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精神科調剤事務の世界の終わり

とうとう9月になった。

隕石どころか流れ星でさえ見れない8月だった。というか見れてないのだからそもそも流れ星でさえヤオちゃんの中では降らなかっちゅーことや。

とういかもう8月末なんて正直それどころじゃ無いぐらい目まぐるしく鬱々とした日々だった。精神科薬事科事務でおばちゃん先輩(ババア)が症状が顕著な患者のモノマネをするのがどうしても許せなくて喧嘩して9/3まで謹慎になった。ばあちゃんちの角で小指打った。下駄履いてたらお姉ちゃんに恥ずかしいから10m離れてって言われた。蚊に刺されまくった。薬なんて効かなくなった。くさびれた街を徘徊してたら変な廃墟見つけてそこからずっと肩が重い。腕にタトゥー彫りたいけどオカサンから猛反対された。どうせわたしには病気があるけん結婚できないだろうから手に職持てと、看護師になれっていうプレッシャーがすごい。私の病気が分かった時お母さんは隠れて泣いとった。それゆえの愛。マザコンだからいう通りに生きたいけどヤオちゃんは人生なんてもうよくわからん。  

あの隕石はたぶんヤオちゃんの中に落ちたんだろう。

友達マヴダチ。ヤオちゃんぐらいの年齢になると皆「知り合いのバー」とか「知り合いの店」とかマウントばっかで嫌いだから断り続けて友達もぜんぜんいなくなった。1人で毎夜徘徊して新しい場所を見つけたりベランダで星見ながら望遠鏡のセッティングしてUFO探してオロナミンC呑んで灰皿にして煙草吸って空見たら方が全然楽しい。

そんなこんなで謹慎のちょっと前に岩井監督のPiCNiCを見た。ツムジと同じような人生だったからただ単純に怖かった。たぶんリミッターが外れていたらわたしも教科書を捨てられた、足に消えない痣を作った中学の先生もある薬屋で店長していた時のパワハラ上司も殺していたと思う。今でも先生と上司は夢に出てくる。2人でわたしを責めてくる。地球最後の日を決めて塀の上をあるく。塀から落ちた人は死ぬ。まさに国立中学で教え込まれた事だった。「人生のレール」つまずいたらもう周りには誰もいなくなる。いなくなってた。レールから自分から降りる人もいれば違うレールを作る人だってたくさんいるけど自分は戻ろうと必死に追いかけてた。

自分からも降りれずレールすら作れない追いつくことさえもできないヤオちゃんはゲーム世界の装備のようにタトゥーを彫った。 

でもまだあのつまずいて落ちたレールを探してる。

毎日無意味に泣く

てか今も泣いとる。よくわかんないけど。

たぶん8月のあの隕石はわたしに落ちたのだと思う。

どうせ世界なんて生きてるうちは滅ばないんだもん。

それなら、血だらけで塀の外、レールなんて存在しない草はらを歩きたい。





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