見出し画像

リユース関連銘柄

◆テーマ全体感

リユース関連銘柄とは

Reuse(再利用)、読んで字の如く使用済み製品の再利用のことを指します。個人、企業から中古品を買い取り、また別の個人や企業に新品価格より割安で販売するのが基本です。
中古品とはいうものの実際は使われていない新品同様のものを割安に購入できたり、ブランドものを投資目的で購入できたり、中古品ゆえの価値を楽しめたりとさまざまな楽しみ方ができるのが魅力です。

メルカリなどのフリマアプリが市民権を得たこと、環境意識の高い世代が台頭してきたことなどを背景に中古品の存在感も上がっていると感じています。

今回のテーマ

日銀の利上げへの方針転換懸念、防衛費増額に伴う増税、食料品や電気代の値上げなどの物価高など、昨今は生活の圧迫を余儀なくされるニュースが続いています。生活を変えなくても支出が増える状況に対し、なるべく安価なものを購入することで生活コストを抑えようという意識が働くのは当然のことです。
リユース関連銘柄は広く言えば生活防衛銘柄に分類されます。国民の生活費の削減が意識されるときに生活防衛銘柄、リユース銘柄が物色されるというのが今回のテーマです。

ちなみにこちらのテーマ、22年から地味ながら盛り上がっていたので既に全体的に上昇しているテーマになっています。直近は全体的に落ち着いた傾向にありますが、好業績はまだ多いと感じています。

関連指標

リユース銘柄の中には月次売上をIRとして発表している企業があり、それらの数字は要チェックです。
また、以下サイトではリユース業界の市場規模推計が発表されており、どのような分野でリユース市場が拡大しているかを追うことができます。

直近のイベント

特にテーマを左右するイベントはありません。あまり増税などのニュースに機敏に反応している様子もないため、地味に上げていくテーマだと思っています。

◆関連銘柄

関連銘柄リスト

23年1月下旬時点

◆注目銘柄紹介

3179シュッピン

  • リユース銘柄の中でも高いROEと低いPERを持ち、バリュエーションはまだ上を目指せると想定

  • カメラや時計など専門的かつ市場規模拡大が大きい商材を扱っており、独自路線を持っている

7685BuySell Technologies

  • 高い売上と利益の成長を見せる

  • シニア向けに商品を出張買取するという専門特化

  • 故人の遺品整理などの利用シーンもあり、中には高値がつくものも

2780コメ兵HD

  • リユース事業トップクラスの売上を誇る

  • AIによる真贋判定技術を実店舗に導入するなどIT投資に積極的で近い将来の利益率向上に貢献できるか注目

  • ブランド物や宝飾品販売に強く、値崩れしにくい商材を扱う

◆最後に

個人的にはあまり利用するシーンがないのが本音ですが、リサイクルショップは見ていて楽しいですよね。
古着ブームなど定期的に流行の波が来ることも踏まえ、堅調に市場拡大が続くのでは、と他テーマより長期目線で見ていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?