凪原涼菜さんと皇美緒奈さんの歌声、音楽性についての個人的印象~おしゃべりフェスを経て~
はじめに(前置き)
こんばんは。2023/8月からという歴浅のRIOTリスナーですが、アドベントカレンダーの4日目をお任せ頂き有難うございます(立候補ですが)。僕は皇美緒奈さんを中心にBlitz Wingの配信やMVを視聴していますが、凪原涼菜さんや長瀬有花さん等、Riotアーティスト全般的に聴いており、どなたも素晴らしいな、といつも思っています。
この記事では、元々は11/19に開催されたおしゃべりフェスの感想を書こうと思っていたのですが、色々と想像が膨らんでしまい、最早おしゃべりフェスとか殆ど関係のないところまで進んでしまいましたw その結果、タイトルのような内容となった次第です。
タイトルにある通り、この記事では主に、凪原涼菜さんと皇美緒奈さんの歌声、音楽性について、現時点で僕が抱いている印象を書いてみようと思います。勿論、これから書く内容は全て僕個人の印象、支離滅裂な思考の垂れ流しに過ぎませんので(妄想と言っても良いレベル)、あまり本気に取らないで頂けると嬉しいです。
このテーマ、我ながら結構チャレンジングで、正直言って失礼にも当たるのでは…と思えて当初は気が引けました。ですが、それ以上に考え始めたら面白くなっちゃって止まりませんでしたw
それに凪原涼菜さんのオリジナル曲をじっくり聴く機会にもなったので、もう多少の失礼をも承知の上、思い切ってこの2人の素晴らしいアーティストを対比するような形で書くことに決めました。
この2人、元々は同じレーベル所属と言うだけあり、個人的には共通点が多いように思えます。まず、2人とも卓越した歌唱力を持っており、声も結構似ていると思います(デザインもクール系だし)。そして活動テーマも「救済」と「慈愛」で似通っています。実は前からこの2人について考える事が多かったので、今回あえて大胆にやってみようと思い至りました。
大前提として最初にお伝えしておきたいのは、僕は2人とも素晴らしいアーティストとして、深い尊敬の念を抱いているという点です。一応、自分としては失礼のないように配慮したつもりですが、自分が感じた事、考えた事をそのまま話すと、「そうじゃないんじゃないか」とか、「失礼だ」「不快だ」と思われる方も少なからずいらっしゃると思います(至極当然と思います)。
特に、僕は音楽に詳しいわけでもなく、RIOTリスナーとしての歴も浅い方だと思いますので、至らない文章のせいでご気分を害してしまった方、そしてアーティストご本人様方に向け、予め謝罪させて頂きます(特にずっと追い掛けていてくれたようなファン程そう思うと思います)。
この度はご気分を害してしまい、誠に申し訳ございませんでしたm(__)m
では、上記ご承知おきの上、お付き合いどうぞ宜しくお願い致します(お手柔らかに)。
1. おしゃべりフェスでの皇美緒奈さんとの会話(この記事の切っ掛け)
一応、おしゃべりフェスが元々のテーマだったので、それについても触れさせて下さい。記事の切っ掛けというか、取っ掛かりはそこなので。それと、字数削減のために、以下敬語口調を省きます。(1万字超えのクソ長文になりました…😅)
1.1 80秒/120秒を一方的なスピーチで空費
僕にとっては半ば神に近い、信奉する皇美緒奈さんと直接お話できるという、文字通りの神イベント。来るべき神との対話に割り当てられた持ち時間は僅か120秒。それでも直接話せる機会なんてそうあるものでもないので、熟慮した結果、自分の声と言葉で感謝の気持ちを伝える事に。
その結果、120秒のうち80秒を一方的なスピーチで浪費…この時間の使い方が正しかったのか未だに疑問…。しかも冒頭10秒位は「わー近い!本物⁉え⁉ええぇ⁉」とか騒いでいたら虚しく過ぎ去る始末…。
そこへ女神からの救いの手が。残り30秒程は何と逆に美緒奈さんが僕に向けてのメッセージを話してくれた。そんなにちゃんと個別認識してもらえているとは思わなかったので、驚いたし嬉しかった。ちなみに、これはXとかで皇組を名乗っている他のリスナーも同様とのこと。慈愛…いや、これぞ干天の慈雨…。°(°´ᯅ`°)°。☔
1.2 最初のPostを覚えてくれていた…!(感激死よろしいか?)
