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日本機械学会先端センサ・アクチュエータ・ ネットワーク に関する研究分科会(2023年12月21日)企画


はじめに

名古屋大学の大岡昌博先生が委員長を務める、
日本機械学会「先端センサ・アクチュエータ・ネットワークに関する研究分科会」(2021年4月~2024年3月)の3年目第2回研究会

今回は、電通大の新竹純先生で「ソフトロボティクス」のお話

プログラム

■令和5年度第2回分科会■
日時:令和5年12月21日(木)14:00-16:00

14:00-15:00 仮想生物で探る柔らかさの進化 

新竹純先生(電通大)

0)自己紹介

略歴紹介のあと、4つのテーマについて本日講演されるとのお話があった
・ソフトアクチュエータ
・生物模倣ロボティクス
・生分解性可食ロボティクス
・植物ロボティクス

1)ソフトアクチュエータ

人工筋肉を用いたソフトロボティクス
 誘電エラストマに10kv,2.5Hzの電圧を加えると変形してロボットが進む

水中アクチュエータ 目標は人工のクラゲ
ソフトセンサ 静電容量から変形量を測定する
 オーセチック構造体にして、マッキベン型合アクチュエータの変位を検出できた

ソフトアクチュエータを3台並べた3連ポンプを試作
物理的な機構を有しない流体ポンプ(分子をイオン化し、電場をかけて流れを作る
磁性流体と水の相互作用で移動する移動ロボットを試作

2)生物模倣ロボット

トビウオロボット 遊泳速度世界最速
カメロボット

3)生分解性・可食ロボット

空気圧ソフトアクチュエータの材料にゼラチンを使い、不要になると土に帰ることを確認した
ゼラチン電極+大豆油で油圧アクチュエータ
ゼラチン電極+天然ゴムでセンサ

4)植物ロボット

植物の成長力をアクチュエータに用いる
現在、植物の特性解析に注力している
・発芽力を利用した移動ロボット
・光物性を利用したグリッパ
・オジギソウの開閉を利用した水泳ロボット

15:00-16:00 研究室見学

赴任してわずか3年なのにさまざまな実験装置が所狭しと並んでいた。
各研究テーマは学生さんが紹介してくれるのだが、質疑応答を含めて非常にわかりやすかった。 

新学術領域「ソフトロボット学」で購入した引張試験機などもあった

おわりに

久しぶりの対面分科会で、研究室を見学できたのが非常に良かった。
学生さんがテキパキと実験を行い、多様な質問に(先生ではなく)答えていたので同席していた先生方がみなさん驚いていたのが印象的だった。
新設の研究室なので学生がこれからどんどん増えていくということなのでこれからが非常に楽しみだ。



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