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【麻雀プロ】第48期後期最高位戦リーグ戦を終えて

こんにちは。最高位戦日本プロ麻雀協会の矢野です。

第48期後期のリーグ戦が先日10月29日(日)に終了しました。
前期にD3リーグからD2リーグへ初昇級し「今期も昇級!」と息巻いていましたが、最終的にはギリギリ残留という結果に終わりました。

諸事情もあり決していいコンディションで臨めなかった今期ですが、来期に向けて学びの多い20半荘でした。


今期の成績

夏休み最終日に宿題をやるタイプ

最終節の思い出ピックアップ

残留ボーダーギリギリで負けられない最終節。
南雲P(2位 +334.5)と田中恭P(10位 +133.1)、同期の神域リーグライター後藤哲P(9位 +134.8)との同卓でした。

noteもさすがの文才 #PRではない

田中恭Pと後藤哲Pは大きくマイナスしなければ昇級は固く、南雲PはC3リーグへの二段階昇級が狙える位置。
3人のうち2人(特にポイント稼ぎたい南雲P)のやることを早めに無くせば、競り合いが減ってリスク少なくポイント稼げるかも……と考えていました。

結果的に最終半荘まで南雲Pに二段階昇級の条件が残り、最終半荘の最終局までバチバチやる羽目になりました。楽しかったけどきつかった……。

以下は備忘録として(所々牌姿やドラ忘れているけど)書いてます。

①1半荘目 南2局 北家

開局に500オールを和了して以降、ツモられが続いて点棒を減らし南場の親番も軽く蹴られ、20,000点を割った一人沈みの4着目になった局面。

配牌(ドラ忘れがち)

索子の混一色進行で北対子となった後に北が打たれるも、索子の形が悪くスルー。上家の南雲Pからは徹底して索子が打たれない中、中盤に七対子を聴牌。

打2sとして西単騎でダマ聴牌

立直かダマかの判断を決めていてすぐに打牌できたからか、直後にトップ目だった下家の田中恭Pから手出しされた西で8,000点回復。
いつもなら元気よく立直といくところを堪えてダマにし、ラス回避へ望みを繋ぐ和了になりました。

②1半荘目 南4局 南家

①の後、南3局1本場に南雲Pが立直一発ツモの1000/2000を和了(つよい)して迎えたオーラス。

東家:南雲P 32,400(+3,800)
南家:矢野 28,600
西家:田中恭P 32,000(+3,400)
北家:後藤哲P 27,000(▲1,600)

800/1600ツモ(700/1300は田中恭Pと同点1着)、3900出和了で3着→トップとなる詰まった点棒状況。

高め断么九で先制立直

立直後にラス目の後藤哲Pが仕掛け、ラス回避のために猛プッシュされたところをなんとか6p出和了り。裏ドラ乗ればトップでしたが、乗らずの2,600止まりで31,200点持ちの3着終了でした。
苦しかったもののラス回避には成功しました。

③2半荘目 南4局1本場 南家

1半荘目に3着でポイントを減らし迎えた2半荘目。
他3人の局回しにしっかり捌かれ、稼ぎたい南場の親番では後藤Pの先制立直に「ドラも見えてるし一筋は勝負……」と思った6mで立直中一盃口の5,200に放銃となりまたも沈んでの進行。

東家:後藤哲P 36,800(+11,200)
南家:矢野 25,600
西家:田中恭P 28,900(+3,300)
北家:南雲P 28,700(+3,100)

オーラスに下家の田中恭Pが中と5mをポン→少考後に手出し4p。
この時点で七対子一向聴だったところ、直後に対子の6pが暗刻に。

メモ取れてなくて何も覚えていないけど七対子一向聴

対々和なら6p当たりにくい……けど、2着OKの田中恭Pが無理するはずもなく普通に両面に当たりそうなのでいったん収納。
結局このあと南雲Pから手出し東の後に、ツモ8mで七対子聴牌。
打6pで東待ちの立直で勝負するも、予想通り田中恭Pへの放銃となりました。つらい。

④3半荘目 東1局 南家

3着4着と続いて降級圏に突入。降級がいよいよ現実味を帯びてきてとにかくトップが欲しい3半荘目。
悪夢が続きます。

先制両面聴牌は立直!