BWFes2023直前くらいにXで応援のPostをしていたが、その内容を覚えていてくれた。その上、感激して涙が出たとまで言ってくれた。見返したら、自分が美緒奈さんの配信を観始めた経緯とか、美緒奈さんの歌声や声質がいかに素晴らしいか、当時の印象とかを話していた。
恥ずかしいけど引用。興味ある人はどうぞ。ちなみに、ツリーで10ポスト繋げる程に長いですし、この記事を読む上では特に見なくても問題なしです。
2. 凪原涼菜さんと皇美緒奈さんの歌声、音楽性について(導入、概略)
上述の美緒奈さんの歌声について書いた僕の最初のPost、この内容はこの時に感じた印象が今も全く変わっていなかった。前置きが長くなったが、これが切っ掛けで、美緒奈さんの歌声、声質、音楽性なんかを、今までに得た情報をベースにアップデートしてみようと考えた。今なら多少解像度は上がったはず…
あまり比較論は好きではないが、凪原涼菜さんと対比してみることにした。個人的にこの2人はMeteopolisでコンビを組んでいただけあって、とても相性が良いというか、似ている部分と全く似ていない部分が明確にあるというか、比べてみたらとても面白かった。それに、ぱっと聴いた時の声質はやはり結構似ていると思う。
2.1 「絶望からの救済」が2人の共通テーマ?
2人の活動テーマがそもそも似通っている。涼菜さんは「救済」、美緒奈さんは「慈愛」。そして2人とも少し暗い雰囲気のオリジナル曲を持っている。
多少乱暴だが、「絶望からの救済」が2人の共通テーマと言ってしまっても良いのでは。ただ、その救済方法には違いが見える気がしている。以下、その視点からお二人について思う所、結論的な部分をなるべく簡潔に述べてみる(詳細は3以降で後述)。
2.2 凪原涼菜さんによる「絶望からの救済」
この人は絶望をしっかりと見つめ、解き明かして芸術に昇華させるタイプのアーティストという印象。内面世界が深く、彼女自身が感じる絶望を、高い知性と探求心、表現力で歌い上げている。なので、ある程度特定された絶望的な状況にフォーカスして、そこに知性による「理解」という救いの手を差し伸べている(やっている事は作家に近い気がしている)
きっと彼女が表現する絶望感は、誰もが理解できるような単純なものとは限らないのだろう。しかし、それはそれで芸術性の高さに繋がっていると思う。刺さる人にはしっかりと刺さるはず。純文学とかもそうだし、個人的にはこれが芸術家や作家のあるべき姿とも思う。
例えば、進撃の巨人の作者である諌山創さんがドキュメンタリーで「作品を通して伝えたかった読者へのメッセージ」を聞かれた時、「正直そういうのは特に無くて、ただ自分の中にある怒りのようなものを表したかっただけ」、とかそんなような事を答えていた(ちょっと正確じゃないと思うが)。個人的にはこのコメントはとてもカッコよく感じたし、これこそ作家のあるべき姿とも思った。
それに、少し後ろ向きな考え方かもしれないが、僕は所詮人は人の気持ちなんて本当の意味では分かる事はないと考えている(だからこそニュータイプの能力は凄い)。
しかし、だからこそ本当に固有の絶望を抱えている(と感じている)人がピンポイントで共感できるような作品に出会えたら、それこそ救済だと感じるだろう。そういう意味で涼菜さんは確かに救世主となり得るアーティストだと思う。
2.3 皇美緒奈さんによる「絶望からの救済」
この人は特定の状況にフォーカスするのではなく、不特定多数の人が広く抱えている、あらゆる種類の絶望感に共感を示した上でその人達を慈しみ、そこから更に「それでも前を向こう」と救いの手を差し出しているアーティストという印象を抱いている。
作家主義的な涼菜さんと比較すると、少しそんな気もしてきてしまうのだが、決して絶望感への理解が浅い人ではなく、むしろ深く知っている人だと思う。彼女は恐らく実体験として深い絶望を味わっている人なのだと最近になって思うようになった(この辺を後で詳しく書く)。あえて例えるなら、理論派と感覚派と言った対比になるだろうか。
