分かりやすくプロンプトテクニックを紐解く試み【Zero Shot Chain of Thought】
引き続き、プロンプトのテクニックを解説していきます。
今回のテクニックは簡単で効果的なものです。
誰でも利用可能なのでぜひお試しください。
前回と内容が非常に関連していますので、読まれていない方はぜひご一読ください。
Zero Shot Chain of Thoughtとは?
内容は至極単純です。
「Take a deep breath and work on this problem step-by-step.」
とプロンプトの最後に一文付け加えるだけです。
一文付け加えるだけでプロンプトの回答出力が向上するというモノです。
百聞は一見にしかず、例を見てみましょう。
上記は東京のおすすめの観光地をピックアップしてもらった例。
普通にプロンプトを書いています。
次は文章の最後に「Take a deep breath and work on this problem step-by-step」を付け加えたプロンプト。
紹介している場所こそ通常のプロンプトと同じですが、
その場所で何をするべきか
どのような交通手段が使用できるか
上記2点が詳細に記載されており、回答の精度の向上が目に見えて分かります。
この一文を付け加えるだけで精度が上がるなんて…なんとも不思議な感じです。
もちろん弱点もある
一文加えるだけで簡単に精度向上が見られる「Zero Shot Chain of Thought」ですが、前回解説した「Chain of Thought」よりは回答精度は劣ります。
理由は明白で、「Chain of Thought」はこちらから回答に至るまでの思考の過程を自ら示しているため思った通りの回答が得られます。
「Zero Shot Chain of Thought」は、あくまで簡易的に自己説明を行うのみです。そのため、思考過程は操れないため回答結果は意図しないこともしばしばあります。
しかしながら、たった一文で回答精度が上がるなんて使わない手はありません。
今までテクニックを調べた中で最も簡単で、かつ効果的なモノだと思います。
ぜひ使ってみてください!
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