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ふるさと納税って何??

どうもボンドです。

本日のテーマは『ふるさと納税』です。

読んで字の如く納税です。(あの税金を納めるやつです。)

徴兵くらいインパクトありますよねこの言葉。

もちろん、我々が普段使用している公共物や、病院などで受けられる控除など、税金のおかげで今の生活が成り立っていることは十分理解しておりますが、なんかお金を搾り取られているような気分になるというか…。

例えば、10万円のパソコンを買った時は「はい!これで孫正義に近づきました〜!」と、パソコンのおかげで自分のスペックまで上がったと勘違いするほどに喜べるのですが、10万円の税金を収めたとなると「はい!ガードレール作って人命救いました〜!」とはならないのが本音ではないでしょうか?

ところが、本日紹介する『ふるさと納税』は、結論から言うと”税金を収めてるのにパソコンを買った時と同じ感動を味わえるというハイスペック納税”ということなのです!

本日は、その魅力について掘り下げていきたいと思います。

【納税の種類】

まずは、『1分で分かる納税の種類』と題して、我々が納めるべき税金について説明したいと思います。

私のような、新世紀エヴァンゲリオンを見て「僕には分からないや…」という薄い感想しか言えない一般市民に課せられる税金は、主に3種類です。

1つ目は『消費税』で言わずもがな、商品やサービスを購入した際に必ず発生する税金で、日本では2021年現在8%と10%の複数税率制が導入されています。

2つ目は『所得税』、収入を得ている人を対象とする税金で、収入が増えるに応じて税率も高くなっていきます。

3つ目は『住民税』、それぞれ住んでいる都道府県や市区町村に納める税金で、自治体と所得によって税率は変化します。

その他にも、法人税や相続税といった税金の種類もありますが、今回は大きく影響しませんので割愛させて頂きます。

とういことで、基本的に我々は、国や自治体に①『消費税』②『所得税』③『住民税』の3種類を収めていると理解して頂ければ結構かと思います。

ん?ちょっとまてよ、『住民税』ってなんか字面的に『ふるさと納税』っぽくない?と、思ったあなた!!

鋭いですね、僕も思いました!安心してください。違いますw

【ふるさと納税の概要】

基本的な納税の種類を説明したので、いよいよ『ふるさと納税』の説明をしていきますね。

『ふるさと納税』とは端的に申しますと『地方の活性化を目的とした納税』です。

どういうことかというと、先ほど紹介した①『消費税』と ②『所得税』は国に、③『住民税』は現在住んでいる都道府県と市区町村に、それぞれ収めることになるのですが、これだと人口が多い自治体の財源は潤いますが、人口が少ない自治体は税収が少なく、インフラや福祉などの制度が一向に改善していかないという事態に陥ってしまいます。

もちろん、国の財政や生活圏の利便性が向上するのは大いに結構なことなのですが、「今は東京で仕事してるけど、生まれ故郷には親も住んでるし、将来自分も地元に帰ろうと思ってるから、ふるさとの街づくり応援したいな。」という願望を持っている方も一定数いると思います。

このようなふるさとを想う方の願望と、財源が集まりづらい地方の需要をつなぐ制度が『ふるさと納税』ということです。ここまでの説明を簡単にまとめると、納税という行為は基本的に我々国民の意思とは関係なく、収入額や居住地域によって『納税金額』と『納税場所』が決定されます。

しかし、『ふるさと納税』の制度を使えば、『納税金額』と『納税場所』を自分で設定することができるという、まさに人類の希望に満ちた納税制度なわけです。

【ふるさと納税のメリット】

自分のふるさとに納税ができると想うと、ただ無慈悲に税金を徴収されるよりも、納税の意義を感じませんか?シンジ君も最初はエヴァに乗るのを拒否していましたが、ゼルエル戦では自らがエヴァに乗ることを志願します。

やはり、戦う理由が明確になると人は美しく輝けるのです。

さらに、ふるさと納税によって得られる喜びはこれだけじゃないんです。

なんと『納税場所』は自分のふるさとじゃなくてもいいのです。

学生時代に過ごした街や、お世話になった人が住んでいる地域など、日本国内であればどこでも好きな『納税場所』を選ぶ事ができるのです。

それも複数選択可能で、自分の税金が大切な人が住む街の財源になると思うと、もうこれは義務を果たしているというより社会への貢献です。

自利ではなく利他の精神、破壊ではなく創造の儀式、納税によって不完全な人間を完全な状態に作り変える、人類補完計画といっても過言ではないこの制度。

こんなに素晴らしい制度だからこそ「よし、皆!これからはこの素晴らしい制度を使って、自分のふるさや大切な人が住む街に納税しよう!』...とは、ならないのが世の常です。

