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東証再編ってどういうこと?

こんにちは、ナッツです🐶

今日は、2022年4月から再編される東証の市場について書いていきたいと思います!
ここでは、余り細かいことを書き過ぎても、読みにくくなりますので、詳細は東証HPにまかせて、自分なりに調べて理解したことを噛み砕いて書いていきたいと思います。

まず、再編される市場ですが、下の図を見てください。

図1 毎日新聞 2022年1月11日の記事より抜粋

4つあった市場3つに統合されるとのことです。

では、なぜ、市場を再編する必要があったのでしょうか?

それは、東証1部に上場する企業の質が低下しているからだと言われています。
東証1部への上場基準は、時価総額250億円以上なのですが、2部に降格するルールが甘く、現在、時価総額が100億円を下回る企業がたくさんあります。

また、日本の上場企業数が約3,700社に対して、ニューヨーク証券取引所の上場企業数は約2,800社であるなど、日本の基準がいかに甘いか分かりますよね?

表1 2021年8月時点 かぶまどより抜粋
https://kabumado.jp/nasdaq/

このような状態なので、世界の投資家から見れば、「日本の市場って基準がユルいので企業価値の向上が見込めなさそう。投資は控えよう」って思われてしまいますよね。

そのため、この東証再編により、東証1部の基準を厳しくしたプライム市場を作成するようです。ここが今回の再編の1番の目的のようです。

表2 東証1部とプライム市場の比較 
ナッツ作

基準が厳しくなると、下位市場に降格する企業が出てきますが、図1を見てもわかるように、経過措置を用いてまでプライム市場に残ろうとする企業が一定数いるのが分かりますよね?

なぜ、必死にプライム市場に残ろうとすると思いますか?

答えは、「海外の機関投資家に投資してもらうため」です。

どういうことかというと、海外の機関投資家はTOPIX(東証株価指数 ※)連動のETFを購入するので、東証1部(プライム市場)に入っていないと機関投資家に買われなくなり、株価が下がることが予想されるからです。
※東証1部の全銘柄の株価を、時価総額に応じて組入れ比率に差をつけて積上げた指数

このように大手企業は海外投資家を意識しているのです。

今回の東証再編により、東証1部の引き締め海外機関投資家への呼び込みが達成されれば、ひとまず東証再編は成功なのではないでしょうか?

では、今日のお話しはこのへんで。またね👋🏻

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