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好きなことを信じるちから

2021年2月28日(日)、毎週朝9:30から楽しい時間を過ごさせてくれた『魔進戦隊キラメイジャー』のTV放送が終わった。

最終回のタイトルは「君たちがいて輝いた」

そうだ。輝いた。君たちがいたから。

2020年、世界は変わってしまった。こんなことになるなんて。こんな世界になるなんて。ただ何となくいきていたら、輝くことなどできなかったと、振り返れば思う。

煌めきのはじまり

キラメイジャーを観ようと思ったのは本当になんとなく。別に戦隊モノをずっと追っていたわけではなかったのだが、テーマが面白そうだったので観てみた、ただそれだけ。

それまでのわしはキンプリことKING OF PRISMの煌めきを映画館に浴びに行って生きていて、煌めきが己の中から湧き上がってずっとアドレナリンが出続けているような感覚だった。

何にも怖くない。恐れを知らない。そんな感じで仕事も全然苦じゃない。煌めきがあるので。比較的激務系の仕事だが、心が折れたことはない。煌めきがあるから。

しかしキンプリのTV放送も終わり、イベントは行けなくなり、応援上映は発声禁止・・・キンプリを楽しむことで保っていた心の煌めきは、行き場を失くす。そんな世界が始まりかけていた時に、キラメイジャーに出会った。

自分事

主人公 熱田充瑠は絵が描くのが好きな平凡な高校生、という感じだったが、不思議な電波(後述)を受信したことをきっかけにキラメイジャーとして戦うことになる。

熱田充瑠がキラメイジャーに加わるより以前に、既にレッド以外のキラメイジャーがそろっていた。皆それぞれ別々の職業があって、キラメイジャーとの二足の草鞋だった。

まずここにキラメイジャーらしさがある。ルパパトを観ていたことはあるのだが、ルパパトでは三人VS三人それぞれカフェと警察、少なくとも1チームごとに同じ職場だった。

キラメイジャーは皆全然違う職場である。皆、それぞれの居場所がある。それぞれに”キラメイジャーではない自分”として接する仲間がいて、時間があって。

そうだ。今日の若者は、ほとんど皆SNSをしている。わしもそう。わしにもさまざまな”顔”がある。複垢もある。いろんな名前で呼ばれる。それぞれの名前で、それぞれの顔で接する人の種類も違う。

でもどれも大切で、全てを大切にするには、時間と体力が足りない。毎日そんなことを考えて生きている。

キラメイジャーが二足の草鞋で戦っている様を観て、自分事だと感じれるようになるのに、そう時間はかからなかった。

為朝と充瑠

充瑠が加わるまでのキラメイジャーはバラバラだった。しかしヨドン軍ははびこっていて、人々を守るためにキラメイジャーは戦っていた。

バラバラながらも、キラメイジャーがそれなりに戦えていたのは、メンバーそれぞれが強い、というのもあったが、為朝の存在もでかかったのでは、というのが何となくわかる回があった。

為朝はプロゲーマーで、なんとわしもめちゃくちゃプレイしていたGODEATER3をやっていたのでますます親近感がわいた。GODEATERを長らくやっていたからよくわかります。作戦を立ててその場での冷静な分析、チームを動かし、いかに確実な撃破をこなしていくか。マルチプレイめちゃくちゃやってたんで、当時の自分の神機使い魂も思い出しながら、為朝がいかにキラメイジャーにおける策士であるかを感じながら見た。

当時のツイート↓

丁度ヒーリンぐっどプリキュアも同じようなテーマでやっていた回だったので、ニチアサクソデカ感情が140文字では足りない熱量で語っていた。

自分事にしてめちゃくちゃ感想がにじみ出ているな・・・。

あと、為朝がリセットボタン邪面と戦った回であったか、めちゃくちゃ狩りゲーマー時代を思い出してツイートしまくっていた。

負けるこわさを受け入れられずにいた、幼少期の自分。

ポケモンは必ず、草むらでクッソ低レベルの野生のポケモンをコツコツ倒してジワジワ時間かけてレベル上げてからじゃないと次のジムに行けないほど「負ける」ことを恐れていた。

