名著:プロ倫を読み解くFinal〜勤勉な日本人〜

さて本日がプロ倫解読の最後になります。

なぜ、プロテスタントの国は経済的に成功しているのか?

それは資本主義の精神が整っているからだ。

なぜプロテスタントの国は整っているのか?
それには、プロテスタントの教えである、
"禁欲"や"勤勉"が関係していると。

はて??

ん?と思いますよね。解読していきましょう。

禁欲が関係していると言いましたが、
"予定説"の方も大きく関係していると思います。

予定説とは、カルヴァンが唱えたことで有名ですが、キリスト教で、救われる者と救われない者とが神の意志によりあらかじめ定められていると考える説です。

これの驚くべきことは、現世でどれだけ善行を積んだところで、救われないということもありうるということだ。

まあ、びっくりな考え方。

しかし、この予定説を受けて人々はどう反応したのか?どう捉えたのか?

それは、「自分が救われているという確証を得ること」です。

人々は不安なのです。
果たして自分は救われ、天国へ行けるのか。
その不安を払拭するためにはどうすればいいか?

救われているという確証。
それを得るために、神に与えられたという"天職"(自分の仕事)を全うすることが大切だと。
考えました。

自分の天職を全うする。
自分は仕事を通して活躍している。
それが一番、目に見える価値として
お金がありました。

カトリックの国は貯金をよいものとしません。
「貯金するくらいなら、教会に寄付してね〜」という感じです。

一方でプロテスタントは貯金おっけいという側面があります。むしろ、どうでもいいものを買うという"消費"はよくないものとされました。ここに"禁欲"の精神が垣間見れますね。

貯金して、ある程度まとまったお金があれば、
それを次の成功するかもしれない事業に投資できるのです。投資するということは、つまりお金が新しくお金を生む、増やすという構造を生み出します。

これは、まさしく"資本"です。

自分の仕事をとにかく必死に働く。
その勤勉さが経済を発展させました。

最後に、日本はなぜ成功しているのか?気になりますよね。

だってGDP世界3位ですよ!かつて2位ですよ。

そう考えると日本人はいかに勤勉だったのかと考えられますね。

明治になり、欧米に追いつこうと必死に日本は工業化を推し進めてきました。

そこで日本人のロールモデルとされたのが、勤勉家で有名な二宮尊徳です。あの、小学校とかにいる金次郎像の人ですね。

彼のように倹約し、そして勤勉に勉強する。成長しようと努力する。それがここ数百年の日本人のロールモデルだったわけです。

「日本人=勤勉家」という式の真偽を判断せよ。とか、証明せよ。

そのような問題があったとして、あなたは証明できますか?

うーん、まだまだそれを証明するのに、僕の知識じゃ不十分です。

もっと勉強せねば。金次郎さんのように。

今日も一日頑張りましょう!

またねー!

(終わり)

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