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すとぷり実写ライブの生配信を振り返ってみた

2023年10月15日、すとぷり初の実写ライブ
映像の配信が行われました。有観客のライブ
映像が配信されるのは初めてですが、配信ライブ
はもうすでに何度も行われてきて、リスナー
として視聴までの手順にも慣れ、その日は
ワクワクするものの配信でライブが流れることに
対する抵抗感や戸惑いはありませんでした。
今回は、最初にすとぷりがライブ映像を生配信
したときはどんな状況だったのか、振り返って
みたいと思います。

最初にすとぷりがライブ映像を配信したのは
2020年3月21日。
このときは実写の無観客ライブをYouTubeから
無料で生配信しました。

2020年3月といえば、コロナの感染が少しずつ
増え始めていたころで、学校が休校になったり、
様々なイベントが中止になってきていました。
実はこの日、すとぷりはナゴヤドームでライブを
する予定でした。しかし、その3週間前の3月1日
の公式放送で延期を発表しました(その後中止が決定)。この公式放送は今もYouTubeに録画が
残っています。
(るぅとくんが寝坊で大遅刻した伝説の回でも
あります)

改めて見てみると、この頃の、何ものだか
わからないウイルスへの心配、不安、そして、
それまで自分たちが努力することで成功への階段
を上ってきた彼らにとって、その自分たちの努力
だけではどうにもならないことにぶち当ったと
いう初めての経験に、やり場のないや悔しさが
滲んでいます。
「一昨日延期が決まった」とかなりごたついた
状態での発表。2019年に西武ドームでライブを
したときは思ったように集客できず悔しい思いを
しました。ナゴヤドームはそのリベンジとなる
夢の舞台。すでにチケットは完売し、セトリの
話し合いなど準備も進めていたという状況での
無念の決断。
後に5大ドームツアーを完売させるすとぷりです
が、まだこの時はいよいよドームでライブが
できるアーティストへという期待も高まり、
その一歩を踏み出そうとした矢先のことでした。
そんな残念な話の後、発表されたのがこの無観客
ライブ生配信。

「顔を出さないで活動する」ということが当時は
まだものめずらしく見られていたすとぷりで、
顔が出るの?どうするの?という不安はありつつ
も、緊急事態宣言下で自粛生活を送り、沈みがち
な世の中の空気を吹っ飛ばすくらいの「楽しい」
を届けようと、「俺たちは生配信主ですから」と
「無料で見てもらおう」「とにかくやっちゃおう!」「こんな事やっちゃうなんて、すとぷり
ってすごいでしょ?」と盛り上がるメンバー
たち。「ライブハウス、借りてきました!」と
いうななもり。さんに「天才!」と手をたたき
合い、「明日から話し合いだ!」と気合を入れる
声には、今聞いてもとても前向きな力強さが
伝わってきます。

当時私はまだ今ほどすとぷりのことを追っかけて
はいませんでしたが、この時の放送は娘が流して
いたのを聴いていた記憶があります。
西武ドームライブでメンバーの悔しがる姿を
目の当たりにしていたし、ぜひすとぷりには
リベンジを果たして欲しいと願っていた娘は、
延期になったのは残念な様子でしたが、すぐに
その場で無観客ライブの無料配信をお知らせして
くれたので、その残念な気持ちが吹き飛んで
いったようでした。

そして始まった生配信当日。普段は生身の姿で
画面に登場することのないすとぷりがライブを
する、ということが話題を呼んだのか、また、
長引くおうち時間の習慣も相まって20万人以上
の視聴者を集めました。
顔が映らないように逆光にしたり、影を使うなど
する工夫に感心するうちに、彼らの歌や元気の
いいパフォーマンスにどんどん引き込まれて
いきます。
お客さんのいない客席エリアにバンドを配置し、
ステージは大きなディスプレイを背後に置いた
だけのシンプルなセット。でも、メンバーの
目の前には放送中のコメントが見えるように
表示して、リスナーがそこにいるかのような
演出をしていました。

無観客ライブの開催を決めてから約3週間で、
よくここまで準備が整えたなと本当に関心
します。
メンバーのパフォーマンスは現在のすとぷりに
比べると、当然踊りも少ないし、一人一人の
歌も粗削りだったりしますが、「リスナーさんと
一緒に楽しみたい!」「届けたい」という気持ち
は同じ。
やっぱり色とりどりのメンバーカラーが揃うと
華やかだなあと思って見てしまいます。
私が印象に残っているのは「ストロベリー
プラネット」です。みんなの踊りがかわいくて
楽しかった一方で、この曲が投稿された2019年
12月にはサビの掛け合い部分は次のライブで
やったら盛り上がるだろうな、と誰もが思った
のに、こんな状況になるなんて、と悔しかった
です。
このライブの最後には、2020年夏に東京ドーム
ワンマンライブが開催されることが発表され
ました。