もちろん一定数『お世話になった街を応援したい』という理由で、行動を起こしてくれる人もいるでしょうが、やはりそういった『地域との縁』を持っている人は希少ですし、そもそも財源が少ない地域は居住者も少ないわけで、居住者が少ないということは縁を繋ぐ機会も限られており、そもそもの認知度が低く納税先として選択肢にすら入っていない可能性もあります。

そういった自治体は、座して死を待つのみなのでしょうか?いえ、そうではありません。

ふるさと納税には、税金を納めたくなるとっておきの秘策があるのです。

【返礼品】

それは『返礼品』があるからなんです。

簡単に説明すると、『ふるさと納税』にて税金を納めた人が、その寄付のお礼として自治体からもらえる特典のことで、地域の特性を活かした様々な『返礼品』が存在しています。

この『返礼品』が呼び水となって、今まで見たことも聞いたことも触れたことも口にしたことも興味をもったことも行こうと思ったこともない地域との接点が生まれ、過去の縁がなくとも、納税対象の自治体として認知してもらうことができるという、人類の叡智を結集した凡用お返し型決戦兵器がこの『返礼品』なわけです。

しかもこの『返礼品』、特典の種類がとても豊富且つバラエティに富んでおり、そのラインナップを閲覧していると、まるでカタログギフトで引き出物を選んでいるような、そんな幸せマインドを駆り立てる魅力が詰まっております。

人気返礼品の一部をご紹介すると、桃と葡萄の収穫量が全国1位の山梨県笛吹市の『皮ごと食べられるシャインマスカット』や、北海道本土最東端に位置する根室市の『オホーツク海産の大粒ホタテ』といった、普通のお店では手に入れる事ができないその地域ならではの特産品。

衛生用品メーカーエリエールの生産工場がある静岡県富士宮市の『トイレットペーパー64個分』や、タオル生産量が国内で5割を占める愛媛県今治市の『ブランドタオルギフトセット』といった、地域に根付く産業や企業を活かした生活用品。

東海地区最大級の乗馬クラブがある三重県桑名市の『乗馬体験30分ペアコース』や、ご当時ヒーロータカレンジャーを有する兵庫県多可町の『タカゴールドなれる券』といった、普通の生活では味わえないような特別な体験。

など、日用品から趣向品まで、幅広い『返礼品』が存在しています。このような返礼品は、ふるさと納税の特設サイトで閲覧する事ができ、各々のサイトで取り扱っている商品が違ったりもするので、是非『返礼品』を選ぶ際にいろんなサイトを見比べてみてください。と、ここまで『ふるさと納税の返礼品』についてまとめてきましたが、『返礼品』ってなんか雰囲気的に『普通の買い物』っぽくない?と、思ったあなた!鋭いですね。

僕も思いました!安心してください。違いますw

【税金の前払い】

むしろ普通の買い物より断然お得です。

なぜなら『ふるさと納税』はあくまでも納税なのです。

不躾な言い方をしてしまえば、納税というのは国民の義務ですから、収入がある以上強制的に払わなければいけないお金です。

冒頭でも説明したように、所得税や住民税はその人の収入額や居住地域によって、国や自治体から支払う金額を定められています。

例えば、今年の納税額が30万円と言われたら、お情け無用で指定された30万円は払わなければなりません(各種控除などについてはここでは言及しません)。

これは、裏を返せば指定された金額以上の支払いはしなくてもいいということです。

そして、『ふるさと納税』も読んで字の如く『納税』なのです。

つまり、基本的に納税は所得税と住民税によって納めておりますが、『ふるさと納税』の制度を使えば納税額の一部を賄うことができるということです。

例えば、指定された納税額が30万円だったとして、そのまま年末に確定申告や源泉徴収を行えば、所得税及び住民税として30万円引かれていくわけですが、その年にふるさと納税を5万円分利用していると、なんと5万円分は先に納税したとみなされて、年間の納税額が25万円でよくなるのです。

つまり、ふるさと納税は税金の前払い制度という見方もできるわけです。

結局支払う金額は30万円ですが、ふるさと納税を使えば納税をした自治体から、その街の特産品を『返礼品』としてもらえるわけですから、普通の買い物とはその趣旨が大きく異なる上に、ただ納税をするようりも明らかにメリットがあることをご理解頂けると思います。

【注意事項】

そんなに優れた制度なら使わない手はない!と思われたあなた、その通りです。

使わない手はないんです!

