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控除率の壁と人間心理

馬券を購入する皆様なら周知のことと思いますが、JRAにおいて平成26年6月7日以後の競走から各券種の控除率は、単勝20%、複勝20%、枠連22.5%、馬連22.5%、ワイド22.5%、馬単25%、3連複25%、3連単27.5%、WIN5が30%となっています。

よく聞くのが、馬券で勝つためには「単勝」「ワイド」といったいわゆる控除率が低い馬券を選択することが、長期的に勝つために必要であるというのはもはや常識的になってきさえしています。それは控除率を見ても一目瞭然なのですが、単勝と3連単では、3連単を選択した場合、単勝より7.5%も回収率が高くないといけないわけですから、当てるのも難しいかつ回収率的にも厳しいとなれば、長期的に勝つためにこちらを選択するのは得策ではないのは、火を見るより明らかでしょう。

それは、自分の周りの競馬予想家さんの購入馬券を見てても納得としか言いようがないのですが、最近の「単勝」「ワイド」のオッズの変動をみて思うのは、10倍代だと思って買った単勝が最終的には8倍代、ワイドも6.0-7.0倍だったのが5.5倍しかつかなかっただったなんて経験はみなさんにもあるのではないでしょうか? そして、最近そういうことが多くなってきている気がしませんか? 何が言いたいかというと、自分が買った時よりも、割引されていることが単勝やワイドでは多い気がするのです。

つまりは、控除率が低い=勝ちやすいの常識が流布してきており、予想のファクターが重複していた場合、ある適性オッズ以上の偏りがそこには生じてしまうのではないかということです。つまりは、勝ちやすい馬券をみなさんで集中的に買うことによって勝ちにくくなっているのではないかとも言い換えられます。そして、馬券を買う場合、人は想像以上に「買いやすい」方向に流れているのではないかと思ったわけです。

その逆で、2番人気→3番人気→4番人気の3連単がこんなにつくんだ!! 買えたなぁって思うことがよくありませんか?? おそらくワイドでは、3-5倍の決着だったとしても、3連単で万馬券以上なんてレースもよく見かけます。要は、1番人気以外の馬を軸で買う時に、人は守りの馬券(控除率が低い券種)で勝負してしまう心理に陥りやすいのではないかということが仮説として挙げられます。

ただ、3連単の場合も3着に人気薄が飛び込んできたとしても、オッズこれしかつかないんだぁということも多く、人気サイド→人気サイド→全で資金分配するような買い方をしてる人も多いんだろうなぁというのも最近は感じるので、この記事を書いて、3連単をみんなで買いましょうなんてことではなく、オッズの動きから見える人間心理の逆手=人が難しいと感じているもので勝負していかないと、勝ちに繋がるヒントはないんじゃなだろうかと最近、強く思うわけです。みんなが勝つためにしていることが常識になったら、その次の一手を打たないと、いつかは勝てなくなるし、いろんなことを考えてトライしていかないとダメだとなぁとヤナギムシが最近馬券を買って思ったことでした。

皆様の午後の競馬ライフを充実させるため、日々研究を重ねております。馬券的中で返す以外、自分にできることはないですが、予想精度を高めるためにサポート資金は使わせていただきたく存じます。