そんな自分が変われたのは狩りゲーで、そのことをまさに為朝が実行して、邪面師を倒した。負けないことは確かに素晴らしいことだし、負けてもいいや~って気持ちでは決していない。プライドがある。

しかし、リセットボタンを押しちゃうこと、クッソ時間かけて草むらでモラトリアムに浸る自分に酔うこと、そんなことでプライドを保つ生き方はもうやめだ。煌めきというのはそういう人間には生まれないのだ。

煌めきと嫉妬

キラメイジャーのテーマとして、兄弟確執のようなものがある。

わしは古来より「カインコンプレックス」をテーマとする作品が好きで、キンプリもその一つであった。兄弟間に生じる闇深い感情、越えられない壁みたいなものが。

敵幹部ガルザは兄であり王であるオラディンに嫉妬していた。

わしは煌めきの裏にあるこの闇「嫉妬」に目を向けていた。

いわゆるアイドルアニメの類であるキンプリにおいては、一流プリズムスタァとしてステージでキラキラ輝く聖に嫉妬する異母兄弟の仁という構図であった。また、主人公一条シンが煌めきを放つことができたのはシャインという闇を内包しているからだ。

煌めきと闇は常にセットである。だからこそ、目を逸らしてはならない。オラディンがキラキラ過ぎて、ガルザはきっと闇深くなったのだ。

当時のわしはこう思っていたのだが・・・・・・・・・・・(あの真相はマジでやばいです、おのれヨドン皇帝)

ワンダードはまり

そんなこんなで毎週毎週自分事にしまくって一喜一憂していたわけだが、ある男の登場で更にクソデカき感情に脳を支配される。

クリスタリアの王子「宝路」だ。

なんかもう顔も良いし背高くて超かっけえしなんかおもしろいし設定もやべえしいきなり女子にキスするしで脳汁が出そうになったが、とりあえずわしはこんなことを言っていた。

そしてその翌週にはもうこれを描いていた。

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そしてその日の11時にはもうヨドバシカメラに行っていてこんなことになっていた。

かつてこれまでにスピード感のあるオタク行動をしたことがあったろうか。

いやない。

わしの中で最速のオタク行動は金曜にフォロワーとスカイプして「キンプリが徳島で見られます!」といって土曜の朝に高速バスで徳島に行ったことだったが、このシャイニーブレイカーはキラメイジャー視聴10分後にはもうヨドバシに向かって車を走らせていたので、わしの中でのオタク行動最速記録を更新してしまった。

もうなんかめっちゃ杉田智和を楽しんでいた。10時10分にヨドバシに向かい、11時には購入し、11時52分には動画を撮っていたので本当にオタク行動のスピード感がすごい。

絵描きはもう落書きも止まらなかった。ぬいぐるみが発売する情報があったので即購入を決めていたし、熱量と勢いがすごかった。

孤独と仲間

↑にも書いてあるが、クリスタリア宝路の好きな所は「孤独であろうとするところ」であった。これは最終回を観た今だから言えることだが、この感情すらも、ヨドン皇帝のヘイトへの布石だったとしたら、キラメイジャーのシナリオが相当作りこまれているのだなあとわかる。

上の方でも言ったように、キラメイジャーは基本的に皆バラバラで、皆それぞれにキラメイジャーとしてではない事情がある。その立場から見えてくる景色も、皆別々なのだ。

宝路が表れたことによって、それまで見えていなかった視点からキラメイジャーを改めて見ることになる。

直近がリュウソウジャーだったのでリュウソウジャーのことを引き合いに出しているが、つまりは、これまでわしが観てきて、わしがこの時点でもっていた「いわゆる戦隊モノ」の仲間意識の価値観と、キラメイジャーは何か違うな、違うプロセスを歩もうとしているなと思った、ということだ。

