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蛇はこっちを見ている
何も考えることはしない
何も飾ることもしない
手を差し出せば噛み付くだろう
そのままじっとしていれば何もしないだろう
蛇は敵でもなく味方でもない
ただ世界を体現している
ただ僕を見ている
蛇は神様だった
残酷でもあり
やさしくもある
あたたかい日差しの中で
のっそりと蛇はいる
僕は心がなごやかになり
そこに佇む

青空は蛇のためにある
青空は蛇を囲う
そして鷹がやってきて
蛇にも死を見せる
青空は蛇を浮き上がらせ
天と地の融合を示す
地は天に浮く
どこまでもどこまでも
青空のあるかぎり
地面が蛇に丸のみされて
暗闇の中しみる痛みの中
全てへ
全てへ融合する
そして地もまた
天のように透明になり
やっと地面の執著から解放される

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