それに「セントエルモの火」で描かれている世界観は決して生易しいものではない。
ちょっとNieRを彷彿とさせるような、一筋縄ではいかないような絶望的な世界だ。そして、そこに道を示す「標」、「火」として彼女は明確に存在している。
ちなみに、彼女の歌を最初に聴いた時、僕が個人的に抱いていた絶望感は実にアッサリと、いとも簡単に救い上げられてしまった。当時は分かっていなかったけれども、彼女の慈しみの歌が自分には必要だったのだと今になって思う。
3. 凪原涼菜さんの歌声、音楽性についての個人的印象(Caution! 全曲聴いたわけではない俄かリスナーによる素人意見Death!!)
歌唱力、歌唱技術の高さは素人目にも分かる。技量として美緒奈さんに優るとも劣らないのかもしれない(皇組ゆえの美緒奈びいきが無意識で働いてしまう身だが、それでもそう思う)
この人の歌からは絶望や苦悩が滲み出ている気がする(特にPANDORAとか)。さぞかし想像力が逞しく、内面世界が深い人なのだろうと想像している。
僕は鬼束ちひろさんとか、ReoNaさんとか、Amazarashiさん、King Gnuさんとか、少しダークなテーマの歌を好むので、ジャンル的にも大好物。ただ、メンタルのコンディション次第では聴けないこともある。絶望に絡めとられてしまいそうになる感じも時々してしまうが、芸術性は非常に高いと思う。
3.1 個人的にとても好きな2曲
アンインストール
重い圧迫感のある原曲のイメージを損なうことなく、そこに際立った美しさが加わり、実に清らかで儚い絶望感が表現されている。このアニメはどうしようもない程に絶望的なストーリーだったけれど、その世界観を大切にしつつ、更に清流のような透明な美しさを添えて歌い上げている…!
お見事!Bravo! Marvelous! Magnificent! 👏👏👏
PANDORA
最初に聴いた時、まず映像作品としての美しさ、完成度の高さに硬直。これ個人的にはオリ曲の中で一番好きかもしれない。難しいし何%理解できているのか不明だけれど、芸術的だと思う。
この人、本当はこういう深い世界観というか、もっとおどろどろろしい、グロテスクで絶望的な世界観を表現したいんじゃないのかな。もっと深淵を覗き見てみたい気もする…
3.2 涼菜さんの作家性について
文豪の谷崎潤一郎さんがお好きで、全集を読破する程だとか。僕はずっと昔に「痴人の愛」を読んだだけだが、退廃的でエロスな世界観だった。正直、好きなジャンルではなかったけれど、抜け出せない官能の世界が凄い筆力で描かれていて、一度読んだら忘れられない位の衝撃はあった。
これは我ながら的外れとも思うが、涼菜さんのイメージがドストエフスキーにほんの少しだけ重なる。昔読んだ書評だか本だかで、ドストエフスキーは「絶望の荒海の中を泳ぎ切るような凄いパワーがある人」と評されていた。
刑務所で何年も監禁されていて、その中でずっと空想世界を描き続けることで生き永らえていたとか(未読だがその体験談が「死の家の記録」にあるらしい)。
多分、涼菜さんはそんなには明るい性格の人ではないのだと思う(ここも美緒奈さんと違う点かな)。配信で「暗いものに惹かれてしまう」と話していた。自分も似たところがあるのでそれは凄く分かる。
ドストエフスキーまでとは言わないが、この人も絶望を正面から見つめながら、その世界で生き抜く力を持っている人なのではないか。それに、どこか絶望を美しいものとして愛でているところがある気もしている。
その気持ちも分かる。ガンダム00のED「罠」の歌詞にも、「絶望は甘い罠」という言葉があったけれど、暗いものにはある種の甘さとか美しさが確かにあると思うし、浸っていて気持ち良いと思う事もある(ちょっと違うけど、自身を世界一幸福だと思う事と、世界一不幸だと思う事は、同じ位の快感があるとか)。
