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野性の証明

#野性の証明

薬師丸ひろ子のデビュー作。「お父さん、怖いよ。何か来るよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」の台詞と、この顔が強烈な異彩を放ち、映画感に足を運んだ。「人間の証明」が大ブレイクした森村誠一の原作だけあって、自衛隊とは、生きるとは何かを極限状態に置かれた主人公たちを通して考えさせられる作品。重いテーマなのだが、薬師丸ひろ子の尋常ではない野性味とかわいらしさでストーリーが頭から吹っ飛んでしまった。

人間の証明

角川文庫がマルチメディア展開で映画と原作書籍の売り上げを同時に伸ばした、日本映画史に残る画期的な作品
大宣伝による知名度向上とその内容、楽曲の良さが相まって爆発的なヒットとなった。単なる推理小説ではなく、戦争が絡む時代背景や、登場人物各人の感情描写など、松本清張の推理小説を彷彿とさせる重厚なドラマに仕上がっている。

野性の証明

角川が森村作品の第2弾として大宣伝を行った作品。CMでは、角川秘蔵っ子といわれた中学1年生の「薬師丸ひろ子」の「お父さん、怖いよ。何か来るよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」の台詞が大量に流された。
主役は元自衛隊特殊部隊隊員の高倉健だが、薬師丸ひろ子は独特の存在感とはち切れんばかりの笑顔で頼子役を演じきった。

森村誠一さんは「悪魔の飽食」で、戦時中の「731細菌部隊」の闇に迫る推理小説を発表したが、この作品が映画化されることはなかった。

ねらわれた学園

その後、薬師丸ひろ子さんは、一転して角川映画の学園もの、青春者の主役として毎年のようにスクリーンを賑わせる存在になる。
合唱部に所属していて歌唱力があることが分かり、映画の主題歌も薬師丸ひろ子が歌うことになった。
「ザ・ベストテン」では、中学生は勤務できないため、曲は録画の上、会場から客として参加するなどした。
私も映画館に足を運ぶだけでなく、以下の作品はレーザーディスクを全て所持していた。

セーラー服と機関銃

探偵物語

メイン・テーマ

Wの悲劇

野蛮人のように

紳士同盟

おわりに

薬師丸ひろ子さんは、年を重ねるにつれて演技の幅が広がり、「三丁目の夕日」など、円熟味が増した演技を披露する女優さんに変貌していく。
私の大好きな女優さんのひとりです

三丁目の夕日



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