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春節休暇真っ只中の心斎橋、なんばを歩く

前回の記事はhttps://note.com/yanagimusi_iwabe/n/n7378690c8808

※春節真っ只中という事でまだ日本でコロナウイルスの感染者が増えていなかった時期の頃の話です。

心斎橋〜アメリカ村へ

心斎橋駅から降り立って心斎橋筋のアーケードを南下しながら進んで行く。この一帯は外国人観光客で溢れかえっており、土日になると人が歩くのもやっという程の流れを生む場所である。

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一見すると人通りが多いように見えるがこれはかなり人が少ない。数で言えば平日の昼間並みの人通りしか居ないのだ。ここ最近毎年春節の季節になるとこの辺りは人が多すぎて一方向の波に沿ってでしか歩けない程なのに。

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ちなみにこちらは12月初頭の土日の心斎橋筋の光景である。これを見比べればどれだけ人が少なくなったかお分かりになると思う。

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昼前でお客も少なかった串かつだるま心斎橋店の入り口にはこのような貼り紙がされてあった。ソースの2度漬けを注意するばかりで無くこのような活動もするのか……と思いながら店を通り過ぎ、そのまま西方向へ向かい御堂筋を渡ってアメリカ村、通称アメ村へと入っていく。

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アメ村の名所である三角広場には目の前のたこ焼き屋で買ったたこ焼きを食べている人や路上パフォーマンスをしている人とそのギャラリーで賑わいを見せていた。ここはそれほど人通りに変わりはないようだ。

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そそられる立て看板があったが、入る勇気は無かった。チーズドッグ屋には行列ができていたりサイケデリックな格好をした人が目を引いたりといつも通りの光景が広がっていた。昼食をどうしようかと悩んでいたがイマイチピンとくる所が見つからず南下していく。

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この時間帯の道頓堀はそれなりの人が居た。相変わらずここのくくるは行列を作ってある。

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ひっかけ橋もこんな感じだ。人通りとしてはこんなものだろう。俺は相合橋沿いに南下して喫茶店に避難する事にした。昼食はここにしよう。

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やってきたのは「純喫茶アメリカン」である。古くからある喫茶店で、店内は洗練された雰囲気を醸し出している。

二階に通された俺はホットケーキ、コーヒー、フルーツがついたバレンタインセットを注文した。せっかく喧騒から離れた静かな空間を求めていたのに一階から騒がしい声が上まで聞こえてくるからどこか落ち着かない。こういうものは巡り合わせという他ないが残念でならない気分になった。アメリカンのホットケーキはメープルシロップでは無く、普通のシロップで頂くのが伝統らしい。クリームの上にシロップをかけてその上にいちごを一切れ載せて食べる。人は甘い物を食べる時物凄く欲張りになりがちだ。良く言えばハーモニーを楽しみたいという事なのだろうか。ホットケーキは中々美味しかった。

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ここでピースリトルシガーを吸う事にした。箱を開けるとメープルシロップのような甘い香りが漂ってくる。甘い香りを持ち合わせておきながら吸い心地はロングピースより重くキツくも感じられない。みんなこれを吸えば世界平和が出来るとTwitterで誰かが言ってたがその通りだと思う。食べ終えた俺はサウナで時間を潰そうと思い立ち席を立った。

立ち飲み屋へ

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サウナから出たら時間は既に夕過ぎになっていた。人通りはそれなりには居るように見えるがやはりそれほど多くは感じられない。

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千日前筋の裏手側にある立ち飲み屋(名前失念)に入ったらママが居なくてバイトの店員さんに有り合わせの物を出して貰った。客も俺しか居なかったので色々と話を聞いてみたがやはり今年の春節は例年よりも圧倒的に少なかったらしい。

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二軒目に入ったのは「大阪焼トンセンター」である。焼トン盛り合わせを頼んだのだが、噛めば噛むほどジューシーな脂身と旨味が溢れ出てきて本当に美味しかった。ここはまた来る価値があるなと思い、大満足で店を後にした。

今これを書いているのはこの時からおよそ2週間後なのだが、それまでと比べて状況がガラッと変わり過ぎててビックリしてしまう。そんな状況下でも美味しい店だけは無くならないで欲しいなと祈り、この記事の〆にかえさせてもらう。(了)




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