そういうわけで、僕は涼菜さんを、絶望に真正面から向き合って知性で理解し、芸術として昇華させるタイプの作家主義的アーティストだと考えている。
3.3 ティザーPVの引用
https://youtu.be/znzdKB-ob74?si=yJjnD6UmlU5Yyh1O
最近見つけて、観てみたらとても興味深かったので参考までに引用(以下、日本語字幕部分を文字起こし)
"凪原涼菜。2020年9月にRIOT MUSICへと参画したアーティストで、高い向上心とプライド、自らの持つ世界観への執着と作り手であることに対して、強いモチベーションを持っているアーティストです。"
"一般的な歌唱とは違うベクトルで歌唱する能力はもちろん、聴きやすくも特徴的な声を持ち合わせている彼女は、本計画で保存するのに適したアーティストであるといえるでしょう。"
"活動テーマは「救済」。彼女が歌う一番の理由は、他ならぬ彼女自身のためだと彼女は繰り返します。"
"彼女がもし「救われる」日がくるとしたら、彼女はその時も歌っているのでしょうか?"
うん、改めて読んでみても、ここまで書いてきた内容とそんなにはズレていないと思う。この人が歌で表現する絶望も希望も極めて美しく、完成度が高い。「Okeanos」や、「アンインストール」、「君は僕に似ている」のCoverは何度聴いたか分からない程だ。
4. 皇美緒奈さんの歌声、音楽性についての個人的印象
歌唱力、歌唱技術の高さ、表現力のいずれも、涼菜さんと甲乙付け難い程に優れたアーティスト。もっと世に知られるべき人だとつくづく思う。
その優しい人柄から溢れ出る歌声は実に美しく、慈愛に満ちていて、聴く人を須く癒してくれる力を持っている。MVだと「小さきもの」、歌枠だとAimerさんの「蝶々結び」なんかで特にその力を強く感じる(23:14~ 颯崎氷さんいつも感謝…!)。
その癒しの力の源泉は、彼女自身の優しい心、パーソナリティにあるのだと考えている。最近では、この人自身も何か深い絶望を実体験として知っている人なのではないか、と考えている(こういう事を人から言われたくはないような気もしたけど、おしゃべりフェスで聞いてみたらそんな事もなさそうだったので言っちゃいます)。
一度そう思ったら、「成程!だから深く傷付いてしまった人にも寄り添うような歌声が出せるのか!」と妙に納得してしまった。
言ってみれば、ReoNaさんが自称するように、この人も絶望系シンガーに属するのかもしれない。例えば、「セントエルモの火」は決して明るいポップな楽曲ではないだろう。
ただ、Singerとしての実力が極めて高く、凄い表現力があって、本当にありとあらゆるジャンルの楽曲を歌いこなせる人でもある。明るいバラード系の楽曲や、民族音楽風の独特なリズム感の楽曲も(これ大好き)、アップテンポな楽曲も、別人のような完成度で歌える人なので、その高い実力故に絶望系の楽曲も歌えてしまう、という部分もあると思う。
(その高い歌唱力と表現力を実感したい方は、是非とも歌枠へ。本当に色々なジャンルの楽曲を完璧以上のクオリティで歌ってくれています)
(なお、個人的にその技量についてはこのMVで特に感銘を受けた。2023年のYouTubeで一番聴いた曲だったみたい)
4.1 もしかして美緒奈さんも深く傷付いたご経験が…?ティザーPVの引用
話が逸れたけれど、美緒奈さん自身が「深い絶望を実体験として知っている人なのではないか」と僕が考えるに至った根拠というか、そう考える切っ掛けになった情報があるので示しておく。
美緒奈さんのお気に入りソングの紹介(光あれ/坂本真綾)
Xで大好きな歌だと言って紹介してくれた。確かに良い曲だったけど、この時は意外に思った。
かなり深く傷付いたり、挫折したり悩んだりした人が好きになりそうな曲に思えたので。いつも明るい美緒奈さんのイメージ(ぼざろの喜多ちゃんに近いイメージ)には、この時はあまり合わないと思った(杏子ちゃんも好きって言っていたのは更に意外だった)。
