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「働くこと」の意味

あけましておめでとうございます。
この写真は、宝財原ぽんかん山から撮った初日の出です。
今年も、おいしいぽんかんができるよう頑張ろうと思います。

購読している「農業共済新聞」の新年巻頭記事が秀逸なので、 取り上げてみます。

哲学者、内山節の言葉です。

「農に集う むらが動く」

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あの高名な経済学者アダム・スミスが、すばらしい労働だとして、村の雑貨屋と農業を上げていた。

「村の雑貨屋」は地域の人々が何を必要とするのかを知っていて、地域を支えている労働。

「農業」は、自然や作物に教わりながら、自分の技の向上に気づく幸せで豊かな労働。

収入では計れない労働の価値が、人々に幸せな労働をもたらしている。

そして気がつくと、使い捨てられていく都市の労働から離れ、農村的世界に魅力を感じる人々がふえてきた。

幸せな労働と暮らしを求めて、時代は変化のときを迎えはじめている。

またこの新年号で、NHKの「晴れときどきファーム」に出演している森三中の村上和子さんの記事も載っているのだが、その中から。

「農業は楽しいですが、他の仕事より収入を得るのに時間がかかるし、不安定です。

若い人が農業を始めるには国など周囲のバックアップがもっと必要だと思います。

それに野菜の値段が安すぎますね。もちろん買う側としては安い方がありがたいのですが、作り手に感謝し、その価値に見合う価格で購入するようになれば、農家さんも潤うし、またおいしい農作物を作っていただける。

そういう考え方が広がるといいなと思います。」

今農業・農村は疲弊しています。昨年は全般的に野菜の値段が安く、あの今まで良かった畜産さえも苦戦しています。

不安定この上ない状態です。

農業が「持続できる」よう消費者の「大きな理解」を求めずにはいられません。

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