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一枚の写真から 旅の思い出:支笏湖の魅力 過去と未来をつなぐ旅



2023年9月、妻と訪れた支笏湖。その旅で撮影した一枚の写真が、今も鮮やかな記憶を呼び覚まします。湖面に映る赤い鉄橋。その姿は、この地の過去と未来を繋ぐ架け橋のようでした。

時を越える山線鉄橋


支笏湖に佇む山線鉄橋。1926年の完成以来、この赤い鉄橋は地域の歴史を見守り続けてきました。その姿は、まるで時代を超えて私たちに語りかけているかのようです。

鉄橋のトラス構造が描く幾何学模様は、近代化の象徴であると同時に、芸術作品としての魅力も放っています。湖面に映る姿は、まさに絵画のような美しさです。

支笏湖の山線鉄橋


千歳川が紡ぐ物語


支笏湖から流れ出す千歳川。その清流でカヌーを楽しむ人々の姿に、自然との調和を感じました。川面を滑るように進むカヌーは、まるで大地の鼓動を感じているかのようでした。


「私たちも挑戦してみない?」妻の言葉に、心が躍ります。次の旅では、きっとこの清流に身を任せてみようと思います。

支笏湖観光センター:驚きの発見


旅の途中で立ち寄った支笏湖観光センター。ここで私たちは、意外な事実を知ることになりました。

恵庭岳が札幌冬季オリンピックのスキー会場として使用された際、自然回復を条件に認可されたそうです。大会後の植林活動により、自然は見事に蘇ったのです。人間の営みと自然保護の両立。その可能性を示す貴重な例に、深い感銘を受けました。

この話を聞き、改めて自然との共生の重要性を実感します。観光と環境保護のバランスを取ることの難しさと大切さを、身をもって感じる経験となりました。

さけます資料館:生命の神秘に触れる


千歳川沿いにあるさけます資料館も、忘れられない経験となりました。インディアン水車による鮭の捕獲から、採卵、孵化、そして稚魚の放流まで。鮭の一生を追体験できる展示に、生命の循環の壮大さを感じました。

インディアン水車での捕獲


特に印象的だったのは、水槽での鮭の餌やり体験です。勢いよく餌に飛びつく鮭の姿に、自然の生命力を目の当たりにしました。その瞬間、人間も自然の一部であることを強く実感しました。

未来への誓い


支笏湖の自然、歴史ある鉄橋。これらすべてが織りなす素晴らしい思い出に、もう一度訪れたいという思いが強くなります。

同時に、この美しい環境を守り、次の世代に引き継ぐ責任も感じました。観光と環境保護のバランスを取ることの難しさと大切さを、身をもって感じる経験となりました。

一枚の写真から始まった回想。それは単なる過去の記録ではなく、未来への誓いでもありました。この美しい景色を守りながら、また新たな一枚の思い出を作ろう。そう心に誓って、アルバムを閉じました。