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さまよう刃

オススメの小説を聞かれたら
私は迷わずこれを挙げる

だがしかし

胸クソ注意作品であることも申し添えておく

初めてこの作品を
拝読したのはある夜勤の日だった。暇つぶしのつもりで読み始めたら、先が気になって、仮眠休憩そっちのけで読破してしまい、残りの休憩時間も眠れなくなるほどのインパクトがあった

寺尾聰さんの主演で映画化もされていたが、あの残酷シーンを直視する自信がなく、避けていた

そしてその映画で刑事役を務めた竹野内豊さんが
今度は主演の犯人役でドラマ化もされてしまった

完成報告会で
役に感情移入してしまい、辛かった旨を仰っていたのが印象的であった。今まで数々の役を演じ、ベテランというかもはや大御所の、竹野内さんですら、である

一読者ですらかなりのストレスを感じるのに
あの世界観を映像で再現するのは
想像するだけで、息苦しくなる

それでもクオリティに拘って完成させたのは
作り手側の伝えたい思いがあるからだろう
法とは、正義とは何か、を深く考えさせるからだ
残酷シーンの再現は、あくまで、手段でしかない

あの作品を映像では、観たくない、
というか、見れない

今はまだ

#映画にまつわる思い出