オーストラリア警察が推奨する個人売買の取引場所
日本では個人売買する時、ヤフオクとかメルカリが主流だと思いますが、オーストラリアには、facebookのマーケットプレイスという取引方法があって、これが日本人の感覚からするとかなかなかクレイジー。
Facebook内にマーケットプレイスというページがあり、そこに誰でも無料で出品できます。取引が成立しても手数料はかかりません。
まずマーケットプレイスに、商品画像と説明を書き込みます。オークション形式ではなく、出品者が値段を決めます。投稿をみた人は、出品者にDMで直接連絡をとります。
facebookマーケットプレイスの利用者層はガラクタみたいな人間が多いので、ほぼ必ずと言っていいほど値切ってきます。たとえ「値引きはしません」と投稿に明記していても、平気で値切ってきます。
そして値段や状態などに納得したら、取引方法を決めるのですが、おそらく一番多いのは出品者が自宅の住所を伝え、購入する側が出品者の自宅に出向き、現金を支払い、商品をもらう方法。
郵送で送ってもらえる場合もありますが、その場合相手の銀行口座に直接振り込む事になるので、お金を払ったけど、商品が送られてこないという詐欺にあう確率は上がります。
なので、基本の取引方法は、家に行って面と向かって取引。出品者が若い女性であろうと、見知らぬ人に住所を教えて取りに来てもらうことになります。
冷蔵庫や車も売買されます。家具は、軽トラをレンタルして出品者の家まで行き、自分で積み込んで持ち帰る。これがオーストラリアのスタンダード。
私自身、冷蔵庫、洗濯機、本棚などをマーケットプレイスで買い、軽トラで取りに行きました。中古の洗濯乾燥機は2週間で壊れました。出品者に問い合わせても音沙汰がなくなったので、結局自分で乾燥機の後ろを開けて、ネットでベアリングを注文して修理しました。今も現役稼働中です。
そんなマーケットプレイスですが、昨日のニュースで、未開封のiPhoneを買い取りに来た黒人の男が、出品者が現物を見せた瞬間、奪い取って車で逃げていったという事件を取り上げていました。
6、7年前はマーケットプレイスも安全でしたが、ガラクタ見たいなモラルのない人間が増えてきました。
この事件をきっかけに警察が、マーケットプレイスに横行する詐欺に対するコメントを出しました。
「自宅での取引は危険を伴う。商品のやり取りは、警察署の中や、監視カメラが多数設置されているカジノ(スロットなどが配備されたパブ)の中がおすすめです」
いやいや、中古ダイソン掃除機の受け渡しをカジノでやってたらおかしいだろ!
オーストラリアでも、面と向かって受け渡しをする時代が終わりを告げているのかなと感じます。
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