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ゼミ生お薦め本

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大学3年生が特に脈絡もなく「お薦め!」と感じる本をぼちぼち載せています。一冊ごとに推薦者の思いと個性が見え隠れするところがすてきです。
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2023年5月の記事一覧

【ゼミ生お薦め本】『世界と私のAtoZ』

著者データ 竹田 ダニエル(タケダ ダニエル)  1997年生まれ、カリフォルニア州出身、在住。そのリアルな発言と視点が注目され、あらゆるメディアに抜擢されているZ世代の新星ライター。「カルチャー ×アイデンティティ×社会」をテーマに執筆。「音楽と社会」を結びつける活動を行い、日本と海外のアーティストを繋げるエージェントとしても活躍。初の著書となる本書は、文芸誌『群像』での連載中からSNSを中心に大きな話題を呼んだ。 目次 はじめに 「大人の求めるZ世代像」への違和感 第

【ゼミ生お薦め本】『暇と退屈の倫理学』増補新版

著者國分功一郎 概要 多くの人は暇の中で「退屈」という感覚を覚えます。日々仕事や学問に没頭する中で生まれる暇を、社会に存在するあらゆるツールを駆使して「気晴らし」をする。そんな日常が時々「退屈」に思えるのです。かといって人間は動植物のように生に没入して生き続けることはできません。「退屈」から逃れることができないのならば、人間として生きるということは苦しいことなのでしょうか。  この本では、暇と退屈についてさまざまな学問分野の視点から観察、批判、考察するとともに、私たちが暇と