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【これを知っておけば安心】陸屋根の防水工事のタイミングとメンテナンス方法

陸屋根にして数年、「ちょっと表面の塗装が傷んできたようにも見えるけど、防水機能としては大丈夫なのだろうか」と、気になっていませんか?
今回は陸屋根の雨漏りを防ぐためのチェックポイント、防水工事の種類や費用、メンテナンスのタイミングなどについてご紹介します。

今回の記事の概要

陸屋根の特徴と注意点


デザインがスタイリッシュで、屋上としても活用できるなど、人気のある陸屋根。
その特徴は、なんといっても屋根がビルのように平面であることです。
テラスのように活用出来たり、掃除がしやすいなどのメリットがあります。
 
一方で、平らな形状のため、水はけが良くなく、防水対策をしっかり行わなければ、雨漏りのリスクが高くなることを覚えておきましょう。
 
劣化が生じた場合は、早期に防水対策を行うことで費用が安く抑えられますので、不具合を見つけたら、早めに対策してください。
 

雨漏りを防ぐためのチェックポイント

 陸屋根の雨漏りを防ぐためにチェックしておきたいポイントについてご紹介します。
チェックポイントは、次の3つです。
① 防水層(屋根面)
② 排水溝
③ パラペットと笠木

 
一つひとつ見ていきましょう。

① 防水層(屋根面)


防水層とは、建物への雨の侵入を防ぐための防水措置のことです。
防水措置には、
・ウレタン防水やFRPと呼ばれる防水材を塗る工法
・塩ビシートなどの防水材を貼る工法
・アスファルト防水という複合工法
などがあります。
 
これらの防水措置を保護するために、トップコートと呼ばれる塗料を塗って建物を守るのですが、
年月を経るとトップコートは劣化してしまいます。
屋根の表面がザラザラしていたり、色が褪せていたり、塗料がはげていたら、劣化のしるし。
トップコートの劣化は、防水層の劣化につながり、ひいては雨漏りへの道を辿りますで、注意が必要です。
 
一般的に、トップコートの塗り替え目安は、7年から10年といわれていますが、小さくても不都合を見つけたら、早めに専門業者にチェックしてもらい、必要に応じて修復しましょう。
防水層自体については、つぎの項目でご紹介します。
 

② 排水溝


屋根で受けた雨は排水溝に集められ、排水される仕組みになっています。
そのため、排水溝が詰まっていると、うまく水が逃げずに溜まってしまし、雨漏りに原因になってしまいます。
 
雨風にさらされる陸屋根の排水溝。風で木の葉やビニールゴミなどが飛んでくることもあり、案外ゴミがたまりやすいものです。
陸屋根に容易に出入りできる構造の家の場合、定期的に排水溝やそのまわりのゴミをチェックし、掃除をしておきましょう。
 

③ パラペットと笠木


屋上の外周部分を囲うように立ち上がった、手すり壁の部分をパラペットと呼びます。
パラペットの高さは、建物により10cmから150cmと幅があります。
屋根面で受けた雨は、排水溝に集まるものの、そのまま直接外壁へと流れ落ちることも容易に考えられます。
その場合、雨水により外壁の劣化が加速され、塗装剥がれやひび割れ、さらには外壁からの雨の刺入にもつながります。
パラペットは、転落防止のほか、外壁の劣化を防ぐ防水の役割もあるのです。
 
笠木(かさぎ)は、パラペットの上部にかぶせる仕上げ材のことです。
パラペットや笠木に不具合が生じると、雨漏りの原因になってしまいますので、痛んでないかチェックすることが大切です。
 

防水工事の耐久年数と費用概算


 
この項目では、3つのチェックポイントのうち、中心的な防水対策といえる防水層の工事について、耐久年数と費用の概算を一覧表でご紹介します。
 

防水工事の耐久年数と費用概算

注意したいのは、耐久年数=メンテナンス間隔ではないということです。
どの工法も不具合を見つけたらすぐに対策しましょう。不都合を見つけていなくても、定期的なメンテナンスをすることが、機能を長持ちさせる秘訣です。
 

陸屋根の日頃のメンテナンス方法とタイミングの見極め

 
塗り替えなどのメンテナンスは、ウレタン、アスファルトは、5年から8年、FPRは6年頃、シート防水は10〜15年を目安に行うことをおすすめします。
新築や前回の防水工事から10年以上経過している場合は、専門業者に防水層などを確認してもらい、必要な防水を施すようにしましょう。
 
メンテナンスの目安期間に至っていなくても、屋根面やパラペットなどに、亀裂やひび割れが入った場合は、業者に見てもらい、部分修理を行ってください。
自分で修理をする方もいらっしゃいますが、一度失敗してしまうと、あとから大変な工事が必要になり、かえって費用がかさむ危険もありますので、業者に任せることをおすすめします。
 
屋根面に容易に上がれる構造の家の場合、排水溝のゴミ、パラペットや屋根面の塗装の剥がれ、亀裂やひび割れなど、目視で確認できることを日頃からこまめにチェックする、排水溝のゴミは取り除くことで、メンテナンスにつながります。
 
防水工事より費用を抑えられるトップコートの塗り替えもメンテナンスとしておすすめです。
5年ごとを目安に行うことで、屋根面の防水機能を長持ちさせることにつながりますので、ぜひお試しください。
日頃からの点検とメンテナンスで雨漏りを事前に防ぎ、大切なわが家で心地よく暮らしていきましょう。
 
 



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