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01-3.京都-南山城

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#京都ツウシリーズ

★仏像展★なら博/トーハク「京都 南山城-奈良×京都」仏像感想&予習!?

運慶展、快慶展、大報恩寺並みに満足した仏像展。木津川は近江・京都・奈良を結ぶ交通の要所で、文化圏としては奈良に近く、市町村の市外局番は京都ではなく奈良の市町村もあるし、神社の社殿が「春日移し(春日大社の古材)」だったり、奈良と京都の良いとこ取り地域。東大寺建立はこの地域の木を川を使って運んだ。だから東大寺一月堂は南山城にある!聖武天皇はここに遷都しているのも事実である。  平城京から長岡京、平安京に移っても、奈良と京都を結ぶところであり、古都・奈良と古都・京都がコトコトしてお

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祭神・猿丸大夫「猿丸神社」狛猿をさする/古今和歌集【京都南山城シリーズ】

禅定寺周辺に鎮座し「さるまるじんじゃ」と読む。本来は禅定寺鎮守社なのではと思ってしまう。駐車場は大きく、ここからの鳥居を見ると裏参道とある。場所自体は大津市との境界に鎮座し、祭神は「猿丸大夫」という神様で狛犬ならぬ狛猿となっている。  この狛猿をさすった手で自分の身体をさすると、さすったところは病気にかかりにくくなるとか。んっ??  近年では、瘤・でき物や身体の腫物の病気を癒す霊験があるとして、“こぶ取りの神”と篤く信仰 変更履歴 2023/07/09 初版 ▼HP▼ア

東大寺「一月堂(正月堂)」は奈良ではなく京都の「笠置寺」らしい【京都】春日大社の移築

 東大寺の紹介ページで、一月堂を目次だけ記載していたわけですが、どうも京都府笠置町にある「笠置寺」らしい。本当かどうか?参拝した!!というか、参拝して気づいただけですが・・。 笠置寺公式HPより、まあ~繋がりはあったようだ。そして、境内を周ると・・・ 変更履歴2023/07/15 『南山城展』に行ったので感想など追加(「2023/07/15更新」でページ検索) 2021/08/27 初版 ▼HP▼アクセス京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29 https://kasagid

運慶・快慶作の東大寺四天王は「海住山寺」にあり!?現光寺に慶派の十一面観音坐像@重文【京都南山城シリーズ】

東大寺大仏殿には運慶・快慶作といわれる幻の四天王が安置されているはずだった。設計書は残っており、そのモックアップがこの寺の四天王では?という説がある。そんなアホな・・という人もいるようだが、この近くにある笠置寺は東大寺「正月堂(一月堂)」や「お水取り」の始まりなど、東大寺とつながりが強い地域である。最後に、四天王以外も素晴らしい仏像がある寺! 変更履歴 2023/07/15 なら博「南山城展」によりブラッシュアップ 2021/09/07 初版 ▼HP▼アクセス京都府木

「寿宝寺」世界に3体!本当に千の手を持つ仏像は「佐牙神社」のもの!?紅葉も見逃せない!【京都】【京都南山城シリーズ】

京都非公開特別拝観でプラッと寄ったところ1000本の手を持つ「千手観音立像@重文」が安置されており、びっくりした所。だた、この仏像は式内社「佐牙神社」の神宮寺に安置されたもので、神宮寺が明治初めに廃寺になった際、寿宝寺に移されたと伝えている。佐牙神社には石仏があり、寺の名残が今でもある。 変更履歴 2023/07/15 なら博「南山城展」開催で更新 2022/02/01 初版 ▼HP なし▼アクセス・祭神・本尊と脇時※後述「▼見どころ」参照 ▼見どころ▽佐牙神社:京都府

【京都】木津川の通常非公開「西明寺/高田寺/常念寺/西念寺/安福寺」見仏

木津川市と言えば、浄瑠璃寺などを中心に有名な神社仏閣が多いのでが、知られていない、もしくは通常非公開の寺に、素晴らしい仏像を持つ寺が多い。春秋に特別公開されるので木津川市観光ガイドをウォッチすべし。ということで、南山城地域の木津川市編はひとまず今回で終わりですね。 変更履歴 2023/07/15 『南山城展』に行ったので感想など追加(「2023/07/15更新」でページ検索) 2021/09/12 初版 ▼HP木津川市観光ガイド ▼アクセス※後述「▼見どころ」参照

アレ?快慶?と勘違いした文殊菩薩!大智寺に魅了される【京都】

 道は狭く、車で入りすぎたかなと思うと参拝用駐車場に着きます。周りの風景を見て思い出しました。ここはテレビ見仏記でみうらじゅん氏といとうせいこう氏が来た寺ですね。  奈良・西大寺系統の寺で「文殊菩薩@重文」は西大寺の文殊と同レベルのよさ。常時公開されていないため、行くときは要調査。 変更履歴 2023/07/15 『南山城展』に行ったので感想など追加(「2023/07/15更新」でページ検索) 2021/09/10 初版 ▼HP↓木津川市サイト ▼アクセス木津川市木

日本で3体天弓愛染!白不動!神童寺は魅惑の仏像寺である/天神社【京都】

いざ、山門をくぐると、奈良市外や福井の若狭にありそうな寺の雰囲気。藤原氏の氏寺・興福寺が復興したが、平氏により焼失し、源頼朝が復興したが、また焼失し、興福寺により復興した寺。やっぱ、レア仏像が残っているのは権力者と場所柄だなと思った。  ここは京都には珍しく、説明付きで拝観させていただける寺です。「2018年南山城春の特別開扉」で初見仏ですね。 変更履歴 2022/07/15 『南山城展』に行ったので感想など追加(「2023/07/15更新」でページ検索) 2022/

【京都】蟹満寺/綺原座健伊那太比賣神社(綺原神社)秦氏!超レア金銅仏【京都南山城シリーズ】

元は「蟹幡(かむはた)」と呼ばれた地域にある。そう秦氏の神社仏閣!! 蟹満寺の創建は古く白鳳時代までさかのぼり、聖徳太子の右腕・秦河勝の弟が建立したようだ。秦氏といえば古都京都を代表する氏族で、松尾大社、広隆寺、蚕ノ社、伏見稲荷大社が代表的な神社仏閣である。ここも秦氏の名残が残る神社仏閣が残っている地域である。 変更履歴 2022/07/15 『南山城展』に行ったので感想など追加 2021年08月08日 初版 HPなし。 木津川旅行協会参照。 ▼蟹満寺本尊白鳳時代の「