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◎゜湯のかおり ◎゜仰天づくしの根古屋城温泉

今月は雨が多い。
かと思えば、晴れると最高気温がニュースで取り上げられるほど暑い。
振り幅の大きさを覚悟してても、体力もメンタルも参ってしまい、慣れることはない。
そんな時は、寝る前に妄想温泉旅をスマホで繰り広げるのが楽しみのひとつ。Google Mapで温泉を探していたら、やっぱりあの温泉が気になってしまう。

「根古屋城温泉」

まだ未開の温泉である理由は、露天風呂がぬるめと記載があったから。

今週末は、晴れの予報。
きっとぬるくても大丈夫。
無事にターゲットを決め、眠りにつきました。

¨**¨゜¨**¨゜

梅雨時期なので、湿気を感じる暑さではあるものの、久しぶりの晴れは気持ちが良いものです。
オープン前に着くように出かけましたが、駐車場にはすでに数台、車がありました。

見晴らしが素晴らしく、折り重なる山々の稜線も良く見えます。

子供と一緒に崖っぷちまで歩み寄った
ナイスビュー。


景色に満足したところで、玄関へ向かおうと踵を返すと、和傘をイメージしたような日除けのある露天風呂が目の前に広がっていました。

仰天

何の囲いもなく、丸見えですけど…(笑)
オープン前で良かった。(ご対面せずに済みましたから。)

館内に飾られていた露天風呂の絵で、ご想像ください。


右側が壁で完全に仕切られていたので、私が見たのは男湯だろうと勝手に推測しながら、足早に玄関に向いました。

民宿のような、アットホーム感のある玄関に
体が吸い込まれます。


靴を下駄箱に入れ、カウンターに行くと、おばあちゃんから「今日は200円で良いです。お子さんは無料ね。」と、笑顔で言われました。

仰天

もともと400円(大人ひとり)と、リーズナブルな価格設定なのに、儲け度外視のプライス提示。
聞けば循環器の調子が悪くて、お湯がいっぱいになっていないのだとか。
そのうちいっぱいになるからね~と、愛嬌たっぷり。

お湯へ向かう通路を歩きながら、網戸の高い窓とか、茶色が濃くなった木の壁の感じが、何だか高原学校みたいだなぁと懐かしく思いました。


脱衣場の壁に貼ってある案内を見て、なるほど熱いのかぁと、覚悟して洗い場へ向かいます。

恐る恐るシャワーを出すと、冷たい…。
思いきって、蛇口の温度を50度までぐいっと上げました。

仰天

あの注意紙は、何だったのでしょう。
極めてぬるめのシャワーで、さっぱりと体を洗いました。(今日は循環器の調子が悪いと言ってましたしね。)

そうこうしているうちに、内湯は8割程度まで源泉が注がれています。
無色透明のお湯あたりが心地好く、ゆらゆら揺れる水面の底にゆっくりと足を伸ばしました。

半身浴ができるような長い板の腰掛けが、内湯の中にぐるりと張り巡らせてあります。
何気なく四隅の一角に視線をやると、小さな野菜のイラスト(焼印)が目に止まりました。

仰天

割と厚めのまな板が、内湯の内壁にしっかりと打ち付けてありました。

でも仰天したのは、一瞬です。
次の瞬間には、そんなことはどうでも良くなってしまうのです。
さらさらと注がれるお湯がとにかくきれいで。

良い感じで温まりましたので、いよいよ露天風呂へ。


湯に足を入れると、内湯よりかなりぬるめでした。
実はのぼせやすいのに、熱めお湯が好きな私。
人肌程度のお湯に体を包まれながら、目の前に広がるパノラマを望む解放感は、味わったことのない心地好さでした。

¨**¨゜¨**¨゜

お風呂上がりに、口コミで評判だった支那そばを食べたかったのですが、時間がなく断念。
次回訪問の口実になったと、小さな企みにニンマリ。
その様子を見ていたのは、お庭に咲き誇っていた紫陽花だけですけれど。

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