ちょっとだけ気になってしまうね

 先週の飲み会のときに手を握られてからまんまと後輩を意識しちゃってる。なんてちょろいんだ自分。結局私は自分のことをかまってくれる年下の男の子が好きなんだろうな。結構突拍子もないことやるから以下サイコくんって呼ぶことにする。

 サイコくんは今は私がやっている業務とは別の係なんだけど、ずっと前からその分野に興味があるみたいで色々聞いてきてくれる。聞く内容が結構私でもすぐ応えられないようなことで、相当自分で勉強してるみたいで感心。私も仕事に一生懸命で学ぶ姿勢がある後輩は大好きなのでいい子だなーって思ってた。だから飲み会での接触にちょっとびっくりしてしまったんだよな。でも彼女がいるって聞いてたから酔ってちょっと調子のっちゃったんだろうなーと思ってそこまで気にはなってなかった。その後彼女と別れたって話を聞いたのがよくなかった。

 大前提としてどうにかなるとは思えないし、どうにかしようとも思ってない。誰かを好きになりすぎると後が辛くなるだけだってわかってるから、最初から彼女がいたり奥さんがいたりすると最初から相手がいるからダメだよなって諦められるし、疑似例愛だって割り切って楽しめるけど、パートナーがいないと、いない上で自分は選ばれなかったんだ、と自分のダメさと向き合わないといけないから、好きになるとまず結末が想像できて辛くなってしまう。

 今回のはただ単に身体的に距離が近くてドキドキしてしまっただけ。
 私は、私のことをわかってくれる、心から尊敬できる人が好きだから。だからまだ彼が何者かわからない状態ではきっとこれ以上は気持ちが募ることはないだろう。

 今日はデスクワークがたまっていて一日中社内でパソコンに向かっていた。周りの人たちがみんな外に出ていて一人でカタカタしてたらサイコくんが来た。「ヤンマーさん、これってこうでいいんですか?」といつものように質問。「そうだよ。これでいいんだよ。」と言ってまた自分の席に戻っていった。しばらくするとまた来た。「ヤンマーさん、これこうしたいんですけどどうしたらいいですか。」とまた別件の質問。「こうれをこうしてこうだよ。」と答えるとまた戻る。それを2~3回繰り返してた。

 それでまたしばらくして来たらどうやらお客さんから契約をとってきたようで、その事務処理を教えて欲しい、と来た。結構大口の取引だったから「え、すごいじゃん!」と褒めたらちょっとはにかんで「次はこの3倍とりますよ!」とイキっててかわいかった。そのまま話してたらどんどん近づいてきて、座ってる私の足に立ってるサイコくんの足がぴったりくっついていた。(これは一体どういう状態なんだろうか)明らかに足が触れ合ってるけど気付かない?気にしてないふりしてそのまま話してたら上司に呼ばれて彼はどこかに行ってしまった。

 基本的にパーソナルスペースが広いから人と触れ合ったり距離が近づくのあんまり好きじゃないんだけど、サイコくんは不思議と嫌じゃなかった。かといって素面だったから全然ドキドキしなかった。

 彼は不思議ちゃん系で、人との距離感がバグってるやつなんだと思う。だから私だけじゃなくてみんなに対してそんな感じだから。でも仕事のことで頼りにされたり色々聞いてきてくれたり、懐いてくれてるのは少し嬉しいんだよね。でも、正直彼と仕事以外で何を話していいかわからないし、長い一緒にいたいとは思わないかな。

 偉そうに言ってるけど相手は10歳以上若い男の子。話してもらえるだけありがたいと思わないと。

 そして、相手してもらえるように仕事も頑張ります。


 

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