私も今回これ調べるまで知りませんでしたから、来年は絶対ふるさと納税を利用したいと思っています。

ただ、シンクロ率が高すぎると暴走するように、『ふるさと納税』にもいくつか注意点があるので、最後にその注意点を説明して終幕とさせて頂きます。

1つ目の注意点は、今し方ふるさと納税は買い物とは趣旨が違うと申し上げましたが、それは『返礼品』を取り揃える自治体にもいえることです。

なので、10,000円納税したからといって10,000円分と同額の『返礼品』がもらえるわけではありません。総務省は還元率を一律30%に揃えるという方針を打ち出しておりますが、中には還元率が100%を超えている『返礼品』も存在するので、自治体の姿勢や経済状態などによっても左右されると考えておいてください。

2つ目の注意点は、『ふるさと納税』は個人または世帯の所得によって税金として控除される金額が決まっています。

例えば、年収400万円の人は42,000円が納税額として控除されますが、年収500万円の人は61,000円が納税額として控除されます。

また、結婚していたり子供がいたりすると、同じ年収でも1人当たりの控除額が変わってくるので、これに関しては我々野郎プロジェクトのMAGIことコウジとペロケロスが作成した図をご参照ください。

この上限額を超えて『ふるさと納税』を行うと、それは税金の控除対象からは外され、単純に寄付をしてその見返りに返礼品をもらうというリアルカタログギフトになってしまうのでご注意ください。

3つ目の注意点は、ふるさと納税は控除額の上限を超えると納税対象にならないと説明しましたが、それとは別に2,000円の自己負担が必要となります。

ですから、50,000円分『ふるさと納税』を利用した場合は、控除対象となる金額は自己負担額の2,000円を差し引いた48,000円となるわけです。

ちなみに、複数の自治体で『ふるさと納税』を利用したり、何種類もの返礼品をもらったとしても、自己負担額はその数に関わらず一律2,000円なのでご安心ください。

【シミュレーション】

例えば、先程のようにふるさと納税を50,000円分利用した場合は、そこから自己負担分として2,000円引かれた48,000円が控除対象となると説明しました。

仮に、年収400万円の人なら控除対象の上限額が42,000円なので、48,000円−42,000円となり6,000円分が控除対象から除外されてしまいます。

これに、先の2,000円と合わせた8,000円が、税金として納める事ができない、実質自己負担金額ということになります。

これが、年収500万円の人になると。控除対象の上限額が61,000円となり、48,000円全額税金として納めることができるため、最初に自己負担分として差し引かれた2,000円のみが実質自己負担金額ということになります。

【まとめ】

ということで、今回は『ふるさと納税』について調べさせて頂きました。

お金の勉強なんてほとんどしてこなかったので、知識がないことで随分損してたんだなぁということを実感しました。

税金を納めてそのお礼に『特産品』をもらえるなんて、こんな素敵な制度使わない手はないでしょう!と思うと同時に、この素晴らしい制度は『納税』というより『寄付』に近いという印象を受けました。

ですから、初手は人の縁でも返礼品でもなんでもいいと思いますが、それをきっかけに地域との縁を紡ぎ、『その街を応援する』という想いを持って支援していくことこそ、この制度を真の意味で理解し、正しく活用することに繋がっていくのではないかと感じました。

つまり、宿願たる人類補完計画が完了するということです。ゼーレの名の下に。当チャンネルでは「大人として知らないと恥ずかしいこと」や「それ知ってたら人生もっと楽しめる」という経験をベースとした一般常識や社会情勢をご紹介していこうと思います。

また、メンバー5人とはいえ、不完全な生命体であるリリンが無い知恵を絞って調査を行なっているため、記事のクォリティーも去ることながら、知識の面で不足や間違いがある恐れもございます。

そのため、大変図々しいお願いではありますが、コメント欄にて皆様の叡智をお借りしウィキペディアのように知識の補完をしていければ幸いかと思っおりますので、我々と共に学びを深めていくというスタンスでご感想やご意見お待ちしております。

週に1回くらいのペースで記事の投稿していければと思っておりますので、また来週お会いしましょう。

最後までご視聴ありがとうございました。

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