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トマトの収穫~自分のための有給休暇~

つい先日まで淡いピンク色の花咲かせていた桜の木々が、柔らかい新芽を芽吹かせています。
私の大好きな葉桜の季節、息吹のエネルギーを一番感じる季節でもあります。

トマトの成長も勢いを増し、次々と大きな実をつけています。
4月は週末の手伝いだけでは厳しい様子でしたので、平日に有給休暇を取って手伝いに来る、と申し出ました。

実は子供の行事以外で、4月に有給を取ったことはありません。
子供の看病など、突発的なことにも対応できるように、有給を保険として持っておくことが、心の余裕にも直結していました。

それが子供も成長して、有給の保険もたくさんは必要なくなりました。
自分のやりたいことの優先順位を上げて取り組めるようになってから、自分のために有給を使ってみたいと意識の変化が生まれました。
掘り下げると、本当はもっと前からそうしたいと思ってました。
それができなかったのは、もうひとりの私が「有給を使い過ぎたら、後で困るのは自分だよ」とのささやきに、「それが普通だよね」と言い聞かせる理由にしていたから。

たかが有給を取るだけの話ですが、私にとっては自分の殻を破る試みでもあったのです。


¨**¨゜¨**¨゜

その日、ハウスに入ると弟から「収穫してみる?」と言われました。
ずっとこれを目指してきたので、この言葉は嬉しいですね!

収穫するポイントをいくつか説明してもらい、あとは実践で学んでいきます。

茎に少しぷっくりとした節があります。
この部分を軸に実を持ち上げると、ポキッと茎から離れて簡単に収穫できます。


収穫するトマトは膝より下の位置なので、しゃがんだり体を曲げないと手が届きません。
暑いハウスの中、腰を屈める体勢はきついですが、とったトマトの重みを手のひらで感じながら、丁寧に作業しました。

1箱収穫しましたが、まあまあうまく採れたのではないかと。
右上に2つある青いトマトは、収穫時に手が当たって落としてしまったトマトです(どんまい)。


私が一番難しく感じたのは、どのトマトを採るかの見極めでした。

【上から】日の当たる上から見ると、ヘタの回りが赤くなっています。
【下から】少し青いのでもう少しそのままにします。

私には、この見極めが難しいのです。

そうこうしているうちに、あっと言う間に時は過ぎていきました。

¨**¨゜¨**¨゜

さて、自分のためだけに有給休暇を使ったら、どんな変化があったのかと申しますと…。
充実した気持ちで満たされ、疲れさえ心地よく感じました。
実行する前に感じていた有給を取る不安は、どこかに吹き飛んでいました(笑)。

自分をないがしろにせず、大切にすることの選択肢がまた一つ、増えたようてす。

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