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さいはての彼女(著者:原田マハ)

著作者:原田マハ 発行所:株式会社KADOKAWA 平成25年1月25日初版発行
 
主人公は鈴木涼香(すずか)三十五歳。六本木ヒルズのタワーに本社を構える社員百人の会社の社長。涼香が中学三年のとき、父親は若い愛人と出奔する。涼香はグレた。しかし、高一のとき付き合ってた子が、無免許運転でバイクで死ぬ。それで目が覚めた。勉強して、大学行って、会社も創って、いまの涼香になった。で、すっかりいい気になり、周りが見えなくなった。彼氏にはフラれ、頼りにしていたスタッフにも辞められる。
 
そんなとき、辞める「有能な秘書」高見沢諒子が最後の仕事で社長の涼香を裏切る。沖縄でのサマーヴァカンスの手配を指示されたのだが、北海道の最北、女満別(めまんべつ)の航空券を手配し、航空機に乗せてしまう。
 
そこで、涼香は目に力がある少女と出会う。何かを求めるような一生懸命な目だ。その磁力に涼香は引き付けられる。少女はナギと言う。ナギは、サイハテと名づけられたハーレーダビッドソンのバイクに乗っている。涼香は、『ケンタウルスのようにたくましいバイクと、踊り子のように可憐な女の子。この組み合わせに、興味が湧いた。』
 
この後、涼香はナギと、バイクでこころときめく旅をする。ナギの過去も明らかにされる。楽しんでください。
 
注:『』は、引用文
 

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