見出し画像

顔出ししないから楽しみ方が増える

すとぷりの活動スタイルとして特徴的なのは「顔を出さない」という事です。
私は最初顔出ししないと聞いて、すとぷりって声優さんのユニットなのかなと思っていました。
配信ではイラスト画を表示しているのみですし、実写動画は首から下しか写さないか、顔にはイラストのスタンプが貼ってあります。MVも一部実写がありますが、巧妙に顔が写らないように工夫がされています。
年に何度か公式放送や誕生日などに「カメラ放送」という企画をすることもありますが、やはりこれも首から下しか映りません。

インターネットは実名や素顔を晒さないことがルールだと小さい頃から学校でも教わってきたから、自然とこのスタイルになった、とななもり。さんはインタビューで話していました。

顔が見えないことでリスナーは普段から彼らを声だけで認識して細かいやりとりに耳を澄ませて想像力を膨らませています。先日のバーチャルライブのようなキャラクターのイメージで受け止めている人も多いと思います。

そのため、すとぷリスナーの娘によると、ライブやイベントなどに彼らが素顔を出して生身の姿で登場すると「ホントにすとぷりって存在しているんだ!あの顔からあの声が発せられているんだ!」という気持ちになるそうです。
生身の姿で活動しているアーティストであっても、ライブで本物を見ると「ホントに存在してた!」という気持ちになりますから、すとぷりに関しては、顔と声のギャップへの戸惑いと本物を見た感動が合わさって押し寄せてくる感じでしょうか。

私もライブに付き添って行ったことがあるので彼らの素顔を見ることができました。声を聴いて自分が事前に予想していた顔のイメージに実際の顔が合致していたメンバーもいれば、違っていて驚いたメンバーもいます。これは人の印象に依るところなので、誰がどうだったかの説明は避けますが、なるほどこういう子達がやってるんだな、ということが分かってその後の放送を聞く楽しみが増えました。

放送は声だけで十分楽しめるクオリティですからそれでだけで十分という人もいるでしょう。さらに発展してライブで生身の彼らに会いたい、直接声を届けたい!というのなら会いに行くことができる。もちろん会わなくても普段の放送へのコメントの形で想いは伝えることができますからリスナーそれぞれの思いの形に合わせて応援ができるのは新しくて優しい形ですよね。

コロナ禍ですとぷりはライブや握手会が中止となり2年ほど直接リスナーと会える機会がない状態となっています。すとぷり本人たちの最近の言葉を聞くと、リスナー以上に直接会いたい、顔を見て話したいという思いが強まっているような気がします。
顔出しはしないというポリシーでありながら、リアルで会いたいという思いが強いのは、ちょっと意外に感じましたが、普段文字や数でしか感じられないリスナーの思いは最終的にリアルで感じることでダメ押しとなり、彼らの原動力に繋がっていっているのかもしれないですね。

それにしても、メンバーの中には「これもう顔隠す意味なくない?」というような自撮りをSNSにアップしている人もいます。その一方で目すら出さない人もいたり。
それぞれスタンスはあると思いますが、こちらとしてはその戦略的な?チラ見せに反応することを楽しんでいきたいです。

心配なのは、この先すとぷりがどんどん有名になっていった時、週刊誌などが彼らの素顔を晒したりプライベートを追っかけたりしないだろうかということです。
生身の彼らに会いたいリスナーは自分で会いにいきますので、マスコミさんにはどうか余計なことをしないでほしいと祈っています。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?