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Our Story

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Yangonかるたが出来るまでの経緯や、ご協力してくださっている方々のストーリー、そしてメンバーの想いなどを集めました。
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#クーデター

ミャンマーのクーデター

クーデター下での暮らし ミャンマーでクーデターが起きてから2年半が経ちます。 クーデター当時、12歳だった僕は15歳になりました。本当に色々な思いが込み上げてきます。 毎日を楽しく暮らす事が、時には申し訳ないような気持ちにもなります。 でも平和な日本で学んで、僕たちにできることをするしかありません。 僕たちは、クーデターが起きた2021年2月1日から、3月下旬までの2ヶ月間、クーデター下のミャンマーで生活をしていました。 通信が遮断されネットも電話も使えない夜の間に、た

ミャンマーのクーデターから2年

2023年2月1日 クーデターから2年  思いを言葉にできないまま、この日を迎えました。 大使館前に集まり声を上げるたくさんの人がいる中で、私は普段通り、学校で授業をうけています。 そして変わらず、かるたでミャンマーを伝える活動をしています。 何か支援をしたいと思って始めた活動ですが、正直、ミャンマーに生きる人々の助けにはなっていないと思います。 ライターのいもとあきさんが、活動をほ・とせなNEWSで紹介してくださいました。クーデターから2年目の2月1日に合わせて掲載され

伝えるから伝わるへ

ヤンゴンかるたが2023年めざすもの クーデターの経験とかるたを始めた自分の思いを「伝えたい」と思っていた2022年でした。 2023年は、ただ伝えるのではなく、ミャンマーの人々の思いと現実が、より多くの方に、ちゃんと「伝わる」ように。 そして、小さな思いの連続が広がり続け、状況を変えるための力になるように。 みなさんと一緒に、伝わる方法と場所を探していきます。 1月8日福岡「壊されていくミャンマー」 2023年1月8日に九州大学西新プラザで行われた「壊されていくミャン

ミャンマーの未来を信じて ー活動をする中で大切にしたいことー

ミンガラーバー。 10月から大学院が再開しますが、夏休み明けまでに読まないといけない本の存在を思い出し、半分焦り半分「先生も覚えていないだろう」と甘く見ているプロジェクトメンバーの石川です。 イベントで登壇しました 先月25日の日曜日に、『不完全国家 ミャンマーの真実』の著者である読売新聞の深沢淳一さんをゲストスピーカーに迎えたセミナーイベントにお呼びいただきました。 「ヤンゴンかるた」としての活動ではありませんが、我らがリーダー、野中優那さんが司会をされ、僕は在日ミャ

春を迎えて

大学を卒業しました! プロジェクトメンバーの石川です。先日、大学を卒業し、4月からは大学院に進学することになりました。 振り返ってみると4年間はあっという間で、入学式で居眠りしたことや初回の授業でビルマ文字のテストがあったことも昨日のことのように感じています。特に後半(大学3年、4年)はコロナの影響でキャンパスに行く機会も減り、久しぶりに足を踏み入れると懐かしく感じるなど、大学に在籍していることを忘れてしまう時もありました。 また、最後の1年は専攻地域であるミャンマーの

「地球市民」として生きる

いま、世界で起きていること 私は昨年2月1日にミャンマーでクーデターを経験し、3月の末に日本に帰国しました。あれから、もうすぐ1年が経とうとしています。 世界で起きている混乱の中でミャンマーの報道も少なくなる中、湧き上がる気持ちを、今はまだうまく言葉にできません。 一年前、ミャンマーの人々が理不尽に弾圧されていく状況を見た私は、いまウクライナで起きていることを他人事とは思えません。内政か侵略かの違いは、関係ありません。人々が殺されている事実は変わりません。誰かの利益のた

Pray for Myanmar

クラウドファンディングのご報告 クラウドファンディング最終日は、クーデター発生から一年の2月1日でした。そして、また新しい朝が来ました。 みなさん、私たちとともにミャンマーについて考え、思いをシェアして下さってありがとうございました。 322人の方から、309万6500円のご支援いただきました。 一人でも多くの方にミャンマーを伝えたい、という思いだけの無知なチャレンジでした。若い私たちへの応援とミャンマーに関わる方の思いをうけとめて、いま、改めて責任の重さを感じています

