今も変わらない大艦巨砲主義

米国務省のプライス報道官は10日の記者会見で、今夏の東京五輪への米選手団参加について「まだ五輪はしばらく先だ」と述べ、新型コロナウイルスの感染状況を慎重に見極める考えを示した。

東京五輪を巡っては、バイデン大統領が7日に「安全に開催できるかどうか科学に基づき判断すべきだ」と発言。


日本、特に森喜朗に決定的に欠如していたのが“科学に基づき判断する”姿勢だった。
マスクはしないだとか、何がなんでも五輪はやるだとか、森喜朗の言動には科学的根拠が全く無く、精神主義一辺倒のものばかりだった。
まるで太平洋戦争当時の軍の考え方そのものだ。
当時、戦闘は軍艦同士の砲撃戦から、航空機による攻撃が主流と変わって来ていたにも関わらずに、日本軍は相変わらず巨大軍艦を建造し続けていた。

森喜朗と言う巨大軍艦が世論と言う航空機に撃沈されかかっているというのに、またもや川淵三郎と言う巨大軍艦を送り出そうというのは、戦後75年を経ても何も変わらない脈々と流れている日本人の愚かさを改めて見せつけられているような気がする。


プライス氏はこうも言っている。
「国際舞台での活躍を望んでいるが、選手の健康と安全が最優先だ」と。
一人ひとりの兵士の健康と安全を大切に考えていたアメリカ軍と、国第一・軍最優先で兵士を消耗品と考えていた日本軍の差が現在もそのままである。

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