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コンビニが苦手になってきた

コンビニに行くとしたらセブンイレブンしか選択肢にない。711偏重。別にヘビーユーザーでもなく、緊急で飲み物が必要なときとか請求書の支払いとかだけで、特に健康を気にするようになってから、あまり行かなくなっていた。

そしたら、なんだかコンビニが異なる世界のものに思えてきた。

100m歩けば新たなコンビニを発見できる。めちゃめちゃ視力が良ければ、常に視界の中にコンビニを収めることも可能だと思う。それだけ、ありふれすぎたコンビニエンスストアは日常のパーツとして組み込まれているけれど、これはとても恐ろしい。

自分は健康意識のおかげでコンビニの内側に入らない、コンビニから離れた外側の生活をしてたけれど、だからこそ異物が身体のなかに侵食している感じがする。要らないものが身体に入り込んでいるし取り除くこともできない。病原菌のような情報が常に表示されている感覚。

コンビニの一つ一つは同じ構造、極めて大量に複製された単一の情報でしかない。セブンA店とセブンB店は立地や規模によって小さな差異はもちろんあるけど、”コンビニ”が発信する情報量は画一的。コンビニはコンビニ。

これもうコンビニのパンデミックだなと思う。人がいるところにコンビニが発生してる。病気みたい。よく考えたら異常だと感じてしまう。苦手苦手。


コンビニの外側の世界のはずなのに、自分の世界の中に干渉してくる。すべてのコンビニが同じ攻撃、同じダメージ量をもって情報を投げつけてくる。

感覚としては
Marshallのワイヤレスヘッドホン、海外ヘビメタのバンドTシャツ、GUのワイドデニムパンツ、NewBalanceのスニーカーを装備している大学生
が100m歩くたびに1体、前から歩いてくる。

複製されたものを連続して見せられるのって案外ストレスかも。同じものを何度も何度も見せつけられて。ダメージ蓄積がやばい。それで言ったら大谷翔平のニュースも。各ニュースアプリ、各テレビ局、各SNS、何回も何回も大谷翔平の勇姿を見せつけてきて辛かった。もう知ってる情報を、同じ情報量の情報を何度も何度も見ると疲れる。嫌いになってしまう。

あんまり関係ないことだけど、コンビニの内側に入ると、あのコンビニ特有の光が眩しくて、自分を追い出そうとしている感覚がする。

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