【ComfyUI】画像から人間を抽出して消去する Ver.2
前回の記事で画像から人間を消去しましたが、画像全体に対してサンプリングと変換を行っていたため、人間がいた場所以外の箇所を大きく変更されてしまいました。
今回は、それを防ぐために、人間の箇所のみに大きな変更を加えるように変更しました。結果は、以下のようになります。
前回の記事はこちら。
1. 準備
必要なものは、前回と同じなので、前回の記事を参考にしてください。
2. ノード構成
以下がノードの全体構成になります。変更箇所は、Hires.fixをしている箇所になります。
まず、前回はInpaint後の画像をVAE Encodeに入力していましたが、これを廃止し、今回はInpaintModelConditioningのpixelに入力するようにしました。同時にマスクも入力します。positive/negativeプロンプトとVAEもInpaintModelConditioningに入力し、そこからKSamplerに入力します。
一度KSamplerを通した後、再度KSamplerを実行します。1回目のマスクのみにサンプリングでは、マスクの箇所が若干浮いてしまうので、2回目のサンプリングでは、画像全体に対して、低いdenoiseを適用することで、マスクの箇所を馴染ませます。
ここでは、1回目のKSamplerが終わった後、Remove Latent Maskでマスクを除去し、画像全体に対して処理できるようにします。2回目のKSamplerでは、denoiseを0.1に設定しています。
3. 生成結果
まず、最初のサンプリングで生成した結果です。人のいた場所だけが周りと色が異なり、画像に馴染んでいないことが分かります。
以下が2回目のサンプリングを施した画像です。マスクの箇所が画像全体に馴染んでいることが分かります。
元画像と最終結果を比較したgif画像です。若干色が変わってしまっていますが、人間がいた箇所以外の形状に大きな変化はないことが分かります
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