ドラもないノミ手。とはいえ端にかかった先制の両面待ちで曲げない理由がなく立直。(南が2枚出てるし裏3は期待薄かな……)と呑気に構えていたところ、同巡に対面の後藤哲Pから追っかけ立直。
そして、後藤哲Pの立直宣言牌の4sを上家で親番の南雲Pが少考。


「(2人の一発消しでチーかな……)」

南雲P「ポン」

「(あ、やる気あるやつですね?ドラあります??ありますよね??すみませんでした!!!)」


次巡に後藤哲Pからツモ切られたドラの7mをポン、そのまた次巡X(忘れた)をチー、とあっという間に地獄絵図に。
もちろん平和に終わるはずもなく、終盤にドラそばの8mをツモ切ると後藤哲Pと南雲Pからロンの声。頭ハネで後藤哲Pの立直タンピンドラ1の8,000へ放銃に。
8,000放銃でホッとする経験あまりない。

⑤3半荘目 南4局 西家

南2局の親番で立直ツモ平和オモウラウラの僥倖6000オールをツモってトップ目で迎えたオーラス。

東家:後藤哲P 26,900(▲10,000)
南家:南雲P 34,300(▲3,600)
西家:矢野 37,900
北家:田中恭P 20,900(▲17,000)

後藤哲Pの第一打9pを南雲Pがポン。次巡の8pも678pでチーと序盤から場を支配する鳴き。
南雲Pの1人聴牌で逆転されるものの自身の手牌はバラバラ。生牌の南と發を打ち切れず、形式聴牌目指せるようしつつ早々に撤退。
その後字牌と筒子が田中恭Pと後藤哲Pから切り出されるも動かれず、田中恭Pが終盤に立直し、立直ツモ平和ドラ1の1300/2600で逆転3着に。

最後は他力決着も、リーグ戦で実に11半荘ぶりのトップをなんとか持ち帰りました。

⑥4半荘目 東1局1本場 南家

3半荘目までの結果を含め、自身は-132.3で引き続き降級圏。
最終戦は1着を目指しつつ、4万点台の2着でもOKとして臨みました。

後藤哲Pと田中恭Pは昇級安定圏のため基本は局消化。
南雲Pは二段階昇級が狙えるポイント状況だったので、南雲さんに走られてポイントを削られ続けるのだけは気を付けないとと考えました。

開局早々、南雲Pの先制立直が飛んでくるも流局。
一安心するも束の間。次局1本場も4p6s切られた2巡目に立直が。

(きついなー)と思いながらも、自身も平和系の整った形+道中にドラの西を重ねたため、リスクを負いつつ中盤に南雲Pの現物69s待ちの平和ドラドラで聴牌しました。

聴牌から少し時間がかかるも、終盤に後藤哲Pから出た6sを捉えて3,900は4,200の和了。
ライバルの親立直を蹴って加点する理想的な和了に。思い返せばこの和了がなければ全然違う展開になっていたのかな……。

⑦4半荘目 南4局 西家

その後東2局に4000オールをツモってトップ目に。南雲Pも着実に加点しオーラスは以下の点棒状況になりました。

東家:後藤哲P 22,000(▲21,900)
南家:南雲P 42,700(▲1,200)
西家:矢野 43,900
北家:田中恭P 11,400(▲32,500)

親番の後藤哲Pは流局でも昇級なので実質一局勝負。
南雲Pとは聴牌料でも着順が変わる点差であるものの、当初の目標通り素点ある2着ならOKとしつつ、可能な限り1着を狙えるように守備寄りに手組しました。

そんな中、早々に面子手と対子手の分岐が。

なんでドラ覚えてないの(メモしてないから)(萬子だった気がする)

直前に上家の南雲Pが4pを切っていたこともあり、打4pで七対子と心中することに。その後幸先よくツモ3p。直前に3枚枯れとなった打西として、生牌の發単騎で聴牌しました。
すると直後に南雲Pが234チー打3。序盤から捨て牌に中張牌が多く、速度のある仕掛けに見えました(終了後聞くとしっかり聴牌でした。つよい)

嫌な予感を振り払いながら。少し間を置いて(頼む……)と願いながら。
山に手を伸ばすと、そこには麻雀でしか見ない漢字の牌が。

「ツモ……800/1600」

最後は声も掠れながら。
D2残留がほぼ確定となるトップを、自力で掴み取っての終局となりました。

来期に向けて

發王戦予選もまだ残っていますが、ひとまず年内の対局は落ち着きました。
来期に向けてより麻雀の研鑽を積むのはもちろん、心・体・生活を整えられるよう計画中です。
まずはD1、C3と昇級したい。二段階でも可。

【おまけ】今日のリクガメ

この数か月は主食の小松菜を食べず、好物のパプリカしか食べない偏食ガメと化していました。と思ったら2日前急に小松菜を食べ始めた。どういう情緒。


この先はプライベートな話のため、興味のある方+ギリギリの残留をお祝いしてくれる心優しい方のみご購入してお読みください。ご支援いただいた分はリクガメの餌代として有効活用します🐢

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