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ウェイン・ショーターのライブ動画と今夏の新譜

今日(6月26日)、ブルーノートのYouTube公式アカウントで公開されたWayne Shorter quartet の動画。概要欄には2014年のライブと紹介されています。

この音源を含むアルバム "Celebration, Volume 1"は(Wayneの誕生日8月25日に近い)8月23日にリリースされる様子。このアルバムの制作にあたり、Wayneが死の直前までライブの音源を選曲し続けた様子は、ブルーノートのサイトで紹介されています。

動画では、Wayneとともに長く活動したDanilo Perez, John PatitucciとBrian Bladeのバックアップが素晴らしいですね。
細かい話ですが、動画の3分28秒あたりで Wayne の音出しに全身でタイミングを合わせるDanilo Perezの動きの美しさときたら。見ていて思わず息を呑みました。

Wayneの演奏はシンプルで破綻も少ないように見えるかもしれません。また、ウェザー・リポートの頃のバリバリと格好いいフレーズ吹く姿を知っていれば、この動画は物足りないかもしれない。

ただ、このソプラノ・サックスのパートをミュート・トランペットに置き換えてみたならば。そこにマイルス・デイヴィスの影を色濃く感じます。もしもマイルスが晩年もアコースティックのスタイルを続けていれば、こういうタイプの音楽を演奏していたのかも、というのが私的な妄想的感想です。

ルビンスタインの原曲は公式の音源がないので割愛。映画『ウォー・ゲーム』(1983年)からの選曲でした。


シドニー・ベシェ、ジョン・コルトレーン、スティーブ・レイシー、ウェイン・ショーター。現役ではブランフォード・マルサリス、デイブ・リーブマン、ジョシュア・レッドマン。ジェームス・カーター。

自分でも吹いて演奏の難しさを知っているソプラノ・サックス。それを駆使したミュージシャンで、唯一ライブを見たのがウェインだけ(1992年)なので、余計にシンパシーを感じているのかもしれません。