Mission・Visionの実現のための第一歩
こんにちは!イノベーションサポート部の秋山菜々美です。
早いもので、2023年も残すところあとわずかとなりました。
今回は、社内で行われている環境教育の取り組みの一部をご紹介したいと思います。
センス・オブ・ワンダーを育む
環境問題の古典「沈黙の春」で有名な海洋生物学者であり作家のレイチェル・カーソンは、「センス・オブ・ワンダー」の大切さを説きます。「センス・オブ・ワンダー」とは何か。それは、「自然の神秘や不思議に目を見開く感性」のことを言います。
「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直観力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。」
(レイチェル・カーソン著 上遠恵子訳 新湖社『センス・オブ・ワンダー』より抜粋
技術革新が進み、私たちの暮らしは便利になっていきました。しかし、その一方で自然と人間が切り離され、多くの人々がこの「センス・オブ・ワンダー」を失っている、もしくは鈍らせていると思われます。この感性の鈍りこそ、気候変動をはじめとする数々の環境問題の発端になっているのではないでしょうか。
私たちYanekaraは、ただの”ものづくり企業”では終わりません。
「地球に住み続ける」というMissionのもと、私たちも自然の一部として地球の循環や他の生命の生存を脅かさないよう活動していく必要があります。その第一歩として、まずは社内での環境教育を通してメンバーの「センス・オブ・ワンダー」を磨いていきたいと考えます。そんなYanekaraでは、創業者吉岡・松藤が年間の売り上げの1%を社内メンバーの環境教育に充てたり、CSA LOOPを取り入れ福利厚生としてメンバーに野菜を提供したりしています。
CSA LOOPの取り組み
CSA LOOPとは、CSA(Community supported agriculture[地域支援型農業])とLOOP(食循環)を掛け合わせた新たな仕組みのことをいいます。天候不順による不作やグローバルな市場価格の変動に左右されることで、農業生産者の収益が安定しないという課題があります。CSAでは消費者側が春に一年分の野菜の代金をまとめて支払うことで農家のキャッシュフローを安定させ、農家が安心して生産計画を立てられるようにします。また、野菜と堆肥の資源循環や、農家さんと消費者、さらに拠点となるカフェやファーマーズマーケットなどでの人同士の交流を通して、持続可能かつ循環する場と営みが作られます。
Yanekaraでは、消費者としてこの取り組みに参加させていただいています。会社で希望するメンバー分の野菜を購入し、それぞれのメンバーにはできるだけ拠点に直接受け取りに行ってもらっています。
なぜ、この活動を始めたのか。
YanekaraがMission「地球に住み続ける」を達成するために掲げたVisionは「域内回生」です。人間が生活する上で必要な衣、食、住、電、動、熱。これらを地域から産出できるエネルギー・資源の範囲内で賄うことで、気候変動や安全保障の問題を乗り越えていきたいと考えます。そして、「食」の自給自足を学ぶための一つの取り組みとして、CSA LOOPに参画しています。
また、給与を貨幣だけではなく野菜などのモノで支払ってみたかった、というのも理由の一つです。現代では価値の交換のほとんどは貨幣で行われています。しかし、お金では測れない価値も大切にするという考え方を事業活動を通してYanekaraメンバーは意識していくべきだと考えています。会計処理上、現段階では給与の一部とすることは難しく、福利厚生としてこの取り組みを採用していますが、農産物や人との交流などお金とは違ったベクトルでの豊かさの体現を試みたいと思います。
この夏には、普段野菜を提供してくださる農家さんの所へ援農をしに行きました。直接土に触れることで、普段なかなか感じることのできない自然との繋がりを感じることができました。また、実際に作業してわかる農業の大変さに、メンバーも最後は疲れを隠せない様子でした!改めて、第一次産業を担う皆様のすごさを実感しました。
作業を通して、農家さんと様々コミュニケーションをする中で、農業をはじめとした第一次産業には課題が山積みであることを学びました。私たちの命の根幹を支える第一次産業。第一次産業がもっと輝く社会を一緒に作っていきたいと強く思った一日でした。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。Yanekaraのnoteでは、事業内容やメンバー紹介、テックブログなど多様な情報を発信していきます。フォローしていただけると嬉しいです。
今後ともよろしくお願いいたします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?