新しく描き始めました

画像1 いま、詩人の尹東柱さんを描こうとしてます。
画像2 戦時中に日本へ留学し、いわれなく捕らえられ、27歳で獄中で亡くなった彼の、わずかに残された詩は、みずみずしく、悲しみが詰まっています。
画像3 目を閉じると、やさしい静かな姿が目に浮かびます。弟さんによれば、本当に優しく、声を荒げたりけしてしない人だったそう。きっとそうだろうとうなづいてしまう。そんな優しい人が祖国を離れ、ついに戻れないと悟ったときがきっとあったでしょう。その失意に、わたしの想像は届かない。
画像4 それでも何とか美しいひとを演出せずに描けるようと思って、下絵を作り、今回は四角い形におさめてみようと、最初は葉書サイズのメープル合板に彫ろうとしました。けれど、彫り味が悪く、やる気がしぼんでゆく。これでは最後まで描けそうにない。。
画像5 それでツゲに替えてみました。わたしにとっては比較的大きい版木です。彫れば、線がくっきり見えるし、彫りカスもきれいにカールする。
画像6 左はメイプル合板、右はツゲ。メイプルの方は練習用になってしまいました。四角いのもやりたかったなあ、丸い版木だと情緒的になりすぎるような。。彫りながら、版木の形を切り取るなど、方法を考えてみよう。
画像7 ちなみに、磨き+墨汁を塗る前はこんな感じで、値段も紹介。小さいのは椿で600円、黄色いのはツゲで3,500円。四角いハガキサイズはカバの集成材、2310円(研磨してないと半額)でしたー。値段は関係ないのだけど、がんばろう。