そして、2回目の無観客実写ライブの生配信は
2020年8月27日。急遽決まったということで
会場確保が難しく、平日の開催となりました。
1回目の無観客ライブの最後に発表された8月8日
の東京ドームライブは6月に中止が発表され、
やはりそれに替えての開催で、無料で配信され
ました


このライブもアーカイブが残っています。

この年の夏も、様々な企画を用意して頑張ってきたすとぷりの集大成ともなるライブでは、前回の無観客ライブより数段レベルアップした内容でした。
まずライブの前や合間には、今ではもうすとぷりの姿のひとつとして定着したSDモデルの莉犬くんが初登場します。バーチャルはコロナ禍がきっかけで準備をすすめていたものでした。そして、メンバーが実写で登場する動画も、オープニングや合間に準備されていました。
1曲目は「Streamer」。この曲はライブ直前の2020年8月16日に投稿された曲です。ステージのバックに流れるMVの後半には、国技館、幕張、西武ドームの外観のあと、メンバーたちが東京ドームライブの中止のお知らせをする放送をしている姿が映ります。


でも、「地平線に立つ 可能性を見る 宇宙は広がっているよ 実力測ることは自分でしかできない 未来さえ自分次第」という部分では、メンバー全員が前を見据え、円陣を組みます。
まさにこの曲は、閉塞感のある今を「Streamer(配信者)」の呼びかけで乗り越えていこうというもの。メンバーたちのパフォーマンスは、はじけるように元気。このライブの「Streamer」は、これまで私は何度見返したかわかりません。本当に力をもらえるステージです。
そのほか、夏という季節を意識したナンバーやこの年に発売したアルバムの曲、事前にリスナーから募集したリクエストも踏まえたセットリストが披露されました。メンバーの顔が映らないようにする工夫も前回よりレベルアップ。始まった時に見えたのは、メンバーの前にあるスクリーン。

なるほどこれを介して映せば、メンバーの顔に常にぼかしが入って見えるのか。と思っていたところ、後半の「Next Stage」ではそのスクリーンが切って落とされました。

スクリーンが落ちる瞬間

私はこの様子をリアルタイムで見て「えーっ?」声が出ました。そのあとは、顔を含めた姿を映すのはピントをちょっとずらした映像、足元を映すときはピントが合った映像と切り替わり、そのたびに冷や冷やして見ていたのを覚えています。今、メンバーの顔を全部認識している状態で見ると、結構光の具合や映し方によっては、顔の表情がわかります。
そして、ライブの中で株式会社STPRに正式に所属したこと、3rdフルアルバムの発売が決定したことが発表されました。
それまでどの事務所にも所属していません、と言い続けてきたすとぷりですが、もっとこれからの活動を届けやすくするために、いろんな挑戦ができるようになるためにSTPRに所属を決めたとのこと。今では当たり前にSTPRのことをメンバーたちは話しますが、その始まりがこのライブでの発表でした。
アルバムは秋に発売予定なのに、夏に動画投稿や配信を頑張りすぎてまだ1曲も収録できていない状況。9月からもまだまだ頑張っていくよと気合を入れるメンバーたちでした。

2つの生配信ライブを改めて見返して感じたのは、コロナ禍でチャンスを失った悔しさを跳ね返したすとぷりの力の強さです。
まさにここからグループとして大きくなる、という時に訪れた、自分の力ではどうにもならないアクシデント。でもそんなときでもリスナーさんを少しでも楽しませようと、自分たちにできることがあるのではないかと知恵を絞って話し合って、そして乗り越えてきたんだなと。
コロナ禍のことをこんな風に振り返ることができるようになるよと、3年前の彼らに教えあげたいです。
2回目の無観客ライブでななもり。さんは

いつか、またみんなの顔を見ながら、思っていることを話せる日、笑い合える日が来るのを願って

と話していました。
このいつか、が叶ったのは2022年。このライブから約1年半後のことです。

すとぷりは
何があっても、リスナーさんを思って乗り越えていける

まさに有言実行でした。
そして、2022年には5大ドームツアー、2023年には、全国で44公演ものアリーナツアーを完走。あの時、足を止めずに進んでくれたから、今年も素敵なライブを見ることができたのです。

その2023年アリーナツアーのライブ映像のアーカイブが視聴できるのは2023年10月23日。もう一度、このライブができた意味をかみしめながら見返しておきたいと思います。

今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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