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仕事の心棒に触れること

1日付の朝日新聞、読売新聞、日経新聞の紙面に、伊集院静氏によるサントリーの新社会人向けのメッセージ広告が掲載された。サントリーのホームページによると2000年から毎年続いている。昨年11月に氏の逝去を受けて、今回は第1回目の原稿を改めて掲載し、最終回にすることにしたという。以下はその一部。

"誰だってすぐに覚えられるほど社会の、世の中の、仕事というものは簡単じゃない。要領など覚えなくてもいい。小器用にこなそうとしなくていい。それよりももっと、肝心なことがある。”

”それは仕事の心棒に触れることだ。たとえどんな仕事であれ、その仕事が存在する理由がある。資本主義というが、金を儲けることがすべてのものは、仕事なんかじゃない。仕事の心棒は、自分以外の誰かのためにあると、私は思う。その心棒に触れ、熱を感じることが大切だ。仕事の汗は、その情熱が出させる。心棒に、肝心に触れるには、いつもベストをつくして、自分が空っぽになってむかうことだ。”

サントリーのホームページによると、新入社員のみならず、20年にわたる掲載の中で幅広い広告ファンを獲得しており、毎年この広告を楽しみにしている読者も多いという。

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