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タワーリング・インフェルノ

#タワーリングインフェルノ
地上550m、138階建ての「グラス・タワー」の最上階で落成パーティーが行われているさなか、81階で火災が発生する。指定の電線が、中抜きで仕様と異なる劣悪なものにされていたことを突き止め、憤る建築家と、消火と人命救出に立ち向かう消防士。正義漢溢れる二人のそれぞれの職業意識からの発言、グラスタワーオーナーの立場、そしてパーティーに参加している人々の思いが交錯する。「完全に消火できるのは8階までなのに、建築家は高い建物を建てたがる」の一言が全てを物語る。

はじめに

大学生の時に映画館に観に行った。
シネコンは存在せず、1館1スクリーンの時代

都市部の映画館はスクリーンの巨大化と音響の高度化で差別化を図っていた。

本映画も巨大スクリーンで鑑賞した。
あたかもそこに自分がいるように没入することができた。

タワーリングインフェルノ

この頃のパニックものの常として、ホテル最上階の落成式に招かれた客の一人一人が丁寧に描かれていく。

「つまらない、早くパニックになれ」などと不遜なことを思ってはいけない
登場人物の多さに辟易せず、集中して一人一人の境遇を理解する。地味だがこの作業が、後半10倍映画を楽しむために必要なのだ。

火災が発生すると、あとは息もつかせぬスリルの連続となる。

ホテルはただ高いだけではなく、とにかく内装が豪華なのだ。火災対策本部が設置される50階までは床面積も広く、内装も贅の限りを尽くしている。

懸命の消火活動もむなしく、火勢は衰えることを知らず、「50階も下の火災だから大丈夫だ」とタカをくくっていたオーナーも、全員退避の決断を下すことになる。

高層ビルからどのようにして最上階の客を救出するか。
あの手この手が考えられ、全員が協力すれば時間がかかっても全員救出できる算段がつく。

しかしそれも、一刻も早く脱出したがる一部の人達のルールを守らない行動で水泡に帰してしまう。

その後も少しずつ脱出は進んで行くが、いよいよ火の手は最上階に迫り、一刻の猶予も許されない状況に陥る。

そして、消防団は、最後の大ばくちに打って出ることになる。

おわりに

本作も例に漏れず、シネマスコープ版が視聴できたのははるか先になる。

高層ビルだから別にテレビサイズでも問題ないように思えるが、とんでもない。

映画監督は広いスクリーン全面を使って表現するのだ。
わざわざシネマスコープで映画を製作したのにはちゃんと理由があるのだ



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