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比較表やグラフをつくるだけなら価値はない。

 やす かわはらです。比較表やグラフを作って満足せず、それらを使って何を提案したいか?までをセットに考えましょう。と企業勤めなビジネスマンにお伝えしたいnote 回です。



1.比較表を作ればタスクは終わり?

 企業で中間管理職をしていると、メンバが作成する多くの資料を目にする機会があります。自部署だけでなく、他部署のメンバが作成した資料も目にする機会も増えます。あるとき、他部署のメンバが作成中(仕掛中)の資料を目にする機会がありました。

 すごく立派な比較表を作成してくれていました。比較対象は5つ以上、比較項目は約20コ。各対象を確認し動作検証の上でインプットしている項目もあり、作成までにすごくがんばった点が見受けられる比較表でした。自分にはできない、、、と思える程の比較表でした。

 違和感があったのが、その比較表「だけ」が資料に記載してあったことでした。その比較表から主張したいことが未記入です。仕掛中だからか、と思い少しそれとなく聞いてみると、上記の主張までは記載するつもりはなかったようです。

2.比較表やグラフは、言いたいことを論理的に補佐するツール

 上記のメンバの本心は分からないので推測でしかないが、比較表を作成したらおわり。なゴール設定なのかもしれない。依頼内容が「比較表を作って」だったのかもしれない。伝えたいのは、

比較表やグラフを作るだけで終わったら、あなたの価値はない

です。作成は頑張ったのでしょう、その点はやり切ったので尊敬できる。が、そのがんばりはいつでも価値につながるとは限らない。この点は、プロ(仕事の対価でお金をもらう人)は知っておいてほしい事実です。


 何のために比較表やグラフを作成するのでしょうか?


 おおむね主観や直感で「〇〇が絶対いい!」「〇〇を推したい!」を人は持っています。その直感は高確率であたります(個人的な主張です)。
 ただ、その直感は他者にとってはそうでもないことはあります。人によって優先度が違うこと、推したいものがほんとうに優位なのかが分からないことが挙げられると思います。

 そんな他者に「比較すると〇〇が優位ですよ」「私だけでない方々も〇〇はいいと言ってますよ」と客観的に伝えるためのツールとして比較表やグラフを使います。なので、

 「比較すると〇〇が優位ですよ」
 「私だけでない方々も〇〇はいいと言ってますよ」

と、伝えないと見る側は分かりません。

 私の経験談ですが、比較表のみを資料に入れて社内プレゼンを行った際、言いたいポイントとは全くつながらない項目について議論が大盛り上がりしました。大盛り上がりした内容は非常に有益だったので、議論できたことについては成功なのですが、伝えたいことは伝わりませんでした。

3.伝えたいことが伝わらないことは誰が悪いのか

 伝えたいことが伝わらない。これは資料を作り提案する側としては反省が必要です。誤った伝わり方をしたのは、誤った伝え方をしたからです。受け取った相手が悪いのではないです。

 比較表やグラフだけにとどまりません。あなたが「誰か」に伝えたいことを伝えるために準備するアウトプットは、正しく「誰か」に伝わってますか?アウトプットは、資料だけでなく仕事の成果物や行動などすべてが対象です。

・ITシステム利用時、入力してほしい情報が期待通りに入力されてますか?
・"メンバのため"と思った行動は、パワハラとうけとられてませんか? 

 受け取った側が悪い、との解釈もできます。しかし、あなたがそんなアウトプットをしなければ受け取る側は解釈する必要もなく手間が減ってました(ロスしなかった、とも言えます)

4.あなたのアウトプットに、無限の価値を吹き込もう

 冒頭の話に戻りますが、比較表やグラフをつくるだけでなく「そこから何を提案したいか」というあなたの主張を吹き込みましょう。

 その主張が今回依頼案件の内容と合致しているのか否かか。その観点はマネージャや先輩に見てもらって最終判断してもらえばいいと思います。結果は全く逆になるかもしれないです。ただ、あなたは主張をしてほしいです。採用されるか否かは、次の優先度です。

 なぜ採用されるかどうかわからない、あなたの主張を表現するか。理由は
 「あなたの主張と最終判断が一致したか否か?」を検証できるからです。

 同じであれば、あなたが主張に至った思考は、今回依頼に適切でした。
違うのであれば、主張に至った思考にはなかった点/優先度が低かった点があったことに気づけます。その気づきは、

次の業務に活かせます=プロセスがレベルアップしました。

 ドラクエではないですが、結果を出す前にレベルアップできる機会は貪欲に求めましょう。時間は有限です。やるからには短時間でレベルアップできた方が、結果に早く到達します。その蓄積が「あなたらしさ」という思考を作り上げ、オンリーワンな価値につながると思ってます。


以上です