そう思っていた矢先、ひょんな事からMeteopolis時代のティザーPVを見つけた(Kei_WagaさんのPost切っ掛けです。有難うございます)
以下、PVの字幕の抜粋(せっかくなので全文載せます)
(英文はKei_WagaさんのPost、日本語文はPVの日本語字幕書き起こし)
"Miona Sumeragi, who transferred to RIOT MUSIC in December 2021, is an artist who is highly motivated by her excellent musical background and her skills cultivated through training, as well as her love and passion for singing."
"皇美緒奈。2021年12月にRIOT MUSICへと移籍したアーティストで、高い音楽の素養と鍛錬によって培われた技術、そして、歌に対する愛情と情熱を支えに常に高いモチベーションで活動しているアーティストです。"
"Her life has been full of hardships and difficulties, and at times she has almost fallen off the wagon. Yet, she has never strayed from the path of music that she set for herself and stands tail as a rare artist who even gave up things that shouldn't have been abandoned for the sake of music."
"彼女の人生には艱難辛苦も多く、時には挫折しそうになることも多々ありましたが、彼女の決めた音楽と言う道からは一歩も外れることはなく、音楽のために捨てるべきでないものまで差し出した彼女は、非常に稀有なアーティストであると言えます。"
"The theme of her activities is "affection”. She prioritized singing over her family, so what is the reason for her to have affection for someone?
活動テーマは「慈愛」。家族よりも歌を優先した彼女が誰かを慈しむ理由は、一体どこにあるのでしょうか。"
このティザーPVの文面、特に太字部分を見ても、彼女が挫折なく無傷で生きてきた人では決してない事が感じ取れる(他にも色々気になる事が書いてあるけれど)。やっぱりそうだったんだ…順風満帆で生きてきた人ではなかったんだな。でも、だからこそ傷付いた人に寄り添うような歌が歌えるんだな…と妙に納得もしてしまった。
しかし、こんなにも純真で明るい性格の人が深く傷付いてしまったとか考えると、何ともやるせない気持ちにもなる(純真ではない人なら傷付いても良いという事ではないが)。
この人の優しさは殆ど全ての人に向けられている。傷付いた人の帰る場所になりたい、と言っているがそれだけでなく全人類、もっと言うと森羅万象全てに向いている気がする(流石に言い過ぎかなw)。だからこそ、慈しみ、慈愛の心、Affectionが活動テーマなのだろう。
ある種、作家主義的なところがある涼菜さんとは、そこも異なっていると思う。文学は時に鋭さを孕むもので、場合によっては風刺したり、批判したりする要素も含まれ、結果として誰かを傷付けてしまう事もあるものだが、美緒奈さんの音楽には良い意味でそういった鋭さを感じない。
文学的要素が全くないとも思わないけれど、それ以上に慈しみの心が前面に押し出されている。そして、彼女の優しさ、慈しみの心は、歌だけでなく普段の会話等からも感じ取れる。