シルバーとレッド

突然、アンパンマンの話が出てくる。ワロタ。

そう、カインコンプレックスと共にわしが好きなテーマとして、メロンパンナちゃんとロールパンナちゃんの関係、というものもずっと好きである。

モンストーンを内に秘める宝路の姿に、善と悪の間に揺れるロールパンナちゃんを感じ、そんな宝路お兄様を想う健気なマブシーナ姫に、メロンパンナちゃんを感じ、尊い・・・・・・・・となっていた。

ロールパンナちゃんがそうしたように、宝路はマブシーナ姫を守りたいがゆえに遠ざけようとする。そして「孤独」へと向かっていく。本当の弟である無鈴にさえも頼らずに、一人で戦おうとする。それがケジメだと思っているのか。

しかしここはキラメイジャーの世界。誰よりも煌めく、レッド 熱田充瑠の煌めきが、宝路の心を溶かしていくのだ。

いいことを言っている風だが、この直後にママみを感じてバブっていた。

熱田充瑠の包容力は、それまでのわしの中の「いわゆる戦隊モノのレッド」の熱きリーダー観とは全く違っていたのだ。

炎や血潮の赤ではない、ぽかぽかあったかい、それが熱田充瑠の赤色なんだと思った。

仲間になっていく宝路

宝路のことばっかになりますけど、まじで宝路のキャラが好きすぎなので、立ち絵も描いてしまったほどに。あしなげー!

Gロッソで生で見た時も改めて思いましたけど足超なげえ。

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宝路は一人別タイミングで出てきたキラメイジャー追加戦士なので、一回一回皆とお当番回みたいな感じで一対一で関係性を深めていった。

瀬奈回では特に最初の瀬奈のこと(充瑠をレッドと認めなかった)を思い出してエモすぎて泣いた。

仲間になっていく過程を感じた。

でも緑の石の方は時折気持ち悪かったのであった。

ヨドンナ様ぁ

為朝のことをカリスマ策士みたいな目で見ていたのだが、例の巫女さん事件でそれまでのイメージが大きく変わった転換回であったわな。

ヨドンナ様登場回。刺さりすぎた・・・

これも、最終回を観た今だから言えることだが、ヨドンナのこの興味こそヨドン皇帝の真相真理だってことだよな・・・闇深いわ・・・すげえわ・・・。

人間に興味津々なんだよ。

そして勢いのままに描いたらくがきがなんとどさくさに紛れてヨドンナ様の中の人であるなしこ嬢にまで届いてしまうという事件であった。

新章突入ということで出てきたヨドンナ様であったが、その言動が熱田充瑠と対比してわしの目に映った。

ヨドンナ様は部下をビシバシ鞭で叩きながら、まさにブラック企業のブラック上司といった感じだったのだが、それに対する充瑠が高校生であるというところで、目線が違うんだと思う。

対比によって、更に今まで以上に充瑠の考え方や価値観が見えてきた。

職場にいたらどんなだ・・・とか思っていた。

だが、ヨドンナ様は現場主義なので(現場に見に来てくれる)好きだった。

パワーワード

キラメイジャーは台詞もめちゃくちゃ言葉選びが素晴らしいものがある。特にこの回は、刀ミュの、というか刀剣乱舞のオタク的に泣いてしまった。

これはエピソード28「時雨泣き」の回だった。

ハコブー先生の心を動かす為の、時雨の演技。つまりは、ハコブー先生を「騙す」ことになっているのだが、この回をそれだけで終わらせない、熱田充瑠のセリフがとても刺さってオタクは涙を流したのだった。

現実に(仕事も私生活も)あまり心を動かされないわし。家族の葬式でも泣くことができなかったのが、親戚にもバレて悪い印象を与えているように思う。ただそれは忙しすぎて泣くどころではなかったという言い訳付きだが・・・。

