日プ完走記録 その1

PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS(日プ)を完走した。
1pickだった飯田栞月ちゃんがデビューしたことも嬉しかったが、十年以上地下アイドルばかり見てきた身としては、久しぶりに心熱くさせてくれるメジャーアイドルコンテンツに出会えたことが何より幸せだった。
熱量の冷めないうちに、その記録を残しておきたい。

きっかけと見始めた頃(〜第2回)

見ることとなったきっかけは、古くからのヲタクの友人達が1回目の放送を友人宅で飯でも食いながら一緒に見るというの話を聞き、単純に友人達との食事目当てで行ったことだった。
サバイバル番組初見だったのもあり最初は独特のノリが肌に合わず、サバ番経験のある友人たちにも少しついていけてない感じがしてそんなに楽しめなかったのが本音だった。ただ友人が鍋でも作るから飯食べながらこれから毎週一緒に見ようよと誘ってくれ、断る理由もないのでなんとなくダラダラ見続けることになった。

見るからには「推し」を見つけたほうが楽しいだろう、という中で半ば無理やり目をつけた子は①分かりやすいTHEギャルの須藤紗暮ちゃん②高学歴高身長の佐野じゅえりちゃん、と今まで自分が好きだったアイドルの属性を踏襲しており我ながら分かりやすいなと楽しくなったりもした。
友人の家は結構距離があるが高速のアクセスが良く、高速代をケチらなければ割と楽に通うことができた。ガソリン代とあわせて往復で3000円弱かかるのが地下アイドルのライブ1回くらいだなという感じが無性に納得感があった。

のめりこみだす様になってきたグループバトルの頃(〜第4回)

少しづつ番組にのめりこみだすようになったのはグループバトルが始まった3回目くらいからだろうか。対戦相手が強敵であることに加えメンバー6人中4人が体調不良の中ひたむきにがんばる会田凛ちゃんや、「余り物グループ」をまとめることになり上手くいかないで泣きながらも気丈に制服のマネキンを踊ってた藤本彩花ちゃんの姿に心打たれた。

時を前後して気になり始めたのが、宝塚を落ちたという経歴を持つ飯田栞月ちゃんだった。奇しくも今期朝ドラ「ブギウギ」のヒロインは笠置シヅ子をモデルにしており、笠置シヅ子の宝塚を落ちたという経歴をヒロインのスズ子もなぞった展開をしていた。
元々朝ドラが好きこともあり「そういえば宝塚落ちた子いたけど完全に今期朝ドラと同じ設定やん」くらいの気持ちで興味を持ち、ファンダム名が「栞月歌劇団」だと知り、ちょうどそのころの朝ドラのエピソードが「梅丸歌劇団」に所属してたころもあり、その不思議な一致に奇妙な縁を感じた。
黒髪清純ルックスもTHE朝ドラヒロインだし、「はじめて!」が散々いじられた1分PRの見てるこちらが少し恥ずかしくなる感じも15年ほど前の朝ドラヒロインを彷彿とさせた。こういうのはこじつけようとすればいくらでも出てくるものだが、自分にとって「朝ドラヒロイン感」は興味を持たずにはいられない属性だった。

前述の会田凛ちゃんの姿が印象的だったBody&Soul1組において、体調を崩してた栞月ちゃんはほぼレッスンのエピソードがなかったが、ライブパートでクラシック唱法を披露しなんじゃこりゃ!となった。
一緒に見ているSPEED世代の友人の評価は「これはBody&Soulじゃないよね」的なものであまり好意的ではなかったことを覚えているが、ちょうど朝ドラで毎日のようにクラシック唱法の歌声を毎日聴いていた自分にとっては耳馴染みのあるものだった。
YouTubeでライブパート動画が公開されてることを知り、ふと通称「クラシックBody&Soul」を見たが最後、そのあまりの中毒性にいつの間にか毎日聞くようになっていた。
先述のとおり朝ドラでクラシック唱法を聴いてたから好意的に受け入れたものの、もし放送が一ヶ月早ければ全く受け入れられなかった可能性が高い。そんなところにも(ヲタクが大好きな)“運命“を感じずにはいられなかった。

第一回順位発表式(第5回)

注目する子が増えてきたのに伴い、第五話の第一回順位発表式の頃には「友達と一緒に遊ぶ際の話の肴にみる番組」以上の意味合いを持つようになってきた。ちょうどこの時旅行の予定があり友人と一緒に見ることが難しかったが、一人で順位発表を見るのはメンタルが持たないと思い、LINEでリアタイやりとりしながら見たのがなんだか楽しかった。

この時栞月ちゃんはSNSで明らかにバズってたこともあり順位が伸びると思いきや、少し下がっていたことに驚いた。俺が大好きだったクラシックBody&Soulはあくまで「ネタ」として受け入れられていたに過ぎず、票に繋がらないとは予想だにしなかった。
ここで奮起するのがヲタク、と言いたいところだが、このタイミングで金髪にしたことで「朝ドラヒロイン感」が下がり、少し熱量が下がってしまった。どちらかというと最初に目をつけたtheギャルの須藤ちゃんの方がやっぱり好きかも、くらいになった。
ちょうど順位発表の日に須藤ちゃんの地元である福岡にいたこともあり、放送終了後かつて須藤ちゃんがステージにあがったキャナルシティを放浪し、警備員に声かけされたりしたのも今となっては良い思い出だ。

メンバーに愛着がわき始めたポジションバトルの頃(〜第7回)

この頃には8割方の練習生は顔と名前が一致するようになってきて、推し以外のメンバーにも少しづつ愛着が生まれてきた。友人との会話で「アンジュルムの子」「元チェリバレ」と呼んでたメンバーのことを「桃奈ちゃん」「心ちゃん」と、肩書ではなく個人として認識するようになったのはなんだかいいな、と思った。
グループバトルの頃はグループ毎のレベル差が激しく「どこの馬の骨ともわからん」みたいなグループもあり、地下アイドル見てるみたいで楽しい部分もあったが、人数が半分になりクオリティが大幅にあがったことでステージとしての楽しみが増えたやに思う。

このポジションバトルで栞月ちゃんはHEROで「脱クラシック」を宣言し、それを有言実行した「成長物語」が支持されていくのだが、先述した金髪化も、好きだったクラシックを否定するのも個人的にはあまり望ましいとは思わなかった。正直HEROのボーカル自体はメインボーカルの安藤佑唯ちゃんの方が良かったと今でも思っている。
とはいえがんばってる姿それ自体は魅力的でたったし、11pickと枠が多かったこともあり投票は欠かさずしていた。
ちょっと前までは放送中に「ちょっといいかも」と思ったレベルでとりあえず投票していた(そうしないと11枠が埋まらない)が、少し投票に迷うようになってきてサバ番の醍醐味が分かってきた頃合いでもあった。


続きます。








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