しかし、やはり彼女の歩む道は決して簡単なものではないと思う。散々、女神と神聖視して騒ぎ立てている自分が言うのも何だが、実際には生身の人間、それも若い女性なのだから、心身に大きな負荷が掛かり過ぎていないか、度々心配になる。
また話が逸れたけど、方向性に多少の違いはあれど、2人とも素晴らしいアーティストで、人が生きる上で必要な表現を提供してくれている稀有な人材と思う(それに単純に可愛い)。
4.2 光と闇を備えた稀有なアーティスト、皇美緒奈
生きることの喜びと哀しみ、その両面を良く知っているからこそ、彼女は慈愛の歌姫と呼ばれるに相応しいのかもしれない。
オリジナルソング「セントエルモの火」の曲中でも、描かれている深い絶望の中で彼女は「自らが標となる」と明確な光を示している。
涼菜さんと美緒奈さん、改めて2人とも重なる部分の多いアーティストと思うが、2人の歌声から受ける印象で異なる点として、美緒奈さんの歌声は確かな生命力というか生命の彩りや喜びをより強く帯びているようにも思う。
これは、彼女の生来の性格がとても明るく、生きる喜び、歌う喜びを身体の芯から知っていて、生を根本的に、全面的に肯定している人だからこそなのではないか、と考えている(羨ましい…そしてかっこいい)
一方で、絶望そのものの痛みや苦しみを実体験として、そして実際に絶望を抱える人々を見聞きしたりして、肌で感じているからこそ、あんなにも優しく美しい歌声が出せるのだろう。そこには、「それでもそこから人を救い上げたい」という確かな意志を感じる。
(ここまで行くとかなり妄想が行き過ぎている気もするが…勝手な解釈も数知れずあるでしょう…本当にごめんなさい😅)
5. まとめ:2人とも人を救う力を持つ、類稀な素晴らしいアーティスト(比べるなど無粋の極み!)。卓越した2人のアーティストに最大限の感謝を!👏
くどくど述べてきた上に繰り返しで恐縮だが、涼菜さんの活動テーマは「救済」で、美緒奈さんは「慈愛」。二人とも目指すところは同じだが、その実現方法が異なっているアーティスト。やはりそう思う。
涼菜さんは、圧倒的な絶望に対して知性による「理解」を差し伸べることで、美緒奈さんは、絶望する人々に対して、その深い優しさから来る「慈愛」の光を広く示すことで救おうとしてくれている…僕はそんな風に解釈している。
そして、この世の中に数知れず存在する、傷付いて立ち上がれなくなっているような人達の中には、涼菜さんや美緒奈さんの歌で救われる人が、途轍もない数として存在しているに違いない。
2人とも12月にライブを控えていますね。どうか、その素晴らしき歌の力で沢山の人に救いの手を差し伸べて下さい(いつも通りにやっちゃって下さい!)
余談1:個人的総評
時々目を逸らしてしまうが、それでも目が離せない作家主義的アーティスト、凪原涼菜
失礼に当たるのではないかと心配しているが、個人的には涼菜さんが表現する絶望感の中には、強烈過ぎて時々抜け出せなくなってしまいそう、と感じる事もある。絶望に絡めとられてしまうというか。
これは自分が脆く危ういところのある人間だからだろう。絶望を見つめられる力があまり強くない(それでも暗いものに惹かれるから困ったもの)。しかし、それでも芸術性の高さには目を見張るものがあるし、目が離せないのも事実。
言ってしまうと、自分は出来れば絶望など見ることも知ることもなく、ただ救われたいとも考えている。生来の性格から、余計な事ばかり考えてしまうのでそれは難しい事は分かっているし、共感や理解を求め、あえてダークな音楽や文学作品等に触れたくなる事もしばしばある。これは、やや幸福を感じにくく、余計な事ばかり考えてしまう生来の性格に由るところが大きいと自己分析している。
そんな時には涼菜さんの芸術的、文学的とも思える歌唱表現には強く共感できるし、心を奪われる。そう、確かに涼菜さんにも僕は救われている…!
