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悲しさ以上の悲しさ

昔から、悲しいことには鈍いほう。

「○○ちゃんが引っ越しちゃうんだってー」
「今日でお別れです、お世話になりました。」
「好きな人が出来たんだ、別れよう」

周りが泣くようなことで、あまり泣いたことはない。
悲しいわけでも、喪失感が無いわけでもない。

泣くほどでもないと感じているのか?
達観しているのか?
どっちでも良いのだけれど、損な気がする。

涙を流していれば、一目で情の厚い人と思われる。
涙を流していなければ、冷たい人と思われる。

そうではない。
そうではないのだ。

ただ、多分。
悲しいと認めたくないだけ。
人との死別以外では、別れだと思いたくない。

どこか、また別の場所で、元気にしていて、何かの拍子に元気な姿を観れれば、安心する。
どこかで生きてくれているのなら、それで良いと。

永遠別れを思うと、離れて別の場所で生きているのだと思えば、さほど悲しくない。

そう思ってしまう。

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