アパレル戦国時代は終わった…
日本には、いや世界にはいろーんな業界がある。
最近、業界研究にハマっているので
今日はそれについて話したい。
と言っても、僕は文系なので理系の業界は正直、わからない(汗)
業界研究をしていく中で、この業界は特殊だな〜
と思う業界がいくつかあった。
その中でも特に馴染みが深いのが
アパレルではないだろうか?
今日はアパレル業界について軽ーくお話しする。
まず大前提として、
日本のアパレルは特殊だ。
ヨーロッパでは、ハイブランド(高価格帯)の服が好まれる。ファッションショーをイメージして欲しい。
きらびやかで奇抜なファッションを見にまとった背の高い女性がランウェイを歩く姿。
まあ、華やかだ。
一方でアメリカファッションはダサい
ダサいというと語弊があるが、いわゆる「ストリートファッション」と呼ばれ、ダボっとした感じの服が好まれる。フォーエバー21はアメリカファッションの典型。
そういや、去年日本からフォーエバー21が撤退というニュースが世間をざわつかせた。
フォーエバー21は、日本のお客のニーズに応えられなかった。
なぜなら、ラインナップの多くが、かなり奇抜な洋服が多く、商品過多。一枚買うと一枚無料キャンペーンなどで売っていたが、そもそも一枚を買う勇気もない…。
そんな感じだった。
先ほど、日本のアパレルは特殊と言ったが
日本人のファッションの特徴は何か?
それは低価格帯と、生地にこだわるという点だ。
まず、ユニクロが代表されるように、日本のファストファッションは完成されており、海外のアパレルブランドが参入するのは厳しい。したがって、ヨーロッパ系のアパレルブランドがもし仮に日本に参入するなら、ハイブランドになる。
その点、低価格で奇抜なファッションがトレードマークのフォーエバー21は当初は人気だったものの、自然と人気が落ちていったのだ。
現在、日本のアパレル業界で起きているのは、ファッションの二分化である。
今売れているのは、ファストファッションとハイブランド。落ちてきている(売れ行きが減速している)のが中間の価格帯のファッション。
つまりZOZOが失速しつつある所以はここにある。
先ほど、日本のファッションは低価格帯と生地と言った。さて、生地にも注目してみよう。
日本はそもそも和服文化。洋服はデザイン重視(だから派手になりやすい)だが、日本の和服はデザインではなくて、生地や染めを売りにしている。
涼しい素材や、あーったかい素材。それが昔から受け入れられてきた。
ユニクロは安くて有名だが、日本人が好む、機能性素材の商品
(例:ヒートテックなど)が充実している。
あんなに安いのに、涼しい。そして冬場は暖かい。
これは日本のアパレル(と言っても、ユニクロだけだが…)にしかできない素晴らしい技なのだ。
機能性素材は初期投資が高く、中小企業では無理。だからZOZOは参入できない。ZOZOもプライベートブランドに参入したが、機能性ではユニクロと戦うことはかなり厳しいだろう…。
そんな強みを持つユニクロは、世界と戦える!!のだ。近年は韓国、中国、東南アジアでも大人気。
しかし、今年は日本では暖冬。韓国ではGSOMIA破棄などの日韓関係悪化による不買運動、中国ではコロナと散々なユニクロ。
現在世界3位のアパレルブランドのユニクロは、果たして世界一位になれるのか?
(ちなみに1位はZARA、2位はH&M、3位ユニクロ)
大変、見どころです。
(終わり)
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