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ギャンブルの小話④.明日のために今日の札束を燃やす。

ここまで三つのテーマを読んでいただいたと思うのだが、自分の体験談と重なる人はどれだけいただろうか。勝つも負けるも、それまた一興とあなたは笑い飛ばせるだろうか。

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このシリーズ記事を書く目的は、ギャンブルで勝つことではなく、ギャンブルをやる人間というのはどういう心理で動き、そこで自分自身がどう動いているのかということを認識することであり、ギャンブルで負ける人の真似を気づけばしてしまっているのではないかと懐疑的になることである。

一つの問いをあなたに投げたい、「ギャンブルで勝ったお金で何をするのか」。
例えば、土曜の夜に寿司を食べるのもいい、いつものノンエイジのウィスキーじゃなくてスコッチを嗜むのもいい。欲しい時計だって買えるかもしれない。
こんな記事を書き連ねている当の私は、やりたいことも欲しいものも特にない。多少暴言に聞こえるかもしれないが、本音としてここに宣言する。ずいぶん歳をとってしまったと感じるのは、また別の話。

ギャンブルをする人間の教科書①


ここで一つの定説を取り上げたい、「オッズが低いものを買い続ける人は長期的には負ける」。
もちろんこの言葉に対して称賛も批判もないことは先に弁明しておきたい。

競馬界にはさまざまな格言がある。「夏は牝馬」に始まり、「休み明けのディープ産駒」「外枠替わりのシニスターミニスター産駒」などなど、おそらくそこには牝馬は脂肪が多い分、体表面積に対する体重が多く、熱放散の観点から暑さに強かったり繁殖期を終えることで筋肉量が春先よりも多くなったり、ディープ産駒はパフォーマンスが高い分、乳酸が体内に溜まりやすいとか、シニスターミニスター産駒は神経質で砂を被ると走る気をなくすとか、そこには何かしらの因果関係があるはずなのだ。

ギャンブルをする人間の教科書②

さて、命題に戻ろう。なぜ長期的に負けると言われているのか。それは短期的な勝ちの欲求から逃れられない精神性に起因するのではないかと思う。
予想家の予想ツイートのコメント欄で誹謗中傷や暴言を吐いてしまうタイプはこのタイプなのではないかと推測する。

勝率の49%で、単勝オッズ2倍の馬と勝率3%だが、単勝オッズ34倍の馬がいたとしよう。
今日が少しでもリッチな夜になることだけに、躍起になって前者に飛びついているものが多いのではないだろうか。
これはオッズ感覚や指数予想を駆使する前段階の精神性を鍛えることが、ギャンブルで生き残るために私たちに必要なものなのかもしれない。


皆様の午後の競馬ライフを充実させるため、日々研究を重ねております。馬券的中で返す以外、自分にできることはないですが、予想精度を高めるためにサポート資金は使わせていただきたく存じます。