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卑下と謙虚はマドレーヌとフィナンシェほどに違う


 やす かわはらです。2023年4月からマネージャとしての人的マネジメント能力向上を目的にポジティブ心理学の概要を学び、現在の業務に活かせることを探しています。学ぶ時間の短縮のため、知識の概要把握の手段として10冊の読書を実施中です。10冊の最小公倍数で全体の把握を、10冊の最大公約数で重要性を知ることができるので、急ぎで概要把握する際はすごく助かっています。

 その過程で「心を鍛える技術」 という冊子を読んだ際、昔を思い出してしまったフレーズを見つけました。


卑下と謙虚は違う

1.卑下する感情との出会い

 幼少期から社会時になり数年間までは「相手を敬う」をことを勘違いしていました。敬うために、無理やりに自分の位置づけを相手より下のレベルにしていました。というより、下のレベルに置くことができるネタを探していたんだと思います。ネタを見つけると、

  ・相手がこんなことができてすごい
  ・それに比べて自分はなんてできないんだろう、と

相手へのリスペクトもそこそこに、自らに向けたネガティブな言葉を自分自身に浴びせてました。自身の中では相手を敬っているので謙虚になっていたつもりでした。上記の感情は、謙虚というよりは卑下です。
(謙虚や卑下の単語の意味は、Googleなどでご確認ください。
 以降は、上記ご確認なくとも継続で読んでいただくことができます。)

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 幸い、周りの方々の助言のおかげでその言葉のエネルギーは自らを奮起させるエネルギーに転換できたので、自身の成長につなげることができました。しかし、もしそのエネルギーを自ら責める方向に使っていたらば、体調を崩していたかもしれません。

2.卑下してしまう人の末路

 卑下する人は、他者と比較し自分自身の不出来を責めます。その責めたエネルギーをどう使うかは本人次第であり、次のアクションにつなげることができているならまだよいかと思います。しかし、1つ重大な落とし穴があります。

 比較する"他者"には上には上がいます。

目に見える範囲では自身の頑張りで優位となっても、間髪入れずに更に素晴らしい人が目の前に現れます。その人との比較は、ネガティブな感情を自身に向けることになります。つまり、エンドレスに「私はダメだ」な評価が続くことになります。続く可能性が高くなります。

 卑下した状態では、いつまでたっても自分を責め続けてしまうでしょう。この状態では、自己肯定感が上がることは難しいでしょう。

3.フィナンシェとマドレーヌの違い探しではないけれど


 他者と比較し、できていることとできていないことを客観的に知ることは必要であり、個人的には大賛成なプロセスです。
 しかし、客観的に知った事実と「私なんかダメだ」と卑下することは同じではありません。事実に自らの解釈や思い込みを足した結果が、卑下するというアウトプットになっているだけです。事実と解釈を分けましょう。

 事実を知れたことに感謝できるようになれば、その状態が謙虚です。

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 中年のおっさんになってしまうと、フィナンシェとマドレーヌというおしゃれなお菓子は、細かな違いは分からずとも"焼き菓子"と位置づけて同じ分類とみなします。
 卑下と謙虚も同じです。細かな違いはわからずとも"相手を敬う行為"と位置づけてしまうと同じように見てしまいます。違いを知ってみませんか?「下のレベルに置く」ことがなくても尊敬はできます。相手の行為や態度も解釈によって自身の捉え方がかわります。訓練が必要かもしれないですが、必ず卑下する感情を脱却できます。

 上記の"訓練"の1つとしては、あなた自身を無条件に感謝すること。あなたはあなたのままでいいのです。相手によって上に下にレベルを変える必要はありません。自身のレベルは一定がいいのです。一定だからこそ、相手に対する感謝のレベルを決めることができる軸ができます。感謝したい人に思い切り感謝を伝えましょう。


以上です。