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反射的にオーバーリアクションしてしまう男の末路

自分は昔から、リアクションが大きいと言われることが多い。

実は、これ遺伝なんだよね。自分のお母さんも超オーバーリアクション人間。見た目はごくごく普通の “大人しそうなお母さん” って感じなんだけど、驚いた時のリアクションが怖い。お母さんが驚いたことよりも、お母さんにビックリするレベル。

その血をまんま受け継いでるのが自分ってわけ

自分も友達といる時に驚いたりすると「それよりもゆうやの方が怖いわ!」とよく言われる。不審者に遭遇しても、あっちも驚いて逃げるかもしれない。それくらい迫力がある。

もちろん、喜ぶ時もリアクションが大きい。これは「喜ぶリアクションは大きい方がみんなも喜んでくれる」と幼少期になんとなく思ったことが癖になった気がする。

しかも自分の厄介なところがオーバーリアクションを反射的にしちゃうんだよね。反射というか癖というか。

一番わかりやすいのがお店で料理が出てきた時。料理が出てきた時って大体美味しそうだと思うから、料理が出てきた反射で感想を口にしている。

昔、友人ともつ鍋屋へ行った時の話。もつ鍋が死ぬほど好きだからワクワクしていた。初めて入るお店だったから「ここのもつ鍋はどんなのかな?」、「しょうゆ系かな?味噌系かな?」なんて思いながら、もつ鍋様のご登場に心躍らされていた。

そして店員さんが自分たちのテーブルまでやってきた。「失礼します〜!」の掛け声と共に、手に抱えていた物をテーブルに置いた。その瞬間、「美味しそう!!!!」といつもの2倍の声量で声を高鳴らせて叫んだ。

目の前に広がるのは、「え…?」と言いながらニヤニヤした友人と奥歯になんか詰まった表情をしたギャルの店員さん。そして、禿げたカセットコンロだけだった。

ただのカセットコンロを見て、「美味しそう!!!!」なんて言う馬鹿がどこにいるんだ。ここにいる。反射的というか、只々適当すぎる自分に呆れた。

自分が反射的にリアクションしてしまうのも、適当だなとも思っていたけど、ここまでくると重症だなと思った。だけど、友人が笑ってくれたのが心の救い。

『カセットコンロを見て、美味しそうという適当男』というレッテルが貼られた。今では自分の適当男話の鉄板ネタだ。

この事件以降、反射が脳から体に伝達する前に、なんとか抑えている。なんとかって「何を?」って感じだけど。口や顔をグッとさせる力技。

今ではちゃんと料理を確認し、リアクションしている。それでもオーバーリアクションは治らないから、これを個性と受け取って仲良く生きていくことにした。

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