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ギャンブルの小話②.散漫な3万円の使い方。

「テーマ1.一万円の勝負をする。」が思いのほか好評だったので、思いつく限りの小話を書いていきたいと思う。ぜひお気に入りやはたまたTwitter(現X)、こう表記するのがどうやら流行りらしい、で反応いただけると幸いである。

テーマ2.散漫な3万円の使い方。

あなたはこの記事をスマホもしくはパソコンで流し見ているのかもしれない。この記事を書いているかくいう私自身も今iPadを見つめながら、ときには横でYouTubeを流しながらかSpotifyで音楽を流しながら、この筆をとっていることを弁明として先に謝罪させていただく。

なんとも集中力に欠いた行動と叱咤する人も中には現れるかもしれないが、人類史を紐解くとという大きなとっかかりから、大風呂敷を広げて反論させてほしい。「人類は注意散漫であったからこそ、生き残ったのだ」と。


真意は不確かな人類の進化論

人類はホモ・サピエンスにたどり着く前は、たくさんの脅威と常に隣り合わせだった。
そのため木の実を集めたり、肉を食べたりすることにおちおち没頭して、外敵に襲われる危険性に晒されていることを一瞬たりとも忘れてはいけないのだ。もっと突き詰めた言葉でいうと命を落としてしまうことにだって繋がりかねなかった。
そのため、今現代に生きている私達の脳の基礎は注意力を散漫にさせることに特化したと言ってもいいだろう。つまりは並行して何かしていることで脳科学的にはご褒美物質と比喩されるドーパミン(脳汁)がドバドバ出る仕組みになっていることを覚えていただきたい。

「パラレルギャンブル」
この文章を書きながら思いついた造語なのだが、今日給料日のあなたは、躍起になって仕事の隙間時間にでも出走表を眺めてしまっているかもしれない。ここでももうすでに注意力散漫状態でおそらく脳汁ドバドバであるだろう(そんな状態のときの予想は時には狂ってて面白いのだが)。

表面的な脳生理学


ここで想像してみて欲しい。適当に隙間時間で一万円ずつ買った馬券、車券、舟券がトイレ休憩で確認したら、全部的的中しており、十万円になってしまった。あなたはこのあと何の集中もできない状態で仕事をしてしまっているのではないだろうか。ときにはさらにその十万円をさらに倍プッシュしてしまおうと、老人のようにトイレ休憩に行ってしまうのかもしれない。もしかしたら、恋人にタバコを吸う口実で喫煙所に駆け込むのかもしれない。

このパラレルギャンブルは、脳科学的にも一番脳汁が出るギャンブルの仕方であることは、ここまで文を読んでいただいたら、なんとなく頷いてもらえるのではないだろうか。そして、そういう経験が本当にないか心に手を当てて自分に聞いてみて欲しい。

そして、もう一つだけ自分自身に対しても釘を刺しておきたい。そんなギャンブルの仕方で勝てるわけがないだろうし、それに身を投じているというのは狂人でしかないということを。
自らビルの間に架けられた細い鉄橋を渡るのに天気を悪い日を選んではいけないのだ。ただでさえ、武の悪い勝負をしているわけだ、あなたが費やしたまっすぐな予想でせめて勝負すべきだし、散漫な3万円の使い方はやめることから始めよう。

皆様の午後の競馬ライフを充実させるため、日々研究を重ねております。馬券的中で返す以外、自分にできることはないですが、予想精度を高めるためにサポート資金は使わせていただきたく存じます。