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今月の野鳥(JB2015年5月号より)

水のほとりに空の鳥は住み着き、草木の中から声をあげる。(詩編104:12)

春は、南から渡り鳥がわたってくるシーズン。聖書の舞台イスラエルは、感覚としては砂漠しかないような所と思われるかもしれませんが、森林・沼沢地もあり、世界一の渡りの交差点と言われて、一説には、5億羽の渡り鳥が飛来するとか。春、渡り鳥が日本に来るのは、もちろん繁殖のためです。今月の表紙はキビタキといい姿の美しさだけでなく鳴き声もピッコロのようだと形容される春に南から渡ってくる渡り鳥です。富士山の裾野には広大な森林がひろがり、ここではキビタキは増加していると言われています。(撮影2014/5/17西湖にて)

JB掲載2号目は、2015年5月号。この年1年間は写真を表紙に使っていただいたので、目立つ鳥を選択するように心がけた。5月号はキビタキ。夏鳥でも見た目のよさはピカイチだろう。学名(Ficedula narcissina)のnarcissinaはナルシストに由来する名前なので、美しさも自他認めるものなのかもしれない。
画像のサイズは、1930x1489になっているが、これは表紙の印刷サイズを測り、それに350dpi(Dot per inch)を掛け合わして決めたもので、8年間一貫してこのサイズで統一している。写真のキビタキは西湖野鳥の森で撮影したものである。2014年はまだまだ、夏鳥がうまく探せず、あちこちで鳴いているなかで、ほぼワンチャンスで捉えた個体だった。最初のバーダー用の名刺に使用した写真で個人的に思い入れの強い写真である。

キビタキ 2014/5/17 西湖野鳥の森


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