こんな自分を救ってくれた女神、皇美緒奈(女神降臨によりアッサリと救済されたワタクシ)
そんな自分でも、負の思考の連鎖(自家発電)にいつまでもはまっていたくはないし、抜け出したいと常日頃思っている(矛盾するがある程度諦めも付いてはいる)。そんな折、女神、皇美緒奈の降臨により、僕は実にあっさりと救済されてしまった。
美緒奈さんの歌には、絶望的な楽曲であっても強い光を感じる。例えば、鬼束ちひろさんの「眩暈」(37:23~ 颯崎氷さんの神Time Stampいつもマジ感謝…!)。元々好きな楽曲だっただけに感激した。
https://www.youtube.com/watch?v=-dINsgvdPQ8
やはり、傷付いてしまった人、弱ってしまった人を須く救おうとする強い意志が感じられる。それが、当時弱り切って途方に暮れていた自分に届き、まんまと救われてしまったわけだ。歌の力ってこんなに凄いものだったのか、と今でも思う。これが自分に必要な栄養素なのだとはっきりと判った。
本当に、自分と同じように美緒奈さんの歌声に救われるような人は世の中に一体どれ程いるのだろう。想像を遥かに超える人数に違いない。配信やXを見ていて、これまで幾らでも見つけてきた。もっと多くの人が彼女の歌を聴くようになれば、きっとその人達にも彼女の歌が届くのだろう(この点、涼菜さんも全く同じ)
そう言えば…偶に思うけど、こんなに重い感じで見ている人って、もしかしたら沢山はいないのかもしれない。正直、自分は半ば信者化していて、美緒奈さんをかなり神聖視してしまっている部分がある。
僕の意見がそう影響するとも思わないけれど、そのせいで変に背負わせ過ぎてしまっていたらごめんなさい。気楽に…というか僕の意見などに捉われず(無視して)、ご自分の音楽道を歩んで頂きたいと思います。きっとそれが一番の正解なのだと思います。
余談2:おしゃべりフェスの会話内容の続き
自分のプロフィールについて
ちょっと堅い話ばかりして疲れたので余談。自分のXのプロフィールだが、たまに目に入ると、あまりに狂信的で自分でも「うわぁ…何こいつ、やば」と思う(キングクリムゾンの能力よろしく、すぐに現実に戻って自分と分かる)。
ちなみに、このプロフィール背負って、けっこう堅い話をしている学者さんとか色んな人にも👍付けに行ったりもしている。皇組の風評被害大丈夫かな…?w
でも、このプロフィール作った時に👍もらえたのでそのままにする。これについてもおしゃべりフェスで触れてもらえて、「そんな大層な人間じゃないから恐縮だけど、嬉しいからそのままにしといて💚」と言ってもらえた。
嬉しい…?妄想してみたけど、仮に自分が同じ立場で同じ事をされたとしても嬉しいと感じるかは甚だ疑問だ。流石は慈愛の女神、寛容である。女神の託宣、従わざることあらんや
自分の初リプ
誰だよ、この気持ち悪い奴…
補足すると、朝起きて「うおー!女神からリプ来てる⁉どうしよ…😨」となって放置。この嬉しさと謎のプレッシャーがない交ぜになって、自分が何を感じているのか、一つのPostの前半と後半で自分が何を言っているのかさえも良く分からなくなるような焦り具合は忘れ難い…。
この日は脳のリソース半分位を割いて、ずっと気にしながらも何とか午前中の職務をこなし、昼休みになって「流石にそろそろ返さないと不味い…」と思って一念発起して返信した思い出。でも、初ポストに初リプもらえるって本当に有難い経験だった…!
しかし、他に何かなかったのか?当時の自分よ。というかそんなに焦って返す必要はなかったんじゃないのか…?
終りに(ご挨拶)
途方もない長文となってしまいましたが、ここまでお付き合い頂き、誠に有難うございました。
今回はお二方についてのみでしたが、RIOT MUSIC所属のアーティストの皆さん、それを支えて下さるスタッフやクリエイターの皆さん、リスナーの皆さん、素敵なコンテンツを提供して下さり、いつも感謝しております。皆様の今後益々の発展とご多幸をお祈り申し上げます。
こんな余計な事ばかり考えてしまうような、ひどく面倒な性格の自分ですが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します!!
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