【屋根の葺き替え】知っておくべき費用相場とタイミング・工期を解説
家の屋根は、劣化が進んでくると葺き替え(=屋根材そのものを交換する)が必要になってきます。
葺き替えは、塗り替えで補修し切れない場合や、既に雨漏りが発生してしまっている場合に行います。
しかし、頻繁に行う工事でもないため、不安も多いですよね。
今回は、屋根の葺き替えについての基本的なポイント、気になる費用相場ややるべきタイミングなどを分かりやすく解説していきます。
葺き
替えのタイミング
まず塗り替えではなく、葺き替えを行うタイミングの目安は屋根材によって変わります。
瓦:約50年
板金屋根:約20年~25年
スレート屋根:約25~30年
瓦は、ルーフィング(屋根材の下に敷く防水シート)だけ交換をするなど、部分的な修繕ができます。
また、板金やスレート屋根も、こまめに塗り替えを行う等、メンテナンスをすれば葺き替えのタイミングはさらに伸びます。
一方で目安の期間に達していなくても、目視や点検で異常(雨漏り跡など)が見つかった場合、葺き替えがオススメです。
葺き替えの施工手順
まずは足場を組んで、施工を行います。
1:屋根材撤去
2:ルーフィングを剥がす
屋根材と状態によっては、上から被せる工法を取ることもあります。※廃棄費用が抑制
3:下地である野地板の状態が悪い場合は交換
ベニヤだと腐りづらく、高山エリアはバラ板が多い印象ですが、ここまでの工事なるケースは意外と少ないです。
4:垂木の状態が悪いと交換
この場合は大工事になりますが、垂木まで腐っている場合は少ないです。
5:ルーフィング、屋根材を葺いて完了
葺き替え費用相場
2階建てで約40坪の住宅であれば、目安の屋根面積は80㎡~120㎡となります。
例えば、岐阜県高山市での単価の相場は、こちらです。
板金:約¥10,000 / ㎡~(¥33,000 / 坪~)
瓦 :約¥20,000 / ㎡~(¥66,000 / 坪~)
※屋根材によって異なる
※岐阜県内でも気象条件などにより大きく違う(飛騨高山など雪国)
仮に100㎡の屋根であれば、板金の葺き替えで約100万円~、瓦であれば約200万円~となってきます。
また、施工の仕様が地域ごとで異なるため、葺き替えはネット業者より地元の業者にやってもらったほうが安心でしょう。
見積前に準備すること
見積をするために準備するモノ・コトを紹介します。
【準備するモノ】
平面図、立面図
図面があれば、概算金額もすぐに分かるため新築時の図面を用意しましょう。
【準備するコト】
屋根材の希望などあればまとめておく
施工期間は約1週間
施工期間の目安は、5日~約1週間程度になります。(30坪前後の住宅を想定)
作業としては、下記のとおりです。
【瓦材の場合】(5日~1週間位)
1日目:屋根をめくって瓦桟を取る(応急処置としてブルーシート被せる)
素早く作業を行う必要があるため、2人で現場作業を行うことが多いです
2日目:縦桟取ってルーフィングを張る
この時点で、雨漏りする心配はなくなります。
3日目:縦桟を打って、瓦桟用の墨打ち、瓦桟取り付け
4日目:瓦を葺く用の墨打ちを桟に行う・瓦の荷上げ
5日目:瓦を葺く~棟を収める
【板金の場合】(3日~5日位)
1日目:屋根めくる(応急処置としてブルーシート被せる)
2~3日目:ルーフィングを張る・屋根材を荷上げして葺く・細かい施工調整
住みながら葺き替えはできます
一週間の工事期間中は、特にいつも通り暮らしてもらうことができます。
ただ、2階部などは音が響きやすかったり、赤ちゃんがいる場合は音が気になる可能性はあります。
まとめ
屋根の葺き替えは、非常に大掛かりな想像をしてしまいがちですが、意外と住みながら工事できる工事でもあります。
工期も1週間程度と、そこまで長い工事ではないため、屋根の傷みが気になっていたり、築年数が25年以上経過している場合は早めに地元の専門業者へ相談することがオススメです。
下地まで傷んでしまうと余計なコストがかかるため、気になった方は是非早めに点検するようにしてください。
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