まあ認めよう、幼少より感情を表出するのが苦手なわし。

何が人の心を育てたかといえば、エンタメを観て感動する、心が確かに動かされる。そういうもので人の心を感じて生きてきた。

家族というものの形は、フィクションの中だけでしか感じて来れなかった。

だからこそこの充瑠の「たとえ演技でも、心が救えたら本物」は、わし自身のこれまでを許してもらえた気がして、泣いたのだった。

心は確かに救われた。ただ飯を食いクソをし寝て起きて生きるだけの、感情の機微のない空虚な人間ではなく、今こうしてキラメイジャークソデカ感情をしたためられるように生きてこられたのは、本物を感じたからだと。

そして、同時に、刀ミュ、ないし、刀剣乱舞の「逸話」が強化する刀剣男士の力の源も、このセリフが肯定してくれる気がしてクソデカき感情は最高潮であった。

この回はまじでこのセリフに対する感情が溢れすぎたので、この1ツイートだけがキラメイジャー感想だった。いつもは10ツイートくらいはしてたのになあ。

現実を生きる大人たち

クリエイター回が続いたんよ。

八太(はった)さんとカロリー君の回・・・これはまさにドラマ『相棒』だったわ・・・。ミスリードの仕方と、エピローグが『相棒』すぎたよ・・・。

カロリー君に夢見てしまう八太さん、キラメイジャーが邪面師を倒した後も八太さんの悲しみはぬぐえなかったけれども、現実に向き合い進むしかないことを八太さんは受け入れ、最終的には漫画賞をとる。

辛いことから目を背けて生きていけるほどこの世は甘くないのだと思い知る。それまでママみを感じてバブっていたりしたのに。

充瑠はこの辺から終盤にかけて己の創作意欲に改めて向き合うことになるのだ。

次の回がまさかの猫回だったのでまあIQの低いツイートもしたのですが。

そして何かずっとマッハだけがやべえ石だと思っていたが、改めて思うとヘリコも割とやべえのではと思った。これはガチ百合のやつだ。

全体的にきもかった。

ちなみに自分もきもかった。

自分も含めて界隈全体的に気持ち悪くならざるを得ない回であった半面、先の充瑠のクリエイターとしての自覚とかが段々見えてくる。特にクランチュラさんとのやり取りが、最終回まで効いてくるとは思わなかった。

クランチュラさんもまた、現実に目を向けて生きていかねばならぬ大人の一人だった。

この日のプリキュアの回はなんとプリキュア史上初ともいえるか、プリキュアが「見捨てる」回だったので、そのこととクランチュラさんの決意がシンクロしてニチアサってすげー!ってなっていた。

※仮面ライダーセイバーでは丁度最光が出始めた時の回で、ヒロイン女子に介護してもらって変身させられる、という謎シーンがあった。

しかしその後、クランチュラさんは大変なことになるのだ。

現実は厳しかった。

兄弟の真実

おもしろいほどに一週間で情緒が大変なことになる。

クリエイター魂が共鳴したクランチュラが大変なことになり、だんだんきな臭くなってきていよいよ最終決戦に近づいている・・・というところで、改めて充瑠がなぜオラディンと繋がれているのかを考えていた。

魔進エクスプレス合体はキングエクスプレスになるまではガルザの電車である魔進ジョーキーと合体していたので、もしやその創作性自体、もともとガルザのものだったのでは?!充瑠の能力はガルザのもの!?とか思っていた。

しかしこれは違ったのが次の週にわかってしまう。これは、というか、これまで約1年間「カインコンプレックスによるもの」と思っていたことが全て違ったのだとわかってしまうのだ。

「俺は兄上が好きだった」

「生まれ変わったら、仲良い兄弟になりたいな」

くそーーーーーーーーーー!!!!!!!!クソデカ感情ーーーーーー!!!!!!

