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車に轢かれた、ヤマカガシ

これは夕方17時ごろにランニングに行った時の話。
そこで見た光景から感じたことを書いていきたいと思う。

※ヤマカガシを知らない人の為に、ヤマカガシは国内のヘビの中で最も強い毒を持つ毒蛇だ。見つけたら近寄らないことをオススメしておく。

現場を目撃

仕事が休みで休日だったが、息子の保育園への送り迎えや家の模様替えをした1日だったため、ランニングに出るのがいつもより遅くなった。空が夕焼けを色をしている17時前にランニングを開始。いつもは農道を走るが夕方ということもあり、街中を走ろうかなとも考えていた。しかし、夕焼け色の空が綺麗に見える農道を走ろうと思い、いつものコースに出た。
いつも通り、線路脇の農道で左に線路があり、右は田んぼがある道を走っていた。道を走っているとカエルが田んぼの方向に逃げ、シオカラトンボが飛び代わっている。残暑の中、すぐそこまで来ている秋を感じながら走っていた。その時、目撃してしまったのだ。車に轢かれた、ヤマカガシを。

被害蛇の状況

頭が田んぼの方向を向いていた。線路脇には雑草が生えている場所がある。そこから田んぼに移動しようとしていたようだった。身体の半分から頭にかけてが潰れており、尻尾の方は無傷で残っていた。おそらく、車に轢かれたのだろう。

蛇は何をしていたのだろうか

きっと、目の前にある美味しいレストラン(田んぼ)に行こうとしたのだろう。
蛇は線路沿いの茂みの中で休んでいた。食事の時間になり、行きつけのレストラン(田んぼ)に出かけた。今日も美味しそうな食事(カエル)が並んでいる。どれから食べようか?そんな事を考えていたに違いない。その時だ。目の前が一気に暗くなり、身体が熱く感じる。徐々に痛みも大きくなっていく。そして感覚が徐々になくなっていく。「そうか、轢かれたのか。」と蛇は思ったのだろう。

これを人に例えるとどうだろう

考えるだけで身の毛がよだつ。
これ以上、深く話すことはやめておこう。そんな事せずとも、あなたもきっとそうだろう。鳥肌が立ったり、恐怖を感じたりしたに違いない。これが人が被害者だった場合、大ニュースになる。でも、なぜ蛇はそうならないのか?死んだままの遺体がそのままにされて良いのか?そんな事を考えてしまう。

人間は食物連鎖から外れている

轢かれた蛇の死体は、アリや小動物などの餌になる。命も繋いでいく力となっていくのだ。轢いた人間が悪いのではなく、これは現状の世界での食物連鎖の中で起きる当たり前の状況だ。何かの命は、何かの命の維持に繋がっていく
だが人間はどうだろうか?死体となっても焼かれて埋葬をされる。何かの命を繋いでいく役目、食物連鎖から外れているのではないだろうか?そもそも人間は何のために命があるのだろうか?なんて事まで考えてしまう。

どのように生きていくべきか

他の生物の邪魔をしないこと。

これが最も重要だ。我々人間は恐ろしく知恵があり、力がある。しかも食物連鎖から外れてしまっている。そんな我々ができることは命を繋いでく作業の邪魔をしないことだ。生き物を捕食していたらじっと見守る、死体があってもそのままにしておくことをしよう。せめてもの償だ。

私も食物連鎖から外れた生き物である。命をいただく時は「いただきます。」と心を込めて生きていく。


いのちをいただき、いのちを動かせ。



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