土方巽 1960 しずかな家-5/27

演出メモ

・この作品は5人のダンサーによるひとり15分ずつのダンスと6つのポイントにおける6つの朗読聴取という、合計11の小作品から構成されている。

・一人、あるいは二人のダンサーを起用した場合、土方巽の名前をまとめて背負う結果となり、苦しい。舞踏技法を古典化させる忠実な継承よりも、精神的な継承を優先したい。アスベスト館出身者や土方巽の直弟子に頼らない代わりに、人数を五人にして祝祭感を高めた。

・音声によるエピソード再生とダンスの鑑賞は作品の両輪。どちらが上と言うことはない。五分五分の比率である。

・地上でダンスと音声によるエピソードを体験した観客は、野毛山展望台からの眺望によってしずかな解放感を得る

・当初のプランではダンサー五人は五箇所に分かれて黄金町一帯で踊る予定だった。このプランでは、最期のダンサーが踊る場所は赤門(東福寺)となっていたが、ゴールに相当する地点はなく、観客が各々ゴールを決める仕様になっていた。音声再生ポイントについては変更点はない。

音声エピソードによる観劇体験は、スマートフォンさえあれば、上演終了後も繰り返し体験できる(地図アプリと mp3再生アプリ、または YouTube への接続が必要)。

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