真実を知ってしまったオタクわいをよそに、キラメイジャーはめちゃくちゃ大変なことになる。

最終決戦の幕開け。

そしてガルザと充瑠の本当の立ち位置。

そして、シアターGロッソへ

キラメイジャーに出会った時からもうずっと1年間「シアターGロッソに行かしてくれ」と思っていた。

それで、満を持して観に行った。

すごかった。

ヒーローショーは人生で2度目だ。大学1年かなんかの時に太秦映画村の仮面ライダーディケイドショーを観て「がんばえー!ディケイドォオー!!」言うてリポビタンDを貰った以来だわ。

キラメイジャーショーもうワクワクし過ぎて開場の1時間以上前に着いてしもうた。キラメイジャーショーでは専用のペンラしか持ち込めないとのことやったので、いつもの(キンプリや刀ミュでいつも大変お世話になっている)キンブレ達はお役御免で連れて来ず、専用ペンラを購入した。あと、キラメイジャーマスクも。

最初そのペンラの件を「ああー、関係ないとこで勝手に光らせたり、大きなおともだちが振りまくって危ない/子ども達の視界の邪魔になるとかかな」とか思ってたんだが、まあそれもあるかもしれんが、理由はもっと別のとこにあったわ…!

ショーに合わせて色が勝手についたり消えたりするんやったわ…!!なんて…なんて画期的なんや…ッ!!!(感激)

いつもキンプリやら刀ミュを観ながら、キンブレのノールック色替えをいかに迅速に正確にやるかに気を取られて来たオタクワイ、ここぞというところで担当の色に替わってくれるこのキラメイジャーショーペンラシステムにめちゃくちゃ感動しまくる。

結局行けずじまいだったプリキュアの映画の専用ペンラも、もしかしてこのシステムなのかしらね!?

あとストーリー上、ヨドン軍によって煌めきが失われてペンラ勝手に消えるとこあるんやけど、これKING OF PRISM Shiny Seven Stars第四章でプリズムワールドに見捨てられた時に我らが人力でやってたキンブレ芸まさにそのものやん…;;;てオタクは勝手にフラッシュバックしていた。

勝手に消えるもんやから、マジで「え!!!?ヤバい!!!!このままでは煌めきが失われてキラメイジャーが戦えなくなる!!!!!」という臨場感がものすごく湧いた。そしてその辺からの"観客もこのショーを作り上げている"感がめちゃくちゃ際立って盛り上がりは最高潮であった。こんな体験を2歳くらいの子とかが享受できちゃってるの、マジ羨ましすぎたぞ。

そういえば1時間以上前に着いてしもうたからシアターGロッソ前ウロウロしてたら、ちびっ子キラメイジャー達がお写真を撮っていて何とも言えぬ感動と可愛い過ぎやろ感情で多幸感に包まれて、前日まで労働基準監督署大丈夫すかレベルに迫る勢いで労働してきた社畜、シャバを忘れて完全に「ここはキラメイジャーの世界…」ってなれたので、ちびっ子達ありがとう。

大きいおともだちも、何人かコスプレ的な衣装で居られました。応援うちわとか、板掲げてる人もいました。そしてそれを、充瑠かな?最後の挨拶でキャストが「そういった色んな応援が僕らの力になってます、ありがとう」って言うてたんでオタク達は泣いていたのではないだろうか。わしはキラメイジャーマスク赤をしていたんやが、最後の挨拶の時に、それまで暗かった観客席側にもライトが当たってキャストが見れるような形になっての、その言葉やったので、まさに"キラメイジャーショーはキラメイジャーとそれを応援する人々によって作られている"ってのが双方に伝わる形だったのだ。この構成素晴らしいな。ありがとうシアターGロッソ…オタクは泣いた。

そしてアクションやな。ワイヤー使うわスモッグで変身演出するわプロジェクションマッピング?をめっちゃ駆使してマジで"そこで戦ってる感"が凄くて、テレビで見慣れたキラメイジャーの戦いが目の前で完全再現されとる…!CGでもないのに…!となったな。