プロジェクトメンバーからのメッセージ

この活動報告は、クラウドファンディング最終日となる2022年2月1日に投稿した記事です。 プロジェクトメンバーから、皆様へ 12月1日から開始したクラウドファンディング。あと数時間となりました。 これまで300を超すご支援をいただき、1日に1000件以上のアクセスがあった日もありました。 一人でも多くの方に、ミャンマーについて少しだけ知って頂けたらとの思いで、立ち上がったプロジェクトでしたが、私たちメンバーが、多くを学び、また出会いを頂いた時間でもありました。 期間中、最

平和とは何か

ミャンマー現地とつながりました 1月22日に、ICU高校でイベントがありました。かるたプロジェクトとしてのイベントではなく、ミャンマーに縁のあるICU在校生のイベントという位置付けで実施しました。 イベントでは、現地に暮らす(主にヤンゴン)ミャンマーの方とネットで繋がり、高校生が直接お話を聞く場を作りました。まずは、事前ミーティングで感じたことをお伝えします。 今回は取材が入っていたのですが、インタビューで「野中さんが考える平和とは何ですか」と聞かれ、言葉に詰まってしま

ミャンマーのクーデターから一年〜コロナの自粛生活とクーデター当日の思い〜

2020年 ミャンマーコロナ禍の暮らし 新型コロナウイルスの感染が世界中で広がり始めた頃、私はヤンゴンに住んでいました。 ミャンマーでは、かなり厳しいコロナ規制が敷かれていて、お店に入店する時、そして家に帰ってくる度、エントランスで検温され、熱があると、大人子ども関係なく、本人が一人で、そのまま隔離施設に連れていかれてしまう、という状況がありました。隔離施設は外国人には厳しい環境ですし、ミャンマー語が話せない私にとっては、毎日が恐怖でした。 ただコロナ以前に、ミャンマー

応援メッセージ:まっすぐな思いを大切に 協力し育てる一員でありたい

はじめに こんにちは。ヤンゴン日本人学校の渡部一樹と申します。 ヤンゴンかるたプロジェクト代表の野中優那さんが中学3年時、学級担任でした。この年は、新型コロナウィルス感染症の影響を受け、学校は4月からオンライン授業を開始。感染症の状況を注視しつつ、学校再開を願いましたが、2月には政変が起こり、結局一度も教室で授業を受けることができずに卒業式を迎えました。 優那さんは受験生。全国の受験生にとって大変な年でしたが、ヤンゴン在住で日本への航空便が不安定な状況で迎えた受験期は特別

新年あけましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。 2022年の幕開けを、ミャンマー応援のカレンダーと共に迎えたプロジェクトメンバーの石川です。 振り返ってみると、昨年はコロナウィルスに伴う日本社会の混乱に加え、ミャンマーではクーデターが発生。毎日、悲しいニュースが続き、心の整理がつかない日々を過ごしていました。 それでも、何とかミャンマーのために自分たちにできることはないかと模索しているうちに、あっという間に2021年が過ぎ去ってしまいました。 未来を諦めない若者たち クーデターか

小さな変化を起こし続ける

2021年最後のイベント 12月27日、千葉県の公民館でかるたイベントを実施しました。4歳から74歳まで、幅広い年代の方が来てくださいました。 初対面で年代もバラバラの参加者が、札について和気藹々と感想を話し合ってくださり、とても楽しいスタートでした。 ラペイエ(ミャンマーミルクティー)の札では、Light Up Myanmarのミルクティー同盟のポスターを紹介。また通貨の札では、実際のミャンマーチャット、ベトナムドン、カンボジアリエル、シンガポールドル、マレーシアリンギ

かるたができるまで

かるた完成しました! 昨日はクリスマスイブ。私たちの元には、かるたの完成版が届きました。 かるた製作で大切にしたこと Yangonかるたの活動の中で一番大変だったことは、かるたの内容の校正でした。 もともとこのかるたは、クーデターが起きる半年前、コロナ禍で自宅から出られない時に、兄弟で作成したものでした。 クーデター後、日本に帰国しプロジェクトを始めた頃、上智大学の根本教授がお話を聞いてくださる機会がありました。お忙しい中、私が中学3年生の時に作ったホームページを事