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新しい挑戦に心折れそうな人への処方箋

 毎年、色々と新しいことをしては失敗を続けて、1割ぐらいは物になっているかな、という人生を送っています。

 そうした、新しい挑戦を続けるのに必要なのは、実はモチベーションの維持だと思います。

「失敗したらどうしよう」と不安に思う人もいるでしょう。失敗したあとの心労で、次の挑戦ができなくなる人もいるはずです。

 そうした方のために、失敗名人である私が考える、モチベーションの維持の方法を、書いておこうと思います。

● 勝利条件を複数設定する

 何か挑戦する際に、それが成功したか失敗したか判断する「勝利条件」を1つしか設定しないのは、モチベーション維持の上で、あまりよくありません。

 その勝利条件を満たさない場合に、「失敗した!」と激しく落ち込んでしまうからです。

 そうした状態を避けるには、新しいことを始める前に「これができれば成功したと見なす」という勝利条件を、複数設定しておくとよいです。

 それも方向性が違う勝利条件を用意して、さらに難易度が違う大小の勝利条件を用意しておきます。

 一石二鳥どころか、一石五鳥とか一石六鳥とかを狙い、一鳥得られれば満足という状態を作っておくのです。

 たとえば新しい小説を書く場合、「入賞する」という勝利条件を設けるとします。これは一番大きな勝利条件です。

 それ以外にも「今回は一人称視点にチャレンジする」「新しい校正ツールを使う」「キャラクターの作り方を変えてみる」「3人以上に下読みをしてもらう」など、複数の勝利条件を設けます。

 そうすることで「いくつかの勝利条件を満たしたから、この挑戦は失敗ではなかった」という状態を作ります。

 完全失敗が起き難くすることで、モチベーションを保ち、次に繋げることができます。

● ダメージコントロール

 何か新しいことを始める際に、「これが失敗したら大打撃」という状態を作らないようにします。

 最初から失敗を想定して、その際の金銭的、時間的持ち出しが過剰にならないようにしておきます。

 また、挑戦自体を撤退することも視野に入れて、逃げ道を作っておきます。

 具体的には「借金をしない」「大金を注ぎ込まない」「締め切りを設定して、逆算でスケジュールを立てる」といった、よくあることを心がけます。

 また「サラリーマンを辞める」みたいなことをせず、兼業で時間を捻出します。上手くいかなかった場合のことを想定しておきます。

 そうした「失敗しても、致命傷にならない」状態を作ることで、金銭的、時間的な打撃が、あまり酷くならないようにしておきます。

● まとめ

 挑戦のモチベーションを保つことは、なかなか難しいです。

 何か新しいことに挑戦する際は、「心理的に失敗とならないように勝利条件を複数作ること」と「致命傷にならないダメージコントロール」が大切だと思います。

 まあ、全部ドカンと成功すればよいのでしょうが、そうもいかないので。

 人によっては、そうしたことをしないことで大成功する人もいるでしょう。ただ、それは特殊事例だと思います。

 というわけで、少し思うところがあったので、つらつらと書いてみました。

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