奇跡の再開
今日は、僕の誕生日!
18歳になり部活が終わり次第家に急いで帰ろうと思ってた。
「ワクワク!ドキドキ!いい一日になりますように☆」、天に祈りを捧げました。
その時、いきなり先生に呼び出されたんだ。
聞いた内容は残酷だった。
僕の彼女と家族が事故ってお亡くなりになられたと知らされた。
僕は、唖然とし、頭が真っ白になった。
受け止められなかった。今にも泣き出したかった。
神様は、僕を見捨てたんだなって感じた。
彼女の家族から連絡が入り、一緒に現場に行くことになった時に、改めてホントなんだと思うと涙が止まらなかった。
「なんて、ついてない日なんだろう」っとボソッと呟いた。
僕も休んでたらこんなことにはならなかったんだ。いっその事僕も死ねば楽なんだろう、そんなことを考えながら後悔し涙が止まらなかった。「どうしてみんな僕を置いていくの?」。「どうして?」、なんて言っても誰も教えてくれない。僕の未熟差を知った。
この先どうすればいいんだ、何も考えたくないなんて思っていた。
そんなことを思っても、時間は戻らない、ただ進むだけだってことを恨んだ。
車に乗って現場へ向かう最中、突然トラックが前から突進してきた。「危ない!!」っという前には意識がなかった。
目が覚めると、知らない天井、全身が殴られたように痛い。
視線を下に下げると、体が傷だらけ、そんなことしかわからなかったんだ。
言葉を発することも、理解することも間もならなかった。
自分の名前すら分からず、なんでここにいるのかも分からず仕舞い。
何も考えずに傷が治るまでじっとしていた。
傷が治るまでの記憶も無くなっていて、自己管理も出来ない状態だった。
時間が経つにつれ、言葉が少しずつ分かるようになってきていて、歩くこともできるようになってきた。
しかし、それ以外は何もない。
何かをすることも考えることも出来ないままひたすらに天井を見上げていた。何も無いなんて考えていると、突然、隣からも声が聞こえてきて覗いた時、君はにこって僕を見つめてきたんだ。君は誰だろう、なぜ笑っているんだ?僕は不審に思い、布団をバサって被った。
考えがまとまらない。
事故ったせいなのかもしれないが、これはなんなのだろうか。
何も無かった病院生活に、隣の君の声を聞いた瞬間、ドキドキと心が喚いた。
感情がわからないせいで実感出来なかったが、とても嬉しかったのだろうと後々になって考えてた。
真夜中、静寂な夜。
昼間に聞こえた、隣の君に声をかけてみた。
これは好奇心なのだろうと心の中で思った。
返事が無く、流石に寝ただろうと思ったので自分も眠りにつこうとした時、君は「何?」と返してくれた。嬉しかった。何も無い、退屈な生活に新しい何かが加わったようにとても嬉しかったんだ。
君は僕に、𓏸𓏸君だよねって言われた。
しかし、僕には誰のことだかさっぱりわからなかった。
「僕は𓏸𓏸じゃない」っと言った時君は泣きそうな声を出して、「私の事覚えてる?」と言ったんだ。しかし、僕は分からず今に泣き出しそうな君の声を聞いて頭がこんがらがった。
落ち着こうと思い、僕は君に「ごめん、わからないや」っと言った。
君は泣いていた。
僕は、唖然としていた。
君は僕のなんだったのだろうかなんて、考えながらその場を後にした。
次の日、君から僕に話しかけてくれた。
君には記憶があるようで、学校での出来事や、色んなことについて面白おかしく話してくれた。そんな中でいつも面白おかしく話す君が、彼氏という人物を話す時に、とても口調が変わっていて今にも怒り出しそうな口調だったんだ。僕は、「彼氏さん酷い人なんだね」っと言った時君は、「いや、あの人はとても良い人で大好きな人」っと答えた。
僕はなぜそんな人の話を口調悪く言ったのか気になったが、君に聞き出さなかった。
時間が流れ、話を聞いている最中。君は僕にこう言ったんたんだ「私、もうそろ死んじゃうの」
僕はその事を聞いた時、心が苦しくなった。
「なんで?」と言うと君は「不治の病にかかっていて余命宣告されちゃった」と君は笑顔で僕に教えてくれたんだ。その時の僕の感情は、安心から絶望に変わり、何も考えれなかった。
僕は何も出来ない無力な自分に腹が立った。
感情なんてクソ喰らえ。
そんなことを言っても何も起こらない。
僕は君にもう一度過去の事を聞いた。
君の彼氏さんは誰だったのかとか、色んな話だ。その話をしていると君の彼氏さんが僕だったって知らされた。
僕はよく分からず途方に暮れていた。
君からの話は面白いけど、その中の中心人物は僕だったなんて思いもしなかったのだから。
僕は、君にこんな無力な僕を許して欲しいと泣き喚いてしまった。
君は今にも泣き出しそうな顔をして「コクッ」と頷いた。
それからというもの、僕は君にもう一度恋をした。君は美しかった。
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