最初席に着いた時に手前に謎い体育で使ったようなマットがあったんで「なんやこれ、片付け忘れ??」とか訝しんで申し訳ありませんでした。めっちゃ使うたな!!!マットにダイブしてましたよな!!!3mくらいの高さから飛び込みもやってましたよな!!!すごかったわ。いや〜〜〜やっぱあれは特撮ならではの超アクションスタントマンさんすげえっす。キャストさんもすげえっす。キラメイジャーのキャストさんなんてモデルさんとかミュージシャンなんで、スタントマンじゃない本人があれだけアクションできるようになったのも、この1年間の積み重ねた結果なんやろうなぁ…;;;オタク、更に泣く。

宝路とガルザ(偽)のやりとりもごっっっついドラマやったわ。一旦グラデュエルの因縁はアニメでは終わったものの、偽を使うことによってあの因縁をまたこうして見られる日が来ようとは…!マジでこのストーリー作った人天才だな?!万力邪面と時雨のギャグパートとか、スナイパー邪面(シャドウ)とか、百人一首邪面とか…もうこの1年間の出来事が走馬灯のように駆け抜けていくような、素晴らしいショーの設定で良かった。

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戦った後には皆の持ち歌をそれぞれ歌うメドレーショー!!あれ!?この流れは………ミュージカル刀剣乱舞…!!!!!戦いの後のごっついキラキラ…!!!刀ミュやんけ!!!わぁ楽しい。この流れは最高に気持ちが良いことを、わしは本能的に知っているのだ。体がもう楽しんでいた。この、ひとりひとりに持ち歌がある、ってのもキラメイジャーならではなんだよな。個々の煌めきを大事にしてくれる、キラメイジャーらしさの象徴なのだ。だって充瑠の歌と為朝の歌だけ取り上げても、両者は全く違う。宝路に至っては、一人だけ昭和なのだよ。昭和歌謡曲なんよ。従来のニチアサだったら、皆で1個の歌やし、個々にあるとしてもこんなにバラバラじゃないんよ。キラメイジャーの持ち歌は皆バラバラなんよ。けど、皆煌めいてんだよ…!これこそがダイバーシティとも言える。皆それぞれの得意を活かして磨き上げてきた1年間だったのよ。オタクはまたもや涙を流す。

しかし最後はやっぱり皆でED曲を踊るんだよ。振りやりましたよ。思わずね、ええ。29歳社畜、子供たちに負けないくらいキラメイジャーと共に全力で踊りましたよ。つながり、を感じたよ。シアターGロッソで皆の心がひとつになったと思いますよ。けどそれは決して、個々の境界を無にするということでは無いのよ。そんな必要は無いのよ。キラメイジャーはひとりひとりを大切にするのよ。だからキャストが(多分充瑠)「ペンライト振ってくれる方、衣装着てくれてる方、板(うちわ)を使って応援してくれる方…」とかひとつひとつ挙げてその上で「応援ありがとう^^」って言ってくれたんよ。こんな優しい世界ある?今まで感じたことない優しさに包まれたよ。

↑ここまでが、最終回前。最終回の前日にシアターGロッソ行きを決めたの、自分エモすぎると思う。

煌めいた

もうほとんど、キラメイジャーへの感謝は上で述べてしまった。

だからあとは最終回を迎えて泣きながらツイートしたものを。

色々考えたが、やっぱnoteに載せておくことでわしの中のキラメイジャーがこのような形で残るのが良い。

辛い時期ではあったものの、その傷つきを受け入れて、磨いて磨いて煌めきを己の中で育ててこれたので。

シアターGロッソで最後に充瑠、いや、小宮璃央君が言ってくれた。一言一句覚えているわけではないが、こんなことを言ってくれた。

感染予防対策に尽力して、テレワークしながらお仕事して、子供たちを守ってくれた貴方たちもキラメイジャーです と。

そうだなあ、自分も誰かにとってのキラメイジャーになれたらいいなあって、泣きながら思うわけですよ。

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